2019年10月11日

東京から塩﨑貞夫氏のお茶碗をご持参されたお客様 SPレコードを聞かせて頂いたお客様。

2019年10月11日(金曜日)

超が付く大型の台風接近をニュースが繰り返し伝えている。明後日12日および13日の列島は大変なことになりそうだ。
ラグビーワールドカップに加え、吉野彰さんのノーベル賞受賞で盛り上がっているところへ強烈な一撃が加えられる気配が広がり案じられる。

皮肉なもので、お化けのような台風の到来を前に、“さあどうぞ、お掃除をしておきました”とばかり本日の空は雲一つ無く晴れた。
午後休診のそんな昼、東京からお客様が来られた。昨年春、当館で塩﨑貞夫展を催し、その折見えられた塩﨑氏のファンという方だ。その後縁あって本日三度目のご来館になった。

二度目に塩崎氏作の半筒型の茶碗をご持参され、それで美味しいお抹茶を飲み楽しい時間を過ごした。本日は焼き締めに、李朝風、そして萩風の三碗をご持参された。穏やかな表情をした器は誠に口当たりが良く、茶の色を引き立て、美味しい一服を頂いた。慎ましくも絶妙な茶味を有する器を作った亡き画家の、感性と高い造形力に驚嘆するばかりだった。

そうこうするうち来月の蓄音機によるSPコンサートに向けてコレクターの友人が来館された。
このたびの催しは全て歌を掛け、メインをシャンソンでという予定になっている。本日ご持参のレコードからシャンソンはエディット・ピアフ「バラ色の人生」、歌曲はエンリコ・カルーソー「耳に残るは君の歌声(真珠採り)」、さらに日本人のシャンソンで高英男「枯葉」などを聴いた。レコードの状態はとても良く、カフェに6,70年前の麗しい歌声が響いた。

芸術系はなんでも詳しいお客様も加わり、黒沢作品とクラシック音楽、懐かしい池袋の名画座、挫折を救った肉体労働の話、塩﨑画伯のこと、山下達郎のコンサートや武相荘のことなど、ジャンルと時代を越えて話の輪が拡がった。

 


YouTubeにあった本日聴いたシャルル・トレネの「パリに帰りて」。
第二次大戦が終わり、母国に帰った本人自身の作詞作曲だという。喜びと希望の歌声はSPならではであり、時代と国を越えて心打つ。

ところで本日東京からご持参頂いたお茶碗は話に夢中になる余り、写真に撮るのをすっかり忘れてしまい悔やんでいます。
この方はまた拙ブログの雲やほくほく線電車、あるいは食べ物などを観ていて下さり、恥ずかしくも有り難い事だと思いました。

夜遅く本日の記事を書き始めると電話があり、ある方の急変が知らされて往診に出ました。それで日をまたいで残りを記した次第です。その後の動静から患者さんはなんとか助かったと思われます。

本日ご来館の皆様、本当に有り難うございました。

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