花鳥・庭・生き物

楽しい鳥のテンポ

2012年1月10日(火曜日)

昨日、大潟水と森公園の鵜ノ池の後で隣の朝日池に行った。池のふちに車を止めるのにあまり大きな音を立てないように何となくそっとドアを閉める。

 

向こうに鴨などの集団があって、中から真っ黒な鳥が三羽こちらに向かってきた。テンポよく歩き始めたが、次々にシャーベット状の薄氷を踏み外してしまう。それがシンコペーションのように見えて愛嬌があった。

 

1

さあ行きましょう。

2
一列になって。

3三番目の鳥が氷を踏み外してズブッ。

4
今度は二番目が。

5
すると先頭も。

オオバン餌探し
岸辺に着いて餌探し。

 

インターネットには鳥の情報が沢山ある。この黒い鳥はオオバンというクイナの仲間でよく見かける種類のようだった。当ノートを書くうちに鳥を見るようになった。専門的な人のレンズは800㎜もあり、三脚もすごい。私は200㎜の手持だが、身辺の鳥で十分楽しめる。

小雪降る蘆の入り江の白鳥は何処も行かずただ添い合へり。

2012年1月8日(日曜日)

小雪の日曜日。雪が少なく県立大潟水と森公園は楽に歩ける。枯れ蘆に落葉樹の木立が静かだった。

 

岸近くにハクチョウが二羽はねを休めていた。一羽はコハクチョウ、一羽はオオハクチョウの若鳥のようだった。種類がことなる者同士が一緒に居るのは普通だろうか。

 

鵜野池の蘆原公園である鵜ノ池の美しい枯れ蘆

1二羽のハクチョウ
気になる二羽

小雪降る蘆の入り江の白鳥(しらとり)は何処(いずこ)も行かずただ添い合へり。

2二羽のハクチョウこのあたりの鳥たちは基本的に餌付けされていない。

二羽は行き帰り同じ場所に居た。オオハクチョウが手前のコハクチョウを見守っているようにも見えた。この時間、普通ハクチョウたちは食事のために田んぼへ行く。仲がいいだけならいいが、昨年のこと もあり少々心配だった。

 

夜、妻が本を読み満を持して臨んだ平清盛は中身がいっぱいだ。“遊びをせんとや生まれけむ”。梁塵秘抄も満を持して歌われた(やや歌われすぎたかな?)。人物達は妻が要所を説明してくれるので分かりやすかった。

 

昭和60年前後、ひどく孤独でキツかった時代。ある小説の主人公の回想で初めて梁塵秘抄に出会った。その頃新潟市のイタリア軒の画廊で、同抄の一節にある以下の歌の軸を求めた。

 

仏は常にいませども、現(うつつ)ならぬぞあわれなる、
人の音せぬ暁に、ほのかに夢に見え給ふ。
 

 素朴な地蔵の絵が添えられた軸は脚本家・高橋玄洋氏の筆だった。居間に掛けて随分慰められた。以後この歌にもよく出会った。梁塵秘抄は時期を置いて繰り返し流行るのか。

スケールの大きさで「平清盛」はよく見られるのではないだろうか。

サイレント&ホリー 

2011年12月24日(土曜日)

今朝雪が降ったが日中は静かに晴れた。習慣レベルとはいえイブらしい澄んだ感じの日だった。午後、朝日池周辺を回って美術館へ行った。

 

朝日池の入り江で過ごすコハクチョウは雪と白さを競うが如くだった。ツグミやスズメなども撮った日の夕食はローストチキン。妻は上手く焼いたが、沢山鳥を見たので正直憐れみを禁じ得なかった。

 

1コハクチョウ 2樹下美術館の灯り

 

今年の樹下美術館はイルミネーションを止めて庭の三基の灯りを閉館まで一時間点けている。灯りは暮れる頸城山脈とともに静かだった。樹下美術館も鳥や山脈の如く自然でありたいと思っている。

 

3マガンの着陸田んぼのへりに車を留めたらヒシクイ(多分)が降りた。
水かきのオレンジ色が可愛い。

 
4キカラスウリとカマキリの巣キカラスウリとカマキリの巣。高さは60㎝くらい。雪は平年並みか?
米山水源カントリークラブの近くで。

 

5クリスマスローズ樹下美術館のクリスマスローズ。
ほとんどは早春に咲くが一輪だけ雪中で咲いている。

 

キムブーさん、パパ、ママ、今年もあり難うございました。

ふいのおとずれ、初冬の花鳥風月  月蝕までも

2011年12月10日(土曜日)

昨晩は雪もさほど降らず日中に陽もさした。風が無かったので外を歩くときの耳や頬の冷たさは気持ちがよかった。

 

バラはさらに開いた。昨日まで花びら三弁を開いていたのが5弁になって誇らしくさえ見える。

今日の薔薇
昼過ぎの晴れ間に華やぐバラ。

この花を見に行くと辺りに居るシジュウカラが必ずジュジュと鳴き出す。如何にも邪魔をするなと言っているようだ。

 

今日の鳥毎日ここで鳴いているシジュウカラ。

 

そして夕刻4時半すぎに何とも鮮やかな月が上った。月齢14という月の丸みは余裕を感じる。

 

今日の月夕刻に出た月。

 

なるほどなるほどシジュウカラと薔薇、気持ちの良い冷気、そして月。見事な花鳥風月ではないのか。鳥もバラも静かな冷気もこの日のわずかの晴れ間を知っていて密かに月を待っていたのか。

 

ならば薔薇の一心もわからないでもない。さらに明日は満月、深夜に月が出れば祭りの本番、しかも皆既月蝕だと妻が言った。「まさか!」であるが晴れれば楽しいことになる。

 

 
Moonglowはスタンダードの名曲、映画ピクニックではモディファイされている。

 

追加です:日付変わり12月11日午前0時35分、庭に出ると小雨の中、幸運にも流れる雲間に三日月から半月になろうとする戻りの月蝕が見られました。

 

月蝕1
見慣れた三日月から見えだして

月蝕2
月は天頂に近づきましたので頸が痛くて、撮るのはとても苦労でした。
うまく撮れば赤いクレーターが写ったかもしれない。次回は来年6月だという。

 

ことさら特別な日を感じ、とても興奮しました。バラやシジュウカラはどうしているのでしょう。

冬のバラ

2011年12月9日(金曜日)

 聞いたとおり当地に初雪が降った。量は僅かで、昨日のバラは平気だった。

 今朝のバラ
初雪を知らぬと言ひて薔薇の咲く

 

今夜はもう少し降ると予報されている。寒い分花持ちは良いと考えられる。いつまで頑張るのだろう。

明日の雪知るや知らずや薔薇の花

2011年12月8日(木曜日)

底冷えがして一日時雨れた。明日は雪と何人かの人に聞いた。次第にいつ降ってもいい感じになってきた。

 

こんな時期に真っ赤なバラが咲いている。もう少し早ければもう少し多くの人に見てもらえるのに。

 

それともこのように赤々と咲いて厳しい冬を過ごせと言っているのだろうか。

   赤いバラ

明日の雪知るや知らずや薔薇の花 

                                                                              

母の命日 沢山良いことが

2011年11月10日(木曜日)

去る11月7日のノートに母の夢を見たことを書いた。ハモニカを吹くのは如何にも母らしいと思ったが、正直、叱られての曲目がやや寂しさを残していた。

今日昼、三回目の月命日でご住職に読経していただき、一生懸命祈った。

 

 命日の読経

そのせいか午後から以下のように良いことが7つ起こった。

1.美術館にお客様が次々と見えられた。
2.新潟、長岡、三条、柏崎、と県内遠方の方たちがお見えになった。
3.今月二つ目の団体さんの予約があった。
4.いもけんぴの絵を買いたいと、お客様が仰った。
5.球根類を植え、懸案のもみじの移植が出来た。
6.きれいな月だった。
7.お目に掛かりたかった人にお会い出来た。

 

植えたもみじ
ひと月ほど前に根切りをしていたもみじを移植。

およそ1,6メートルのもみじは、庭の奥の方、日当たりの悪い所から移した。当砂地の庭は夏には猛烈に灼けて花がつらい。少しでも日陰ができるよう最も日の当たる場所に植えた。一躍目立つ場所に出た木、やや心配だが実生なのでうまく育つことを期待したい。

月「私がもみじの鉢を掘るから、あなたは月を撮っていて」と妻が言った。

三日前の母の夢と本日のお経、そして皆様のご理解によって良い日になった。体にも気を付けなければと思った。

秋のバラ  

2011年10月31日(月曜日)

数日続いた良いお天気が終わって雨の一日、一時は雷が鳴った。自宅庭でバラがぽつんぽつんと咲いている。花数は少なく形も小さい。孤独を漂わす花をみていたら一句浮かんだ。

 

旅人の休むに似たり秋のバラ

 

秋のバラ

遠くから来て休んでいる感じ。

 

それから先日のチャリティに出した油絵「いもけんぴ」は売れませんでした。次回新潟→上越と巡回することになろうと思います。人と同じように拙絵も旅をするんだ。

深夜まで庭仕事  ああ鳥や山、そして田

2011年10月28日(金曜日)

昨日は夕食後から夜中一時すぎまで庭仕事をした。

 

ユリやチューリップの球根、新着のアジサイなど、植え込みはまごまごしていると時期がすぎてしまう。次第に暗所となったムクゲやシュウメイギクの移植もミゾレの中ではだめだろう。ことのついでに中低木の枝払い、アプローチの落ち葉掃除まで始めたらキリがなかった。

灯りを点けて深夜の庭をウロウロ、、、。その昔同じような事をしていたらパトカーが来たことがあった。

さて一昨日のこと、昼休みに田んぼへ行った。コハクチョウが居てマガンが飛んで来て素晴らしかった。

白鳥

雁

妙高連山
昨日の妙高連山の夕景

鳥や山、それらとつり合う田のなんと美しいことだろう。世界と進化はもともと彼らのものだ。我が儘な私たちの道連れなどには絶対ならないでください、絶対に。

アオイ科の花 

2011年9月10日(土曜日)

今年7月、トロロアオイが描かれた齋藤三郎さんの皿が樹下美術館の作品仲間になった。トロロアオイは同じアオイ科トロロアオイ属というオクラよりもずっと大きな花で、和紙のつなぎとして栽培されるらしい。
皿の紋様を、どこかで見たことがあると思ったのはオクラを見ていたからだと思った。

6.色絵黄蜀葵文皿
色絵黄蜀葵文(とろろあおいもん)皿は来年展示の予定です。

今日は上越市柿崎区の国道沿いで生き生きとしたオクラ畑を見た。盛夏を過ぎてなお青々とし、キズひとつ無い花と実、よほど暑さに強いにちがいない。

なるほどウィキペディアによると原産地はアフリカで、奴隷と共にアメリカや中南米に渡り、日本には明治になって沖縄などへと伝わったという。

野菜や草花は悲喜こもごも様々な歴史とともに世界中からやってきたんだ、と感心させられる。

オクラ
元気なオクラ畑
白一重のムクゲ
白一重のムクゲ
赤紫のムクゲ
赤いムクゲ、八重というのだろうか
いわゆるムクゲ
白地に紅い底、よく見るムクゲ

樹下美術館で6本ほどのムクゲが盛りで、こちらはフヨウ属だ。強いので刈り込んで垣根にされているのも見る。しかし当館ではそれぞれが離れているので切らずに育つに任せている。

白地で紅い底のよく見るムクゲは私の背丈の二倍以上になった。一面に咲くのをみると、冬のサザンカの風情に似ているような気がしないでもない。

2025年11月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

▲ このページのTOPへ