柿崎海岸の花 チドリ(コチドリ)の擬傷?

2021年5月22日(土曜日)

久し振りに晴れ間の多かった本日、柿崎海岸を歩いた。
砂浜の植物たちは連日の雨の恩恵にあずかり、生き生きとした姿を見せていた。

 

ハマヒルガオ

ハマエンドウ

造形的なハマボウフウ

みな一緒に咲いている場所があった。

 

花を撮っていると近くでチイチイ、ピヨピヨとチドリの声が続いた。探すとやや遠くでこちらを窺う様子。

 

 

私の前に回ると手前の一羽が足跡の凹みに入って羽根をバタバタさせた。

 

休んだり

 

こちらを見ているのが写真を見て分かる。

普段のチドリは近づくと直ぐに飛び立つが、本日は違った。
多分私が巣に近づいたため、鳴いたり、目立つ動作をして気を引き、巣から遠くへと誘ったのであろう。

 

だらりと翼を下げ、羽を震わせるようにしながら歩く。

場所を変えてまた始めた。

足跡の凹みに入って翼をバタバタさせる。あるいは翼を引きづるようにして歩く。
これらはいずれも自らを傷つき苦しむように見せて気を引き、巣へ近づくものを遠ざけようとする擬傷行動であろうと思った。標準のズームレンズしかなく、大きく撮れなかったが、トリミングしてみて熱心な動作を見ることができた。

それにしても人の足跡に入るのは何故なのだろう。

昨年来柿崎のチドリは二羽しか見ることが出来なかった。擬傷によって本日のチドリは子育て中であることが理解される。地上に簡単な巣を作るコチドリあるいはヒバリは、卵やヒナをヘビやカラスに狙われやすいという。
かって10羽以上はいた柿崎のチドリが少しでも増えるならとても嬉しい。群で素早く海上を飛ぶチドリは格好良いし、海に詩情が生まれる。
本日の熱心かつ痛々しいまでの行為を見て、コチドリの苦労が偲ばれた。

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