週末の上京 カーヴ・デ・ランパール 「良寛の書簡」特別展。

2025年12月22日(月曜日)

先週末展覧会を観に上京した。20日土曜日、夕食は妻の兄さんと一緒で、長く発達心理学分野である女子大の教授をされていた人。

場所はかって長男が案内した「カーヴ・デ・ランパール」。ワインリストは超一級で、食事は見た目お洒落なフランス料理とは異なり、プロが作る本格的な家庭料理。

私は飲まないので妻、義兄で白1本と赤のグラスワインを飲んだ。ここには基本「ノンアルという飲み物」は無いため、「水」を勧められるが、10ミリリットルばかりの乾杯ワインを4時間掛けて舐めた。

前菜のテリーヌに続いて、
茹でキャベツと桜エビの料理。
栃木のキャベツは青く非常に柔らかだった。

「牛モツのオニオングラタンスープ」
美味しさがあふれ出ている。

デザートの「ほうじ茶のフロマージュ」
確かにほうじ茶の香り。
乗っていた「わさび塩」が素晴らしい。

女子大の止まらない入学者減による規模縮小や共学が進んでいる現状を聴き、旅などの話に花が咲いた。
4時間近く居て三人の会計は税込み4万480円だった。

翌日日曜日午前はまず「良寛の書簡」展を観に行った。会場は東中野の「東京黎明アートルーム」。周辺は学生時代に友人がいた懐かしい所。少し若返った気持がしてホテルの新橋から電車で向かった。

会場のアプローチ。
徹底して磨かれている。

東京黎明アートルームは閑静な東中野の住宅地にある。
受付で入場券を渡すと、招待券ですね、どなたからのものですか、と訊かれ、小島正芳先生からです、と言うと喜ばれ、万事丁寧に応対して頂いた。

美術館は2階建で、外観に比しはるかに十分なスペースがある。小島先生が企画・展示に重要な役割をされている「特別展」だった。

書簡は良寛の父母兄弟あるいは知人恩人たちとのやり取りで、いずれの書面もこまやかな愛情と教養・気品にあふれていた。

二階にあったさわやかな茶室。

床は「天満大自在天神」の軸。
良寛ならではの楷書は、「在」に
関して逸話が残る名作。

軸は唯一撮影許可されていた。

茶室前の革張りのソファーは、
茶会の待合を兼ねているのか。

誠意が尽くされた展示会場には絶え間なく来場者さんがあった。観終わり、受け付けを通る時に、感想を聞かれ、「心洗われました」とお答えした。

昨夕食はヘビーだったため朝食を抜いていた。電車にも乗り良い展覧会も観たのでお腹が空き、駅近くで昼食を摂った。

駅前の環六(明治通り)も懐かしい。
建物は変わったが雰囲気は同じ。

美味しくカレーを食べた店内。

もう一件別の展覧会を観る予定だったが、良寛を堪能後これで十分と判断、帰路に着くことにして駅ビルに寄った。

駅ビルのカフェスペース。
生活への密着感がある。

駅ビルは大規模ではないが、カフェのほか書店・文房具、食品、菓子店などが有機的に配置され、賑わっていた。
カフェで読書する人達をみて、東京はいいなあ、近くにこんな場所があって、雪国では何ヶ月もこもりっ切りになりかねない、と思った。

実は前日、東京への新幹線で携帯を車内に置き忘れていました。
それが二日後の本日午後、有り難いことに所在が分かりましたので、後日その顛末を書かせてください。

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