リースで初冬のドアが暖まる。

2013年11月16日(土曜日)

本日気温が上がって暖かさの恩恵があった。そんな午後美術館のご近所さんたちが集まってクリスマスリース作りを始めていた。上手なスタッフがリードしてうまく行ったようだ。昨年より良く出来た、と喜びひとしおの一同。

 

リース作り

 

できあがり思い思いのできあがり。リースがあると寒いドアが暖まる。

晩秋の頸城野。

2013年11月15日(金曜日)

日ごと変わる秋の空。本日の夕刻在宅回りを始める頃から雲が切れて青空が見えた。

傾いた陽が頸城野を照らして行った。

ひつじ田雪の関田山脈、高橋新田の紅葉の欅、広がる〝ひつじ田〟

 

大根美味しそうな大根。今年はよく実ったらしい。

 

鵜の浜の雲鵜の浜温泉の大きな雲。車が押しつぶされそうだ。

昔のこととなったが、車椅子の母を秋の農道に連れ出すとよく〝ひつじ田、ひつじ田〟と言った。

稲のひこばえが生えた秋の田のことだ。本日のそれはたまたま射した陽に映えてまことに鮮やかだった。

拙句) ひつじ田に茜の射して母浮かぶ

 先日樹下美術館のお客様で、カフェから見えるひつじ田を詠まれた方がいらっしゃった。館内のノートに俳句が書かれていることがありますが、心和まされます。

クリスタルガラスのツリー 鉛色の空と海。

2013年11月13日(水曜日)

午後から冷たい雨が降った日、樹下美術館はスタッフによって雪囲いが始まっている。

カフェから見える樹木は紅葉が終わるまで待つ予定。それまで降らなければ良いが微妙かもしれない。

クリスタルガラスのツリー親戚から届けられたバカラのクリスタルガラスによるツリーの置物。
入り口のカウンターに置きました。有り難うございました、喜んでいます。
向こうに二代陶齋の白磁花瓶。

 

明日は晴れるか 本日の四ツ屋浜。文字通り鉛色の空と海。

雲は多いが西空にわずかな茜。明日は晴れるという予報が出ているという。
冬へ向かう足が一休みするらしい。

樹下美術館で結婚の集い。

2013年11月12日(火曜日)

予報通りの寒波?仕事場の大潟区一帯は数㎝の積雪となり、朝方はスリップにあえぐ車の音も聞こえた。例年、冬の初めは内陸より沿岸に降ることがよくある。

休館日の本日火曜午後、樹下美術館で結婚の集いがあった。お客様が12人、ご本人お二人、司会者とアシスタントお二人、見届け人の私たち夫婦を入れて18人のこじんまりした集まりだった。

参加者の祝意と当人たちの自然かつ固い愛情が響きあう25分だった。

1初雪の残雪午後の残雪3花束署名を終えて花束5食事会場夕刻の食事会場 2会場こじんまりした会場カフェでお茶式後カフェでお茶6テーブル食事にて

大勢、少し、二人。人の晩年に心許す人の数は次第に減る。拙い経験によると意識ある限り最後の段階で、およそ他者は視野に入らなくなる。その時、看る方は伴侶か、子か、孫か、医師か、看護師か、ヘルパーさんあるいは介護士さんか友人か、時には親という事もあろう。

誕生後の母子にも似た関係は、機能低下を辿る脳が行う精一杯の適応に違いない。いずれにしても相手は様々で一概に言えない。

本日のお二人も「最後の二人切り」を願って貴重な船出をされた。当人たちからある種晩秋の清々しさと言うべき心情が伝わり、胸打たれるひと時だった。

夕刻の食事会では苦学の青春時代、60年安保に一途心血注がれた諸先輩が集われた。後年、地道な社会貢献を遂げられ、なおかつ皆様の姿と言葉に影が見当たらない。何と率直で爽やかな人々だったことか。

希望に包まれた3時間余、ユーモアと教養あふれる美しい女性の皆様のことも決して忘れることはできません。

寒い一日 小さな立体キャンバス)に椿。

2013年11月11日(月曜日)

朝から寒さがつのり風が止まない。山間では雪の予報も出ていていよいよ当地らしい晩秋の空となった。

これを書いている午後11時40分、空がヒューと鳴りゴーゴーと海鳴りが聞こえる。
これから何ヶ月もこんな音と過ごさなければならない。

大雪という予測をよく耳にする。何でも強めに推移した年なので、本当かもと心配だ。
昔は冬期の長期予報は大はずれすることがよくあった。しかし最近精度は上がっているようなので覚悟はするが、やはり外れてほしい。

キューブキャンバス小さなキャンバスに椿の油彩を始めました。どうなるでしょうか。
完成すると額なしでそのまま壁に掛けられると聞きました。

縦横10×10㎝、高さ3,5㎝のいわゆる立体キャンバス(包み張り)です。掌に入る大きさですが、脇の面も描けますので面白いと思っています。もとから自己流の絵ですが来年5月の作品展に向けて取り組んでいる所です。

美術館の為にも催事では売らなければなりません。自分の絵が売れるとは信じられないことですが、皆様に買って頂けるよう、頑張るつもりです。上掲の椿は沢山描いてみます。でき上がりましたらまた掲載させてください。先日の椿の水彩は完成しました。

 

 

島倉千代子さん 愛のさざなみは名曲かも。

2013年11月9日(土曜日)

昨日歌手島倉千代子さんが亡くられた。島倉さんとは同時代的に重なる。波瀾万丈の人生だったようだが、ナイーブそうな外見に似合わず頑張った人だと思う。最後の病は万策尽くされたであろうが、残念だ。

その昔昭和32年の冬、失敗した高校受験のため母と上京したことがある。当時列車で上野までゆうに半日以上かかった。乗車した私たちの前の席は若い二人の女性だった

彼女らは車中ずっと島倉千代子の話題で盛り上がっていた。母は後々、あのときの二人はミーハーでイヤだったわ、と繰り返した。

彼女の歌は〝りんどう峠〟以外あまり好きではなかったが、大学を卒業する頃から風変わりな「愛のさざなみ」が聞こえてきて頭に残った。

それから30年ばかり経って、50才半ばくらいから私のカラオケは突然「愛のさざなみ」になった。
ふわふわして心地よいリズム、爽やかな曲調、一種不思議な歌詞。歌に酔い心地が漂い、あまり飲めない私にも打ってつけだった。珍しく男性にもキーが楽で歌いやすい。


「愛のさざなみ」(なかにし礼作詞、浜口庫之助作曲)。
レコードはアメリカで現地のアレンジャーとそのエレキバンドの演奏で録音されたらしい。


松任谷由実、小泉今日子、アン・ルイスによる豪華な「愛のさざなみ」。

御新造、町娘、花魁。それぞれの並びで見事なハーモニー。
迫力のアン、じわじわ盛り上げていくユーミン、ともにさすがだ。
抜群のアレンジは松任谷正隆氏か。歌謡曲あなどるなかれであろう。

カフェにディズニーの絵本が入りました。

2013年11月8日(金曜日)

先日可愛い女の子さんがカフェのベンチに座りました。
ディズニーの絵本でもあれば、と考えて申し込んだ本が2冊アマゾンから届きました。

明日からカフェにお出しします。

 

025しあわせのおはなし(左)とプリンセスコレクション(右)
いずれも講談社発行、2012年初版の2013年第3刷の新しい本です。

「しあわせのおはなし」は平仮名とカタカナでで書かれています。シンデレラや白雪姫など八つの物語の主人公がストーリーを語りかけます。

「プリンセスコレクション」はやさしい漢字も用いて白雪姫ほか七つの物語が書かれている美しい絵本です。

「しあわせの おはなし」には、表紙はじめ各物語に一つずつ角度によって複数の場面が現れる絵が付いています。
以下はシンデレラの中から、一つの枠に現れる幾つかの場面を付けてみました。

 

1

 

2

 

3

男のお子さん向けにピーターパンやピノキオも入れてみたいですね。

ところで私がディズニーに最初に触れたのは小学生の高学年でした。父が買ってきた「ミッキーマウスのアメリカ旅行」というようなタイトルのフルカラーの絵本でした。ミッキーによってアメリカの国立公園が美しく迫力をもってで紹介されていました。

わくわくするようなこの本は中学生になって友達に貸した所、今日まで帰ってこなくなりました。ちゃんととってあればかなりの珍本ではないでしょうか。

ある日その方と高校卒業以来、何十年ぶりにお会いしました。立派な社長さんになっておられました。
記憶違いかもしれない、と思い本のことは触れませんでした。それどころか沢山の楽しい話があったのです。

今インフルエンザワクチンの季節、診療所もディズニー本を入れます。 どうしてもっと早く気がつかなかっただろう。

突然の低気圧 二代陶齋・齋藤尚明さんの祝い会。

2013年11月7日(木曜日)

昼になって、夕刻から明日に掛けて猛烈な荒天となることを予報で知った。予報通り暮れる頃から雲が変わり、激しい雨を伴った。

本日18時半から高田は「やすね」で〝二代陶齋 齋藤尚明さんの作陶40年を祝う会〟がある。

ところが出る仕度を始めると急患の電話が入った。診終えて、タクシーに急いでもらったが、定刻を5分遅れた。

尚明さん 挨拶される二代陶齋・齋藤尚明さん。

荒天にも拘わらず祝う会の広い会場は200名近くの参加で満席の盛況。祝辞に尚明陶齋の友人として作家の火坂雅志氏の心こもった詞があった。

私は到着した会場で、記念品贈呈を仰せつかった。幼少の尚明氏との思い出と、作品に凄味が表れていることを触れさせて頂き、皆様に代わって贈呈させて頂いた。

尚明氏は昨年の病をしっかり克服され、お元気であることが何より嬉しい。沢山の貴重なお客様に恵まれた和気藹々の祝い会だった。
二代陶齋のますますのご健勝をお祈りしたい。

豊漁のフクラゲ 誕生日の花束 5才児も天使。

2013年11月6日(水曜日)

冷たい風雨が始まる時期となっている。本日朝は寒かったが、一日中よく晴れた。

ふくらげ網元から立派なフクラゲを頂き、診療所スタッフと分けた。今年は沢山獲れて網を引く船のエンジンが焼け切れそうになったこともあったという。
一帯がみな豊漁のため安値となり一概に喜べない、一方カマスは小さくてまるでイワシみたいだ、とお聞きした。

 

花束スタッフの誕生日に届いた花束。美しさにモネ人形もびっくり。

話変わって昨年夏、四肢不全麻痺、記憶喪失症、失語症で長年闘病された方が亡くなられた。長い介護は大変だったが居なくなると淋しい、と最近お会いした奥さんが漏らされた。

今でも「おじいちゃん!」と言って孫が顔を見せます。
もう死んじゃったでしょう、と言うと「分かった」と言って傍らの保健薬を持って仏壇に走るんです。

そしてカンカンカーン、と鐘叩いて拝むんですわ、と奥さん。

一才児は天使、と以前書いたが、5才もまた天使だ。

浄興寺の茶会 大根炊き 古着の初おろし。

2013年11月4日(月曜日)

日曜日の昨日午前は、浄興寺茶会だった。9時前に到着し裏千家・西口宗米先生のお席から表千家は野村宗幽先生のお席と回った。

いずれも薄茶。晩秋の名刹で秋の名残を惜しみ、冬を迎える風情が漂う会だった。

お点前
最初の席が終わると懐かしい先生にお会いした。惜しまれて亡くなられた私の茶の先生の親先生だった。優しい笑顔がお元気で嬉しかった。

 

お運び2若い男子の生徒さんが運んでくれた。とても熱心だとお聞きした。

茶道は、どんな人にも道が開けている。
「その道に入らんと思ふ心こそ 我が身ながらの師匠なりけれ」
茶の道、心得を伝えた利休百首の頭に出てくる素晴らしい言葉だ。

この言葉は亡き師から何度も聞かされた。
「私も師ですが、やってみたい、学ぼうというあなたの心も師なのです」、と。

古着 昨年10月に東京のアンティークショップでたまたま目にとまった古着の初おろしの妻。
3000円値切って1万5千円で求め、東本町のきものの小川さんで仕立て直して頂いた。
菊の小紋は着ている感じがしないほど軽いということだった。

食事券が付いていて、茶の後に季節の名物、大根炊きとおにぎりを食べて帰った。大抵お茶会は午後遅く伺っていた。本日はすがすがしい午前、早出して良かった。

東北楽天ゴールデンイーグルス、優勝おめでとう! 民の底力。

2013年11月3日(日曜日)

東北楽天ゴールデンイーグルス、優勝おめでとう!

9回裏田中投手の登板は心底緊張を強いられた。球場、TV観戦のファン、みな一緒だったに違いない。

私は仙台、宮城県に少なからぬ縁がある。義理の弟一家は仙台市に住んでいて妹の墓は同市郊外にある。息子一家も仙台市内で弟たちは南三陸町。テレビ中継に出た南三陸町のさんさん商店街では買い物もした。震災以後の東北でこんな快挙は初めてのこと、最後は涙が止まらなくなった。

今まで本当に大変だったが、今日だけは心から〝東北おめでとう〟と大きな声で言いたい。

祝優勝

今夜強く感じたのは「民の底力」だ。野球がこれだけ盛り上げる。人気取りばかりが目立つ官に無駄はないのか、不思議だがそんなことをひしひし感じた。

過日、初代サントリー美術館の支配人で現サントリー文化財団専務理事のI氏が樹下美術館を訪ねて下さった。
「私立同士互いにがんばりましょう」とは、弱小・樹下美術館には何ともったいない激励だったことか。

ところでお客様ということでは、どういうわけか横浜の方々が時たまお見えになる。本日は5人のグループが寄って下さった。先日は金沢のグループ、そして長岡市や村上市、新潟市のお茶人の皆様が続けて来館された。いずれもわざわざ足を延ばして下さっている。

そして上越は自然と文化と町並みが素晴らしい、と口々に仰る。下越などに行くと同じようなことを突然言われることがある。
小さいだけが取り柄の民・樹下美術館にとって、それはとても有り難いことだ。

それにしても今夜は東北楽天ゴールデンイーグルス、本当におめでとうございました、桁違いですが樹下美術館も頑張ります。
何かとても嬉しい。

秋深まる樹下美術館の好日。

2013年11月2日(土曜日)

11月に入って二日目、良いお天気でした。

本日開館直前から新潟市と村上市から6名の男性がお見えだったそうです。
いずれも茶道石州流の皆様でした。

つぶさに展示を見て頂き、カフェで早速のお抹茶。庭のことでは〝こんな庭はあまり見たことがない〟と仰ったそうです。
日本風でも洋風でもない、強いて言えば樹下風、野趣の庭であればと精一杯心がけています。

男性お茶人が6人とはさすが下越、さすが武士の茶道・石州流ですね。昨年は貴機関誌へ12回の拙連載、大変お世話になりました。

「帰ったら皆に伝えます、必ず人が来ますよ」とは別れ際のお言葉。
武士のような方達とは、スタッフの話でした。こちらこそいつかお席にお邪魔できれば、と願っています。

遠路まことに有り難うございました。

晩秋の花昨日の庭。

庭本日はよく晴れました。

手桶に菊館内の手桶花生けは菊づくし。ご近所からツルウメモドキを頂きました。

ホットサンドデッキのベンチで昼食のホットサンドイッチ。

あぜ道デッキから、好天で膨らんだような畦の草。

可愛い窓辺 可愛いお客様もいらっしゃったのです。

ご夫婦、お一人、お仲間、、、皆様有り難うございました。

せめて帽子だけでも。

2013年10月30日(水曜日)

男性の古い写真が三枚あります。共通点が四つ、「池の平」および「一人」、そして「帽子」と「同じ人」です。

湖畔で黒姫山を正面に池の平の湖畔。
長い影法師と山の雪、寒そうな湖畔の旅情。

 

池ノ平 初夏だろうか、軽々した感じ。

 

ベンチで時折の優しい笑顔。いもり池湖畔、あるいは近くのグラウンドかもしれない。

ブログに身内を書いたり写真を載せるのはかなり決心が要ります。現存者の写真は斜め後ろなどが精一杯の世界でしょう。

さて突然ですが、実は掲載の写真は父です。1984年(昭和59年)11月、78才で亡くなり30年近く経ちました。
母のことばかり書きましたが、父と向き合うのは今でも勇気が要ります。

理由はおおよそ〝怖い〟と〝近いのに遠い〟の二つ。
怖いは文字通りで、子供時代、五人の兄弟姉妹の中で特に私は叱られました。
今でも「いつまで何やってんだ」と呆れられそうな気がしないでもありません。

とても父には叶いませんが、せめて帽子だけでも同じにと、似た帽子を探していました。
しかし昔は普通にあったいわゆる〝登山帽〟が現在中々ありません。

ところが最近似た帽子が偶々ネットに出ていて求めました。

 

帽子出会った帽子。帆布 風船型 と謳っていた。
初めて知ったSILVER LAKE CLUB社製。非常に頑丈なのには驚きました。

 

やや深めですが安心でとても満足しています。
せめて帽子だけでも、、、。

晩秋の庭へ 竜胆を抱くクマンバチ。

2013年10月29日(火曜日)

間もなく来る晩秋の荒天を前に、本日は風も無く相応の日差しがあった。火曜日なので樹下美術館はお休み。昼休みの庭でやせ気味の場所に肥料を施した。

庭は「ほっとする」と等しく皆様に褒めて頂いている。手入れは大切だが、何分素人の仕事なので試行錯誤の連続。どちらかと言えば様子を見ながら、人間ならばどうだろう、などと思って行っている。

夕の庭夏の後、晩秋になって賑やかになる庭。
ホトトギス、竜胆、野菊などで庭はクールかつ華やかな眺め、いずれも今年は飛躍的に増えた。

 

熊蜂ふと見ると竜胆をしっかり抱いたクマンバチが動かない。
指を近づけると触角を動かすだけ。病か老いか、寿命を終えるのだろうか。
それともオスが花をメスと間違えているのか。いずれでもクマンバチは優しい昆虫だ。

拙歌) 竜胆を抱きて動かぬ熊蜂の丸き背中の黄の色かな。

初めての試み「陶齋の器で食事会」が終わった。

2013年10月27日(日曜日)

初めての試み「陶齋の器で食事会」が終わった。10月の毎日曜日正午からの食事はお茶のお点前も加わった。自宅8畳間を用いて24人のお客様に参加して頂いた。

このたびの器にも陶齋は鉄絵、染附(そめつけ)、志野、唐津、辰砂(しんしゃ)、と幅広い技法を駆使していた。用途も向付(むこうづけ:メインの皿)、鉢、手付け鉢、ジョッキー、小皿と多様で形は自在である。

展示品として眠っていた器が、何十年の時を経て食卓で、お客様の手で、輝くばかりの生気を放った。
食べ進むにつれ意匠の全容が現れる。料理と器のやりとりは、陶齋が取り組んだ絵付け陶器の醍醐味であろう。

 

その昔、家で氏の器は毎日使われた。お茶、紅茶、牛乳、お菓子、果物、花、何でも入れたり盛ったりした。食通で工芸芸術の人、陶齋は使われることを願って作った。
お客様のどなたかが〝天国の陶齋も喜んでいることでしょう〟と仰った。父もまたその通りであろう、突然涙が出そうになった。

お造り/染附皿焼き物/手付け鉢 デザート/絵変わり染附皿デザート/鉄釉小皿 炊き合わせ/鉄釉鉢前菜/志野と唐津 焼き物/色絵鉢酢の物/辰砂ジョッキ

お終いに料理人さんへ最終日を終えて、厨房を司していただいた松本氏ご夫婦に茶を差し上げる。

044お茶のため毎回炭を置く灰を整える。

お茶では水指(みずさし)、主茶碗(おもぢゃわん)、建水、香合、花生け、風炉先屏風に陶齋の作品を用いた。今年は陶齋生誕100年、静かに精一杯偉業を偲んだ。ご多用中お運び頂いたお客様、真に有り難うございました。

お手伝い頂いた宗香、宗米両先生のお茶の門弟さん、友人知人の皆様、樹下美術館のスタッフさん、大変お世話になりました。

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