花鳥・庭・生き物
押し縁(おしぶち)の下見板
上越市大潟区内の朝日池付近。民家の押し縁(おしぶち)の下見板が強い時雨で黒々と濡れていた。家影から灯りを点すようにサザンカが見えて、今時分の風情でした。
遠くの妙高山は裾まで雪を被り、今日一日はすっかり初冬の気配でした。
しゃんとした押し縁の板壁
白秋の庭
急速に日が短くなり、午後の陽は瞬く間に傾く。秋晴れの木漏れ陽のなか、樹下美術館の庭で白菊(竜脳菊)と野紺菊が盛りを迎えていた。見え隠れするリンドウもしゃんとした色を見せていた。
白菊は昨年、叔母が富士の庭から送ってくれた。それがとても増えて今年は、文字通り白秋の庭の趣となった。
そして古来のリンドウ。島倉千代子の歌に「りんどう峠」がある。「りんりんりんどう
シオン(紫苑)
仕事場の裏庭にシオン(紫苑)が沢山咲いている。背が高く、ゆうに2メートルに届くのもある。シオンは最も背が高い草花の一つではないだろうか。もしかしたらセイタカアワダチソウよりも。
シオンは沢山花を付けるのにどこか寂しげに見える。それでもわずかな風にゆっくりと揺れる様は、それはそれで秋の風情だ。
背高の紫苑が刻む秋の時 大き時計の振り子にも似て sousi
猫ちゃんの木登りデート
昼食直後、猫ちゃんたちの木登りを見ました。木は手前の土手から生えているので結構高いのです。
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クロ君が木に登ったので | 私も登りました。 |
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やっと降りてきて会えました。 | それからお散歩をして |
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帰り道、私はさっと降りましたが |
クロ君は少し手間取っていました。 |
私たちが登った木はねむ(合歓)の木です。
いい名前だなー。
館長の絵:アケビのボタニカルアート
私がボタニカルアート(植物画)を描き始めたのは1997年の春からです。教則本には簡単に描けるように書いてありましたが、とても苦労をしました。たった一枚の葉を描くのに画面上で泥(絵の具)と水のせめぎ合いが延々と続いたのです。
アケビは1997年秋の作品です。描くためには絵の具を塗るだけでなく、ぬぐうことも重要だと分かり始めたころの絵です。
根気の要る作業ゆえ、今では一年に一枚可能かどうか。また目も悪くなり、当時の細い線はもうダメかもしれません。しかしこの季節、アケビやザクロを見るとああ、描きたいと思います。
アケビ(32×41㎝)
後に厚いケント紙に描くようになりましたが、当時は画用紙に描いていました。全体の黄ばみは日焼けと汗によるものです。
明日から「白花デンドロビューム」に替えて樹下美術館トイレの鏡わきに架けさせて頂きます。
浜千鳥
今日、木曜の午後は休診日。思い出したように母を連れて美術館へ。もっと頻繁にと思うが、中々出来ない。
行き帰りはいつものように昔話になる。小さいころ事故で父を亡くした母喜代。父を失ったある日、喜代は母と並んで縁側に腰を下ろしたという。母は足をぶらぶらさせながら、「なあキヨ、明日からどうしたらいいかね」、とつぶやいたそうな。
一回りして美術館のカフェに座り、帰りはお気に入りのフルーツケーキを土産にもらった。
色々と指が曲がっている親の手。
帰って間もなくお年寄りの看取りがあった。このところ夜中も通っていた95才の小柄なおばあちゃん。遠くからお孫さんやひ孫さんたちも来て、熱心な介護だった。看取りで若い人たちや子どもさんは目を泣きはらした。温かな家庭の印象を受けた。
およそ若い人達(小さなお子も)は人一倍身内の死を悲しむ。言われるドライさとは全く違うと思っている。
夕刻、また海へ行った。ある場所へ来るとチチ、チチ、とよく千鳥の鳴き声がする。今日は沢山いて、私が歩く先を盛んに走った。
群れの中の二羽。
♪ 青い月夜の 浜辺には 親を探して 鳴く鳥が
波の国から 生まれでる 濡れたつばさの 銀の色
「浜千鳥」
作詞 鹿島鳴秋(1891-1954)
作曲 弘田龍太郎(1892-1952)
飛び立つ千鳥。
私は浜千鳥の曲が好きで、美術館のカフェでもカーメン・キャバレロのピアノで浜千鳥が時々聞こえるようにしています。
新潟県立大潟水と森公園
梅雨開けと知らされてもお天気は今いち。夏のエンジンが掛からず、入道雲はいつ立つのでしょう。ひとまず近くにある今日の新潟県立大潟水と森公園です。
メイン駐車場。特殊な仕掛けで、ほどよく草が生えています。
広大な敷地に数カ所あるあずま屋。
コシアキトンボ。名前の由来は腰が白く空いているように見えるということです。他のトンボとのバトルに忙しい性格のようですが、ひと休みをしていました。
モノクロームでおしゃれな外観。
この場所へ立つと、よく白サギが横切ります。
※当公園のホスピタリティーは高く、虫・蜂・蛇毒に対するポイズンリムーバー、熱中症への冷却水、さらにAEDも配備されているようです。下の写真は多様な路面に対応できる車いす(公園ホームページから)。
蝶のカップルと燕
あまりの長雨で稲作が心配される。気象庁もつらいところだろう。こうなれば、梅雨が開けたらぜひ毎日カッカッと照ってほしい。
そんな梅雨空のもとでツバメたちが元気だ。先日「帰るつばめは」で水田のツバメを書かせて頂いた。いくつか興味深い事があったので今日も見に行った。
何気なくレンズを向けているとファインダーにアゲハ蝶?のカップルが入ってきた。そこへサッとツバメの影。あわや捕食、と思ったが大丈夫だった。そもそも蝶は大きすぎて燕は相手にしていないのかもしれない。
今日は蝶になりました。しかしツバメにはかなりの独特さがありそうなので、また機会がありましたら書いてみたいと思います。
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5 さよならー | 6 もう一回 |
帰るつばめは
♪ 帰るつばめは 木の葉のお船ネ 波にゆられりゃ
お船はゆれるネ サゆれるネ
♪ 船がゆれれば つばめもゆれるネ つばめ帰るにゃ
お国が遠いネ サ遠いネ
♪ 遠いお国へ 帆のないお船ネ 波にゆられて
つばめは帰るネ サ帰るネ
古い童謡「木の葉のお船」は一番だけのうろ覚え。小学校低学年で習ったようでもあり、姉から教わったのかもしれない。
あの元気な鳥が、木の葉に乗って海を渡るとは、なんて可哀想なんだろう。ツバメのことを、そう思って歌った。
本日午前に、高熱のお年寄りの点滴をしに往った。帰り道、今時めずらしく沢山ツバメがいる所があった。急いで昼食をして見に行った。
空中の給餌は素早い。
道路に佇む子ツバメ。親たちが寄ってきては飛べ!と言っているようだった。 秋には東南アジアへの飛翔が待っている。親たちも必死の様子だ。 近年ツバメは増えていないだろうか。 電線を下からミ、ソ、ド、ミ、にすると元気な歌が聞こえそう。 |
梅雨の盛り
梅雨の盛りで毎日かなり激しく降っている。庭はますますみどり濃く、花は花で移ろう。がんばっているテッポウ百合が、続いた雨でガラスのように透けてきた。
キキョウが次々に咲き始めている。キキョウはナデシコ、リンドウとともに如何にも古風な花。すでに咲いていたナデシコは雨でかなり傷んだ。丈夫な花なので皆また復活することでしょう。一方リンドウは秋。去年よりずいぶん増えていて楽しみです。
雨上がりのフロント。石も緑もくっきり。
雨に耐える百合
桔梗花昔言葉で話してる
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- 明日夕方は満月。
- スタート時間を遅らせてもらったゴルフ。
- やっと降った雨 江戸千家の皆さまの来館 海上のカナトコ雲。
- 一見世界的アスリートには見えない山下選手 昨夜半の雨。
- 山下美夢有選手の優勝 雨音がしてきた!
- 大潟区の湖沼も水不足 来週には雨が降りそう。
- 庭の渇水対策は新たに井戸を掘らなくても間に合った。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その3。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その2 ひと事ではない渇水。
- カフェのノート、スケッチブックの絵、ブログ展その1。
- 庭の井戸をもう一本追加 夏の食卓。
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