花鳥・庭・生き物
The Moon Was Yellow
The Moon Was Yellow というスタンダード曲がある。いつか黄色い月が出たらこの曲を載せてみたいとずっと思っていた。
今日の夕暮れ、柿崎の海を歩いた。すっかり暮れてふと見ると、山の端からその月が恥ずかしそうに覗いていた。幸運にも満月が当たるとは。今夜の月をどれだけ沢山の人が見ることだろう、良い月だった。

僅かの雲を抜けて登った満月
セイタカアワダチソウなんかに負けるな
ETHEL ENNISの「The Moon Was Yellow」
とても素直に歌われます。安定感があって聞きやすい歌手ですね。
“Here we are! Is our romance to continue?”
胸打つ歌詞。
異常なセイタカアワダチソウの繁茂
今年のセイタカアワダチソウの勢いは異常に写る。先日の高田の行き帰り、至る所で見た一面真っ黄色な花の占拠は驚くばかりだった。
黄色は最も前に出る強い色。異常な酷暑をものともせず旺盛に咲き誇る様には趣でなくおののきを感じる。イネ科のススキや芦などの場所が好んでターゲットにされるという。特に今年は極端に減って青息吐息のススキなどの姿は哀れで心痛む。
秋の月、ススキこそ眺めに相応しかろう。デカデカとした真っ黄色の花ではぞっとする。ほかに初夏、芦や茅に巣をかけて喜び歌う大好きなヨシキリたちはどうすればいいのだろう。
いずれ旺盛な繁殖がピークを迎える可能性も一部想定されるようだ。しかしそれをも越えるようであれば植生の多様性、文学性の保全などでいい、本気のマターとして大規模な手入れが必要ではないだろうか。そうでもしないと、環境は江戸時代のほうがはるかに良かった、などと涙ながらに暮らさなければならない。
秋の庭へ
かってない厳しい夏を越え、庭もなんとか秋を迎えた。まとまって咲く白のリュウノウギクと紫のノコンギクがもうすぐだ。両方とも酷暑をものともせず非常に旺盛に増えて、菊恐るべしの感がある。
余りの勢いに付近のリンドウやホトトギス、来春のクリスマスローズなどが隠れてしまっている。それで今夕は電気を点して菊をかなり抜いた。
咲き出して5年は経ったベニヤマシャクヤク(今年5月末の写真)。
以下は種子。
三つの鞘(さや)が開き、その後反転してこぼれんばかりになった昨日の種。
清楚な花から想像出来ないほど強烈な姿になる。
暗色が種子、赤は未受精の物質で種子の保護と引き立て役のようだ。
鮮やかに見せて鳥を魅惑しているのだろう。
庭は来年への支度が始まる。苗や球根の注文、植え付け、植え替え、施肥など秋も楽しい。今年は上に掲げた三株のベニヤマシャクヤクから一株選んで種まきと株分けに挑戦してみたい(相当難しいことだが)。
我が身を美空の色として
あの酷暑、尻まくりでもするかのように行ってしまった。朝の寒さに蒲団を足さず我慢をしていると、すぐに風邪気味になる。こんな人が増えはじめた。
涼しくなったがさっぱり疲れが取れない、という方も多い。二ヶ月半にわたる異常な暑さ続き、これから涼しさに慣れていくことだろう。一方で食中毒が少なかったのは不幸中の幸いだった。しかし初秋はまだ安心出来ない。
家のまわりで雨中、露草がさかりとなっていた。濡れてはいても花はしっかり青空の色。
ささやかな我が身を美空の色として雨に濡れてる露草の花
草々の闇にこだます歌の主 一寸の体(テイ)五分の魂
午後から夕刻には降るという予報。当てにならないとみて芝に水遣りをした。一時間ちょっと、全て着替えるほど汗をかいた。
いずれ涼しくなろうし、3ヶ月もすれば大雪におびえることもあろう。知ってはいても大愚痴を言ってしまう今日の暑さだった。
水遣りの庭の終わりは一斉に虫の音。思えば一様な虫の音も一命ずつの魂の歌にちがいない。今はどうしても一様に聞こえるが、こおろぎの頃にはそれがよく分かる。
今日の本業で比較的若いボイラーマンが吐血でこられた。原因は服薬中断の胃潰瘍。積もった暑さ疲労もあったことだろう。ほかにショート利用中のお二人の老人が高熱のため無念の帰宅をされた。
明日、日曜も在宅患者さんの点滴に回る。このままだと暑さの影響が蓄積されるこれからが本番の危惧もある。病院も手一杯だろう、まさに災害の様相だ。
今日、風が吹いて百日紅が散り始めた
暑さを嘆くまいと前の晩に決めても、翌朝には又かと言って嘆いている。こんな日がどれだけ続いただろう。
今日は珍しく風が吹いた。頑張り続けた百日紅(さるすべり)が吹かれて散り始めた。あちこちに赤いコンペイトウのような花が落ちている。
庭の砂地で雀が二羽砂浴びをしていた。一羽が赤い花を口にした。暑い昼さがり、雀は楽しんでいるように見えた。暑さを嘆くばかりでなく、雀のように少しは楽しまないとせっかくの人生がもったいないかな、と少々思った。
踏まれても 刈られても花 庭石菖
今日は梅雨開けを思わせる一日だった。予報は遅くに雨とも聞いているがどうなるだろう。そしてイギリスでは石川遼が頑張っている。
庭石菖(ニワゼキショウ)。ほぼ実物大、背丈は15㎝くらいでしょうか。
この時期、何年も前から仕事場の草道の決まった場所に顔を出す愛らしい花がある。本日午後、気になって見に行くと一輪だけ咲いていた。
場所は妻が干し物をしに行く通り道であり、年に二三度は草を刈られる。
毎年、草刈りによって絶えたかなと思っていると、梅雨の終わりに顔を出す。多い時には3,4株で6つ7つと花を付ける。アメリカからの帰化植物とあるが、細い茎といいとても可憐だ。
踏まれても 刈られても花 庭石菖 sousi
母の七夕を描いてみた。
七夕の事を母から聞いてから少しずつ情景を想像して筆を動かしていた。母の実家については、4才になった頃の幻のような記憶しかない。昭和21年3月らしい時、旧満州から佐世保に引き揚げて、佐賀県の大村方(現鹿島市古枝大村方)の家に10日ばかり寄っただけだった。
母からはあまりに楽しそうに聞かされたのでイメージだけで描きやすいように描いた。描くことは好きなはずだが、泣きたいくらい稚拙のまま時期もあるので終了とした。塗り残しもあったりして、出来ればもう一度描いてみたい。
話変わって、去る日曜日のゴルフは15位で大波賞(61,53)だった。クッキーや缶ビールなど賞品二つをありがたく頂いて帰った。次回も腕の代わりに靴を磨いて参加しよう。
梅雨時の花は涼しげ
梅雨どきの美術館隣接の庭。この時期の花は涼しげで可憐だ。どこかはかなげでもあり、この時期ならではの姿だろう。
ところで不思議に思うのは、一般に花は受粉を促すために昆虫の気を惹いていると考えられる。なのに夏涼しげに咲くなどあたかも人の気も惹いてるように見えることだ。
昆虫たちにも花の明暗や色彩・形状から涼しさなどの季節感覚があるのだろうか。花の魅力に関して、昆虫などとヒトの感覚が一致しているようでいつも感心させられる。
いずれにしても花は基本的に昆虫・鳥たちが選ぶことで美しく進化してきた。それでは人間の登場に対応して、自然の側が美や洗練で何かを進化させたことがあったのだろうか。せいぜい犬や猫、それに何種類かの小動物や微生物が近づいてきたくらいで、それも進化といえるかどうか。
※人為的な品種改良は何と呼べばいいのだろう。
昆虫や花に比べて、私たちはまだ新参者にすぎない。しかも複雑かつ強引な参加のため、自然はどう反応していいのか分からないのだろう。それより、乱暴な我々を迎えて「全く困っている」のが自然の本音ではないだろうか。
何か少し恥ずかしくなってきた。
※後半の部分を大幅に追加しました。(7月5日深夜)。
紅白のマツモトセンノウ
足許のカワラナデシコ
賑やかな貴婦人テッポウユリ
自生のホタルブクロ
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- MLB,準優勝は無いが分配金 昨日の悪天
- 心臓によくなかったワールドシリーズ決勝戦 不思議な山本投手。
- 再三の美技、ベテランの守備 果物を描いてみたい。
- 晴天の柿崎海岸 新柿線のコハクチョウと親子散歩 いよいよ「神様山本様」と「運」のドジャース。
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- 今季初めて見た白鳥の群 雀も沢山いた。
- 本日の良寛さん講演会 本日ワールドシリーズ第一戦。
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- 長生きのお陰色々。
- ポストシーズンが後半戦 大谷選手のもの凄い活躍。
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