頸城野点景
猛暑の日の大きな木 地下水の散水蛇口が付いた。
暑い日には大きな木が涼しく見える。
午後仕事休みの本日、樹下美術館へ行った。美術館まわりで目に付く木を撮ってみた。
「さいがた病院」の門のそばにヤマナラシ。風が吹くと葉がサラサラと鳴る。
ポプラに似ているが、すっきりしている。大潟一帯の雑木林にしばしば見られたが今は少ない。
(株)信越半導体のハンノキ。樹下美術館のデッキから東に見える。
当館庭の南にも数本ある。これも一帯の名残となる自然木であろう。
美術館の東に借りている駐車場に異常に背の高いネムノキ。
当初、松や雑木に囲まれて育ったゆえ、細く上へと伸びたと思われる。
樹下美術館のシンボル赤松の大木。
立派であるがポンポンを持って踊っているおばさんの様でもあり、
古いディズニー漫画を思い出させる。
(カメラを地上すれすれにしましたので、手前のトクサが竹のように写っています。)
雨が枝豆畑を潤していた。
このところの寒暖の波で体調を崩される方が絶えない。脱水症に悩まされた後、今度は風邪。気象は一年を通してかなり激しく変化する。
それがまた日本の自然風土を豊かにしているのだろうが、、要所における体調管理は是非必要だ。
梅雨入りが知らされ、昨日よりもさらに今日はよく降った。
在宅まわりの田園には稲のほかに枝豆が植えられている。黒い土に緑の苗が瑞々しいコントラストを見せていた。7月上旬あたりから10月初めまでワセからオクテへと、満遍なく収穫が続くと云う。
久しぶりの雨は慈雨となっただろうか。
待たれていた雨が一日中降った。
当地上越市大潟区の降り方は静かだった。はたして山間の水田、砂丘地の畑にとって慈雨となっただろうか。日没の西の空は茜に変わっていた。
ほくほく線の電車に虹 将来にも希望がある。
暑かったが、今日の空は昨日に続いて美しい夕焼けとなり、虹まで架かった。いつもは夕日に向かう電車を撮るが、本日は虹を背に陽を受けるドラマティックな電車が撮れた。
暗くなりかかったが虹は残り、望んでいたおとぎ話のような情景になった。
ほくほく線はくびき駅を出てから数キロ、高架線で水田地帯を走る。突然開ける水田は、妙高山麓に次いで春秋の絶景であろう。
いずれ同線は普通列車のみとなる。トンネルの多い路線であるが、丸みを帯びた愛らしい車体に黄色の配色などを施せば、フォトジェニックにちがいない。
新幹線は駅地元だけのマターではない。乗り継ぐ普通電車やレンタカーでの旅情は新たな価値となる可能性がある。並行在来線は生活路線だけでなく観光も強く意識すべきだ。
「上越妙高」駅→在来線→妙高・北信方面、あるいは→在来線「高田」「直江津」→佐渡またはほくほく線周遊、さらに「上越妙高」→糸魚川方面などなど。などいくらでもバリエーションはあろう。
潤沢な時間を有する退職者を中心に人は全国を動く。当然各駅、各観光地も新時代に相応しいクオリティへの変化が求められる。望ましい先進事例はいくらでもある。何もせずPRだけでは何も動かない。
ほくほく線の列車を見ながら車弁当。
連日雲一つ無い晴天が続いていて、しっかりした雨などはいつ降ったのか定かでない。夏になり華やかな夕焼けを期待しているが、雲が無いので平板な眺めになっている。
ところで本日午後の在宅まわりで近頃珍しく飛行機雲がはっきり見えた。薄い層雲も高い空にあり夕焼け雲が期待出来た。
久しぶりに夕暮れの車弁当を食べようということにした。懸案だった車内にお弁当などを置くトレーを急いで用意することにした。前席の左右前後を測り、シフトレバーの所に切れ込みを入れた簡単な図面を書いた。用事で外出する妻はスーパーセンターに寄ると、担当者が板を選びすぐに作ってくれたという(手間賃は要りますが)。
6時、仕事を終えると美術館で庭仕事をしている妻と合流して手伝った後、近くのほくほく線が見える所へ行った。
19時少し前、飛行機雲が浮かぶ期待通りの穏やかな夕焼けの空。
ほっともっとで買ったというお弁当を広げ、妻はビール、小生はノンアルコールを開けた。
トレーは大きさ安定感とも十分だった。
但し私が撮影に出入るするたびにドアを開閉するのでそのときだけ妻が軽く支える。
まもなく普通電車がゆっくり通過した。このころの空が最も赤かった。
次ぎに特急・はくたかが近づいて通過する。特急は音、スピードともとてもダイナミック。
暗くなったが、最後に上り特急を見送った。みずみずしい田のふちでおよそ40分、良い時間だった。
幼少、季節が良くなると父に連れられ近隣の林や丘へ、歩いてピクニックに行った。後に自分の子どもたちと池や尾神岳で昼食をした。その楽しさは今でも脳裏にあり、戸外の食事はたとえ車中であろうと何か楽しい。いつかスタッフたちと大潟水と森公園へ朝食ピクニックに出かけてみたい。
小雨の庭 穏やかな夕やけ。
風邪気味が続いていたので休診の午後にぐっすり昼寝をした。気持ちよく目覚め、樹下美術館へ行った。
小雨の美術館は静かでお二人の若いお客様、雨の庭もいいですね、と仰った。
明日は晴れる予報が出ていた。
なんでも私たち次第。
樹下美術館が建って、裏の田で7回目の田植えが終わった。
新鮮な水田に浮かぶように建つ樹下美術館は何度見ても夢見るように穏やかだ。
私が郷里に帰ることを決めたのは、医家の長男であったことも大きいが、地元の松林と水田の引力は決定的だった。
いまJR線沿いの広大な松林は荒れた。一方水田は踏ん張っている。農業は老人の仕事などと一般に言われるが私が知っている限りそうではない。若年ではないにしてもまだ壮年の人たちの踏ん張りでなんとか成立している。
先日オランダの稲作をTVでみたが、もはや農業ではなく、巨大工業プラントのごときものだった。見渡す限りの農地はすべて透明に近い屋根で覆われ、土は無くダクトが巡らされ、必要な環境管理はすべてコンピュータだった。
今夕、樹下美術館の裏に植えられたばかりの稲は風に揺らぎ、とても愛着が沸く。果たしていつの日かこの稲は大気や日光から切り離され緑のロボットの如きものと化すのだろうか。
その可否は消費者の私たちが握っている。自分たちがどれだけ消費者ロボットになるか、世の中何でもそれ次第だ。樹下美術館は建っている限りロボットにはならない。
ヘンデルの歌劇からラルゴ 「Ombra mai fù」 オンブラ・マイ・フ
樹下美術館に於ける5月11日の˝チェロとギターの夕べ˝コンサートが近づきました。
当日のプログラムとして ヘンデルの「ラルゴ」、サンサース「白鳥」、ガーシュイン「サマー・タイム」、竹花加奈子さんオリジナル「プラザカテドラル」、ピアソラ「リベルタンゴ」、ほか魅力的な曲が知らされています。
なかでも本日は樹下美術館にぴったり!ヘンデルのラルゴ:歌劇「セルセ(クセルクセス)」第1幕1場冒頭のアリアOmbra mai fùオンブラ・マイ・フを取りあげてみました。アリアは「木陰にて」とも呼ばれるようです。
以下アリア「Ombra mai fù」。オンブラとはイタリア語で影あるいは陰ということでした。
Ombra mai fù
di vegetabile,
cara ed amabile,
soave più
「こんなにも いとしく愛らしく 気もちのいい 木陰は いままであっただろうか」
(ウエブ参考の意訳)
どなたも一度は耳にしたであろうアリアは、ウィスキーのCMにも用いられました。ペルシャの王セルセ(クセルセール)は素晴らしいプラタナスの木陰に感嘆し、樹に宝飾品を与え、護衛さえつけたという物語場面のアリア、とあります。
キャスリーン・バトルの「Ombra mai fù・オンブラ・マイ・フ」
上越市は大潟区の「新潟県立大潟水と森公園」のプラタナス(一昨年5月)。
宝飾を与えるかは別にして、非常に見事な大木ぶりに驚かされます。
当県立公園一帯は古代をそのままに、随所にパワー・スポット的な雰囲気が漂います。
最も良い季節の始まりです。どうか当日の竹花加奈子さんと蓮見昭夫さんの演奏にご期待ください。
端午の節句 赤倉でカレー。
本日5月5日はこどもの日、昔は端午の節句。
昼、客人を赤倉観光ホテルlへお連れした。昨日だれかが「赤倉ですか、高速も下道も混みますよ」と言った通り渋滞滞したが部分的だった。
何より気持ちの良い空の下、圧倒的な新緑の道中、客人との話は楽しく、ホテルで頂いたカレーは美味しかった。
赤倉で皆さんを見送った後、˝柱の傷はおととしの 五月五日の背比べ、、、♪˝
頭の中で歌いながら帰った。
樹下美術館は賑わい、時間を過ぎて来館された方たちもお迎えしたと聞いた。
伸びやかで美しい上越市の新堀川公園の花。
続く寒冷でソメイヨシノが散らない。満開のままの樹はすでに葉が展開していている。
待ちきれないヤマザクラも満開を迎えた。両者がこんなに揃って咲き乱れるのは珍しいことではないだろうか。
本日の上越市は大潟区犀潟の新堀川公園。例年雪が少ないので樹々はみな伸びやか。
今年はじめてゆっくり桜を見ながら歩いた。花一色狂ったように咲くソメイヨシノだが、葉桜の穏やかな風情もまた良かった。静かに花に接するのにここは格好の場所だ。
桜に混じって点在する辛夷。圧倒的な満開だった。
川堤の公園化は何代か前の大潟町町長のアイディアではなかったか。
見事に咲きそろう花々に植栽のセンスの良さを感じるとともに、公園とした首長に敬意を表したい気持ちになる。
生き生きと咲く花を見ると、その後温泉施設などの建設に熱中した行政よりも遙かに健全だったと思う。
樹下美術館から公園まで徒歩6,7分、車ですぐです。
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