むなし恥ずかしの一件 不可解なツバメの巣。
長く続く政権で色々なことがある。この度の検事長の一件は、政権のシンボル的出来ごとであり、ため息が出る。
望むなら高位の公職者には手腕とともに品格が期待される。
件の方の手腕はよく分からないが、期待されたものは「貧格」としか言いようがなかった。同僚とその世界が気の毒なほどである。
また、司法・立法に跨がる要職で、このような人を法を変えてまで重用しようとした政府もまた残念極まる。結局、選挙で選んだ我々に責任があるのだから切ない。
先日依存症の拙文を書かせていただいた。
〝制限されるほどつのる〟
ギャンブラーにとって連日の雀卓は「蜜の味」だったのか。
狙いか、不覚か、空しいばかりだ。
それでも、このような人たちの口に納税しなけらばならない民の仕事は続く。
本日は20件ほどの外来と三件の在宅訪問。在宅はお一人に手の腫れと痛み、お一人には褥瘡の初期症状があった。手当と投薬で済みそうな症状だった。
ところで、あるお宅の車庫で以下のようなツバメの巣を見た。
サッシ窓のフレームに巣。
実に微妙な場所に作ってある。ヒナは孵っているらしく、静かだ。
すると二羽のツバメが入って来た。
それが巣のために用意した台に止まるや、親鳥に餌をねだっている様子。
人の心ツバメ知らず、、、。なぜ格好の場所を選ばず、きわどい所に巣を作ったのだろう。説明してみたいがどうしても分からない。問答が得意な禅僧は何と答えるだろう。
ページを閉じようと見直した時にふと思った。
もしかしたら用意した場所は角であり、襲われた場合逃げ場に無理がある?
その点サッシの場所はほぼ真ん中で余裕がある、そのためだろうか?
できればほかの巣も見てみます。
BRUTUS最新号「クラシック音楽をはじめよう」。
庭に出ているとある方がブルータス最新号、「クラシック音楽をはじめよう」を持参され、どうぞと仰り、頂戴した。
1980年代、40才になった私に何かと新鮮な刺激を運んでくれた懐かしい雑誌ブルータス。80年代は色々なものが新しい服に着替えた時代だったように思われ、幸い当時の頭はまだ多少柔軟だった。
雑誌を見ることで、カジュアルでこだわりのファッションや小物に目が行き、多くの芸術情報を見、一応ポストモダンなど百花繚乱の思想を知り、旅の写真を見、本を買いコンサートに行き、出来たばかりの渋谷東急ハンズへも行った。
頂いたBRUTUSはグレン・グールドの表紙。
雑誌がまだ続いている事を知り、驚きかつ安心した。
写真のきれいなこと。
図らずもウイルスで自粛的生活が続く今日。便利の価値と離れた所で息づいていた健全な紙媒体は大変フレッシュ。
ゆっくり目を通したいと思っています。
二本のバラ。
雨が降ったり止んだりで終日肌寒く、この所の空はまるで梅雨の様相。
サルビアが一段落し、本日はバラに取りかかった。芝生のへりに少し離して、二本だけ植える予定で妻が苗を購入した。
バラの印象は強烈なので、このくらいにしておかないと全体の調和が持たないと考えている次第。
種類はチャイコフスキーとマリアベールと聞いています。
チャイコフスキーは白を基調に中心部が淡いクリーム色。マリアベールも白が基調、縁にごく淡いピンクが乗る、という予定です。マリアベールはウエディングヴェールのことなので、まだ小さな苗ですが、花時にはお若いカップルさんにも見て頂きたいと思っています。
芝を切り4,50㎝土を掘り、用土を入れる。
ここは奮発してアンティーク煉瓦で囲む予定。
庭仕事とはいえママゴト風であり、何事もおぼつかない手つきで進めているところです。
美術館なのに庭の話ばかりで恐縮です。
庭は成長し毎日何かしら用事があります。手を抜くと荒れて仕事が増えるため、やはり致し方ありません。
新型コロナウイルスの新規報告が減る傾向をみせています。
このまま行けば、5月25日に6月1日開館のお知らせが正式に出来そうなので期待しています。
パチンコとカジノと新型コロナウイルス 低気圧下の雲。
日常的なタバコ、アルコール、甘い物、、、。
これらには止めたくても止められないレベルの依存症を生じることがある。
このたび新型コロナウイルスに関係して、様々な業種に混じってパチンコ店が休業要請された。店の休業と顧客の自粛はなかなか円滑に進まず、口頭による申し入れや店名公表も行われた。
休業はかなり進んだが、結果は一種モザイク的だった。開いている所を探し、はるか遠隔から来店するファンがいて、依存症の側面が指摘された。
一般に長く習慣化し周囲や医師に止めることを勧められる依存症。意を決して止めようと試みれば、当初上手く行っても、回数・量を減らすほど美味しく感じ、味が濃厚になる。詳しくはないが紙面を賑わす不倫にもどこか似ている。
〝制限されるほどつのる〟
過度の習慣によって脳が受ける薬理的な作用、依存症の厄介な側面である。
パチンコに眼が行くと、新型コロナウイルスで深刻な米国のカジノが気になり、ウェブを覗いてみた。自由の大国ゆえ、かなり緩いのでは、と想像していた。
すると、三月中に全米のカジノ団体に対して閉鎖が指令されると、ほぼ全ての施設は一斉に休業した、とあった。パチンコとの差に、とても驚いた。
まとまって反応する業界、それ以上に、従う顧客の相違が目に付いた。法令の違いもあろうが、訪れる人の動向がパチンコと異なっているように写るのである。
実は裏カジノなどがあるかもしれない。しかし表向きカジノとパチンコに何か違いがあるのだろうか。
現場を想像するに、ディラーなど人の介在とやり取り、マシーンを動かす動作の必要、客同士のコミュニケーション、アトラクションの息抜きなど、多彩なカジノが浮かぶ。
対してパチンコは、機械に対する孤独で受け身的な集中。休息配慮はあるが、長時間に亘って反復する脳への強い単純刺激と興奮が挙げられる。前者にゲーム性が想像され、後者には依存性が懸念される。
米国のごく一部にパチンコがあり、これに似たものが他にあるかもしれない。
ここでは産業としてのカジノとパチンコについて、わずかな見聞から依存症を心配して記載してみた。
だからと言って懸案の国内IRは余りに異質で、私には理解できない。
そのお金は工夫し、既存する国内の諸業に回すようにすれば良いと思う。
パチンコの世界における精神衛生について、さらに進んだ取り組みを期待したい。
本日午後3時ころの大潟区は東の空。コントラストの強いうねるような雲が形を変える。
およそ一時間後、在宅回診の西の空。
白い帯状の降水雲。帰りには降り始め山が見えなくなっていた。
2、30分すると雷が始まった。
本日の在宅は三件。雨は夜間も続き、望ましい事だが降り過ぎは困る。
在宅数今昔 柏崎市の方からメッセージとマスク。
少々風強く薄曇りの月曜日。
近時、在宅で訪問が必要な方達が減ってきている。重い方が亡くなられたことと、施設入所への流れが長く続いているためだ。
以前は70人を越える在宅の方を受け持っていた。安定されていれば月1で、毎日5、6件を訪問。重篤な方が複数ある場合は、同日に何度も出かけ、土日も10回近い往診と深夜の看取りも希ではなかった。
時代変わりであろう、本日は2件。次第に私の年令に合わせてもらっているようであり、これなら維持出来るペースになっている。
ところで、柏崎市の方から以下のお品を頂いていました。
人形は「コロナにまけるな」、というのぼりを持っています。
ハガキは手編みの毛糸があしらわれ、「ゆっくり、、、ゆっくり」と書かれていました。手作り感満点で、込められた心がとても良く伝わります。事情はまさにその通りですね。
本日、ご夫婦で庭に寄られ、手作りマスクを持参して下さいました。
小千谷ちじみが使われているマスク。
つけてみると、とても軟らかで清々しい。
三忠呉服店の三井田様、喜んでいます、誠に有り難うございました。
雨の美術館 桜の枝払い。
終日細かな雨が降った日曜日。
自家菜園の方達は雨が欲しいと口々に仰っていた。私どもも一応庭をいじり、サルビアを植えたり芝に肥料や土をくべていたので、雨は有り難かった。
終日降る雨はホースの散水など比較にならないほどしっかり滲みこみ、植物に生気を与えてくれる。どれだけ馴染み、庭が生き生きするか、次の晴れ日が楽しみになる。
植えが終わったばかりの田んぼから撮った雨中の樹下美術館。
水田は海・山・川に比肩する田舎ならではの貴重な環境。
ベンチの桜の枝を払った。
新緑を過ぎるや庭木は猛烈に枝を伸ばしている。暖冬で力を蓄えた上、花や芝に施した肥料をお相伴して繁っている。
高枝バサミを使ったので首が痛くなった。
円滑なPCR検査実現へ 二波三波を前に今こそ新たなスタート 頸城園芸。
サルビア 美しい山形のお菓子 山茶碗 木村隆さんの椿のお皿。
私がサルビアをきれいだな、と思ったのは妙高の池の平温泉で見た時からだった。温泉地の黒い土とサルビアはとても印象的で、当時中高生だった脳裡に残った。
だが庭いじりを始めて以来自分で植えたことがなかった。外でよく見るのでわざわざ植えなくてもいいか、と考えていたのだと思う。
それが昨年から変わった。開館以来12年、庭の南端を占拠していたヒメヒオウギズイセンが繁茂しすぎて、全体に弱り始めたのがきっかけだった。
あのオレンジに代わる夏の花、、、、すぐにサルビアが浮かんだ。
芝生の向こう端にまっ赤な花はイメージしやすい。先日Mスーパーセンターへ行くと望み通りのがあり、22株求めた。初めて手に取ってきれいだと思った。
家内が除草後に施肥をして植え場所の仕度をしている。花の赤さが気に入ったと言って自分でも10株購入してきた。土が馴染んできたので間もなく植え付ける予定。一部は他の場所にしたいが、まだ決まっていない。
調子に乗って、本日種も購入した。用土に撒いて育ててみたい。
上手く行けば6月から開館できる。
それまで芝生もきれいにしたい。暇があれば土をくべ、施肥しをしている。お天気が安定したのは良いが雨が降らないので、作業の後は十分な撒水が必要になった。本日午後は時間が取れるため一通り行った。
すると友人A氏がやってきた。目利きの趣味人は手に入れた物を持参されることがある。本日は運良く「山茶碗」だった。
鎌倉時代の出土品「山茶碗(やまぢゃわん)」
黒い部分は破損を漆で接いだもの。
山茶碗を見るのは初めてだった。
登り窯以前に相当する穴窯で焼かれた茶碗。山をトンネル状に彫って作られた窯で生産されたので一般に山茶碗と呼ばれるらしい。
広く瀬戸、美濃など東海地方で須恵器の後に古くから生産され、これは多治見のもので鎌倉時代だという。当時の日常の器というだけあって薄造りで丈夫そうだ。やや青み(灰色)がかった地の一部にわずかに灰が被って景色になっている。小さな高台にいかにも普段使いの趣きがある。
歴史上の人々が実用したものを、座右で鑑賞する、あるいは用いてみる。山茶碗のほか山皿もあるらしい。個人で所有し当時の文化に直接触れることが出来るとは、とても貴重で有意義な事だと思う。
木陰のベンチで頂き物の山形のお菓子でお茶を飲んだ。
のし梅本舗 佐藤屋の「星降る夜に」は誠にきれいで美味しい。
夕食は小さめのオムライス。
器は今冬お亡くなりになった上越市の五智窯・木村隆さんの椿皿。
20数年前のお宅訪問の帰り際、玄関先に無造作に積んであった5枚の七寸皿。辰砂の地に白椿が刻んである。素早く施された模様が清々しく、地色の辰砂の落ち着きも気に入った。
そのうちの何枚かは辰砂が飛散し、灰色がかっていた。しかしいずれも味が良く、私には問題無かった。下さいと言うと、氏は「それでもいいですか」と仰り、頭を掻かれていたのを懐かしく思い出した。
戦争よりまし 減らない死亡者と現場消耗の懸念 いつしか夏の庭へ。
宣言の有無に拘わらず、この先もじわっとした不安と緊張に包まれて日々過ごすに違い無い。そんななか、かってある年配の女性の患者さんが仰った、
「それでも戦争よりましです」と。
田植えの季節になった。
一年で最も良い季節の一つであろう。かってそのような折、夫に召集令状が来て出征し稲刈りの頃、遺骨になって帰ってきた。近所の男衆にもたびたび同じ話を聞くようになる。
それが何年も続き、生徒さんたちは工場へ動員、物資は配給、当地でも空襲のサイレンが鳴るようになり、〝欲しがりません勝つまでは〟一色の社会を経験したのである。
まともには比較できないが、言われれば今の所そのような日常よりはまだいい、と思うしかない。
ただ最近の状況をみると、感染報告は減りつつあるものの死亡者20人前後の日がそう珍しくない。
すでに受け入れ機関の関係者は3ヶ月余、ウイルスに身をさらし、連日死と背中合わせで重症者と取り組んでいる。院内感染による一旦撤退も無視できない。
また重積する疲労とストレスで逃げ出したい心情が去来するのは頷ける。実際、耐えきれずに現場を去った関係者がいるやに伝わる。
対象が減少しているのに死亡者が減らない。
バランスを考えれば、質・量とも医療側の消耗の現れではないか、と心配している。
だれ一人としてスーパーマンではない。彼ら彼女らは風邪と戦っているのではなく、基本丸腰でウイルスの相手をしているのだ。
どうか政府には長期戦で消耗しているであろう現場に対し、いっそう手厚い支援を考慮してもらいたい。
いつしか樹下美術館の庭は初夏の趣きになった。
多くは無いというものの、はっきりとは減らない死亡数が気になる。
ほくほく線の夕焼け電車。
水田に水が満たされはじめ、一部で早くも田植えを目にする。
無雪の冬が今年の農業にどのような影響をもたらすのだろう。
新型ウイルスで経済が打撃をこうむる中、農業が安定した成績を残すようであれば、都会から地方へ農業をやりに来る人が出てくるかも知れない。
このようなトレンドが生まれるなら、良いこととして期待される。
夕暮れの雲が良さそうに思われたので、仕事の後、ほくほく線の電車を撮りに行った。
今夕はかなり美しい夕焼けの中を二両編成の電車が通った。
仕事場からここまで車で10数分あれば来られる。
上越市頸城区から大潟区に到る水田を高架で走るほくほく線。水が満たされはじめたため、電車には湖上を走る趣きがある。
日が長くなり、お天気が良い日が多くなった。通過はおよそ一時間に一本だが、これからも夕焼けと私と電車の都合が上手く合うことを期待したい。
開館の見通しにつきまして れんげ畑 ツバメの飛翔。
随分暖かくなってきました、皆様いかがお過ごしでしょうか。
コロナの春が過ぎようとしています。果たしてこの先夏はどのようなになるのでしょう。穏やかであることが期待されますが、一応の気遣いは必要な日常であろうと考えています。
さて、3月15日の開館をせずに休館を続けている樹下美術館。
新潟市のクラスター発生、上越市の感染報告があり、当地の拡大も心配されました。しかし安心はできませんが、ここへ来てやや落ち着きがみられ、全国レベルでピークを越える兆しも見えはじめました。国からは、新潟県を含め34県は、5月末までの緊急事態宣言を前倒しで解除する検討に入ると,知らされています。
そこで樹下美術館としまして、
●今月いっぱいは様子を見させて頂き、東京都の宣言解除などをみて開館する予定といたしました。
・当面、5月の連休の結果が現れる今月15日~20日の動向に注目しています。
・具体的予定につきましては、今月25日ころを目安にお知らせ出来ますよう考えているところです。
●開館の際
・営業時間は最初の一か月は午後1時~5時に致しましたす(昨日の記載を訂正致しました)。
・最初の1ケ月間のカフェはお茶とケーキのサービスだけにさせてください。
・茶室の呈茶は開館1ヶ月をみてからの予定です。
※そのほか、感染予防などは、またお知らせ申し上げます。
●今後は感染再燃も考えられ、その時にはどうか柔軟に対応させてください。
さて以下は昨日日曜日の写真です。
美術館の近く頸城区のレンゲ畑です。比較的小さな一角ですが、とてもきれいです。
以前に明治時代のこどもたちが「れんげの花ひらいた」
をして遊ぶ「銀の匙」の一節を紹介させていただきました。
庭の南に初めてサルビアを植えるべくまっ赤なのを買ってきた。
妻が場所の仕度している。
以下は隣の田んぼを行き交っていた燕です。
ツバメの一回目の子育てが終わったらしく、水が入ったばかりの水田を大勢で飛んでいました。
時々みんなで鳴いては集まり高く舞い上がります。何をしているのでしょう、給餌でしょうか。
それにしましても流麗なツバメの飛翔は特別です。また撮ってみたいと思っています。
クリスマスローズを切った。
2月中旬から順次咲き始めたクリスマスローズ。およそ三か月、休館の庭で静かに咲き続けていましたが、受粉も終わり色あせてきました。株が力を保つよう本日花を切りました。
水盤の水を替え花の一部を入れました。
残りはほかの水盤に入れ、仕事場の待合室にも飾りました。クリスマスローズを器に生けた場合、終わった花の方が長持ちするようであり、いつまでも楽しめる花だなあと感心しています。
こどもの日は胎内市の村松浜へ。
去る連休の5月5日こどもの日は、午後遅く夕刻の胎内市の村松浜を目指した。
これまで三度同地を訪ねた。いずれも海水浴シーズンを外していたためか広い海岸に人気は無かった。
あそこなら大丈夫ということで、夕焼けを期待して妻とともに向かった。
思ったような夕焼けにならずに暮れた。
風があって写真を撮っていると手かかじかむほど冷たくなった。
砂浜の小さな駐車場の車中でお弁当を食べてお茶を飲んだ。
この先もっと年取ったら、こんな風にのんびり旅するのも良いかな、と思った。
星になったツツジ トラックをねぎらう満月。
随分と日が長くなった。
日長の夕刻、芝生に肥料を撒いた。良く伸びているがかなりムラがあり、この先どうなるか少々心配。
以下は落花した今夕の花。さして傷むことなく芝に散らばっていた。
花は星の形になって寝そべり、
名残惜しそうに暮れる空を見上げていた。
拙歌)
木に咲きて風にも咲きぬ躑躅花 落花の後は地にてまた咲く
施肥の後、ふと見ると大きな月が山の端から昇っている。
拙歌)
高速を行き交うトラックねぎらへるコロナの春の丸き月かな
5月の満月をフラワームーンというらしい。今夜はそれに当たるそうだ。
たまたま見上げたら昇ったばかりの大きな月が見えた。
空と田、二つの月の間の高速道路を次々にトラックが走り去る。忙しいドライバーさんたちは満月を見ているだろうか。
亡き級友を偲んで三つの「Goodby」。
コロナによって日々重い気持ちを、目の前の予定や仕事に向けて、なんとか薄めて過ごす日が続く。そんな折、級友が亡くなりさらに悲しい思いに包まれる。
都合によって会えないでいるのと、相手が亡くなり会えなくなった、のでは、全く違う。とくに急な知らせは、驚き、無念さ、悲しみ、むなしさなど負の心情全てが去来する。また親しくした者ならば、自らの体験でもあるかのように、同一化された怖れをも伴う。
生ける者の理とは言え、父母や妹のように今後何かにつけて思い出すだろう。
集まりをしない、というご遺族のお気持ちに従って精一杯の電報を打った。
昨日の二曲では全く足りないので今日は「Goodby」を三つ載せた。
。
クラシックの演奏家による2012年、Sibelius Academy of Musicの演奏。
Goodbyには二通りの譜面があり、
これはゴードン・ジェンキンスのもので演奏している。
鈴木章治のソロ。氏は1995年に63歳で亡くなっている。
映像は随分古い録画ということになる。
かってカーネギーホールで演奏した人。
当時氏の曲はラジオで聴かない日がないくらい人気があった。
テレビの録画であろうが、普通にジャズの演奏家が出ていた昔が眩しい。
ゴードン・ジェンキンスは戦前から作・編曲、指揮で活躍した人。
学生時代のラジオでこの人の名前は時折耳にした。
ただただロマンティックにアレンジされた「Goodby」。
情緒が日常とともにあった昔が懐かしい。
時代・場所・様式・人・みな違う演奏。
だが三者とも演奏キーが揃い(ほぼ)、一続きの演奏のように聞こえる。ピアノを叩くとE♭マイナー(変ホ短調)。各再生音のピッチもある程度忠実だと思う。
亡き人を思って掲載した音楽は果たして当人に届くのだろうか。級友を偲びながらどうみても自分が慰められている。一緒にこのような音楽に親しんだことをいくら感謝しても足りない。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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