花鳥・庭・生き物

晩秋の庭へ 竜胆を抱くクマンバチ。

2013年10月29日(火曜日)

間もなく来る晩秋の荒天を前に、本日は風も無く相応の日差しがあった。火曜日なので樹下美術館はお休み。昼休みの庭でやせ気味の場所に肥料を施した。

庭は「ほっとする」と等しく皆様に褒めて頂いている。手入れは大切だが、何分素人の仕事なので試行錯誤の連続。どちらかと言えば様子を見ながら、人間ならばどうだろう、などと思って行っている。

夕の庭夏の後、晩秋になって賑やかになる庭。
ホトトギス、竜胆、野菊などで庭はクールかつ華やかな眺め、いずれも今年は飛躍的に増えた。

 

熊蜂ふと見ると竜胆をしっかり抱いたクマンバチが動かない。
指を近づけると触角を動かすだけ。病か老いか、寿命を終えるのだろうか。
それともオスが花をメスと間違えているのか。いずれでもクマンバチは優しい昆虫だ。

拙歌) 竜胆を抱きて動かぬ熊蜂の丸き背中の黄の色かな。

雲と蜘蛛の日。

2013年10月21日(月曜日)

爽やかな一日だった。

合歓と雲本日も高空の雲が見られた。

真新しい蜘蛛の巣庭に張り直されたく立派な女郎蜘蛛の巣。

昨年秋も、台風の後に同じように掛け直された女郎蜘蛛の巣を幾つも見た。しかし今年は多くの巣が無くなったままになっている。
真新しい巣は気持ち良く見えるが、毎週のようにやってくる台風で、蜘蛛たちはヘトヘトかも知れない。

四ツ屋浜夕刻の四ツ屋浜。
昨年あたりから夕陽を観る人撮影する人が増えているのを感じる。

十三夜の月と初雁 うさぎまんじゅう 宗遍流の皆様。

2013年10月17日(木曜日)

来年の為に草花に肥料を施していると妻の友達が来てうさぎのまんじゅうを下さった。本日旧暦9月13日、十三夜の月見の日になる。先般十五夜の時は月見団子を頂いた。

今夕は月を撮るため場所を探した。すると芝生の丘で向こうの松まで小さな谷間になっている場所があった。見晴らしが利き月との相性も良い。

松と月 松と月と雲

台風一過、夕空は澄み十三夜の月はほれぼれする明かりを放っていた。まだ満月ではないがまん丸に見えた。

月と雁初雁(はつかり)が十三夜の月に向かってくる。
拙句) 初雁の声より先に月に来る

空が暗くなる頃、雁の声が聞こえてきた。夜目ながらこちらに向かってくるのが見える。

月を横切って!祈るようにファインダーを覗いていると上方を飛び去った。月には入らなかったがかろうじて写っていた。夜ごと声だけは聞いていた。その雁が十三夜の月を飾ってくれたとは、ため息が出た。

ここは満月が昇り、雁も通過するらしい。いつか月に入る雁を写せるだろうか。夜のお茶にうさぎまんじゅうを頂いた。

先週長岡市からお越しの方が本日4人さんで再びお見えになりました。茶道宗遍流のお仲間とお聞きしました。その後赤倉へ向かわれたそうですね。展示をご覧頂き拙生の絵はがきまで、有り難うございました。

樹下美術館の雀たち 間もなく「ななつ星in九州」が走る。

2013年10月14日(月曜日)

快晴だった振替休日。午前中、ホームページの「本」の追加掲載をさぼっていましたので未掲載分を調べました。15冊ほど追加しなければならないことが分かりました。どうか少しお待ちください。

本日の昼食もカフェでホットサンドを食べました。午前中は御常連がお二人、私が居た昼は自分一人でした。間もなく近隣の方や、柏崎市の若い女性、新潟市の赤ちゃん連れのご夫婦はじめ皆様がお見えになりました。有り難うございました。

水盤の雀1庭の水盤に次々に来ては去った雀。とても心和みます

水盤の雀2人間もこんな風に無心になれれば。

水の補給と掃除雀が去って水の補給、洗浄をするスタッフ。

さて本日は鉄道の日ということでした。明15日、いよいよJR九州で「ななつ星in九州」が一般運転されます。さすが九州、ピアノ付きラウンジまであるクルーズ列車(ランチとディナーはスマートカジュアルのドレスコードまであるといいます)による「ななつ星in九州」のスタートです。
私には乗車は絶対無理でしょう。しかしそれはそれでいいのです。日本にスーパーゴージャスな列車があるだけで何か嬉しいのです。

昨年3月に九州の小旅行をしました。普通列車と特急に乗りましたが、スマートさに驚かされました。待っているとどんな電車が来るか、わくわくするのです。乗車してみてJR九州は、乗客をひとまとめに扱うのではなく、一人一人へ配慮をしている印象も受けました。

筑紫線普通電車筑紫線の普通電車(唐津方面への車中)。大きな窓が魅力。
長野-直江津-長岡などどうでしょう。

長崎本線かもめ多くを受賞した長崎本線かもめ(鳥栖駅にて)。見るだけで乗りたくなります。

〝気配りされている感じ〟〝もてなしとは何?〟
無言であっても人を淋しくさせない九州の伝統と文化。数日の旅でしたがそんな感じを受けました。

秋の花 女性が作った新米 シャリマールのカレー。 

2013年10月3日(木曜日)

何とか降らずに済んだ一日、さすが10月、肌寒さを感じた。館内の花もすっかり秋のものに変わった。

ばら庭で淋しげだった秋ばらが白磁壺で
華やいでいた。枝は柏葉アジサイです。
秋草三種のホトトギスと水引き草と紺菊、
ススキと共に手桶の器でお出迎えです。

本日は、かって当館がお世話になった旧上越市の女性から20キロもの新米を頂いた。魅力的な女性が携わる農業!ずしりと重いお米を抱くとひとしお豊かな秋が感じられました。

新米とても楽しみです。台風は大変でしたね、収穫まで本当にご苦労さまでした。

カレー夕食のチキンカレー。

三日後に迫った〝陶齋の器で食事会〟の最後の支度で遅くまで掛かった。寄りつき、食事処、茶席で使う三部屋の片付けとしつらえは、時間と共にしっくりし始め次第に楽しさがつのった。

夕食は樹下美術館の近くのカレー屋さん「シャリマール」で。春から4,5回は来ている。スパイスが効いているのにまろやか、お米が美味しいのも嬉しい。

※ブログが空くと書いた筆先も乾かぬうちに、気がつけば一日2記事も書いていました。

花の貴重 環境破壊的な植物繁茂 新幹線の真の効果とは。

2013年9月30日(月曜日)

草花の偉いな、と思うところは黙って暦に従うのもその一つだ。今年のように荒っぽい気象が続いた年でも、彼岸過ぎるとちゃんと秋の花が咲き始める。

樹下美術館でホトトギス、ノコンギク、シュウメイギク、リンドウが開き始めた。無言のうちに私たちを幸せにさせてくれる花にはますます貴さを感じる。

ただし、クズ、ツタ類、セイタカアワダチソウなどの破壊的な繁茂と圧倒的な開花は一帯でも異常で、昔の人が見たら「なんだこれ!」と言うにちがいない。住環境に近い松、山桜、ほか低木類の緑は、絡まれ締められ被われて病んでいる。野を銀色に染めた心の花・ススキは埋もれがちで、肩身が狭そうである。

あちらこちらの分離帯や歩道も荒れて結構つらい。地域ないし町全体を公園に!は大部分かけ声だけだったのだろうか。

今朝の新聞をみると、新幹線は若者達(子どもたち)がきれいな都会や都市へ出て行く(見に行く)ための乗り物になりそうだ。「こんなじゃだめ」。彼らがそう言って初めて本当の地域作りが始まるかもしれない。

ホトトギスホトトギス秋明菊秋明菊 ノコンギク野紺菊コスモス路傍のコスモス

 

鵜の浜の雲鵜の浜温泉で見た秋の雲。
いわし、ひつじ、うろこ、色々な形の雲に被われていたが、夕刻は厚く曇ってきた。

茶の復習 アキアカネ 栗とスダチ。

2013年9月21日(土曜日)

 

稽古来月の毎日曜日昼、「陶齋の器で食事会」が近づいた。本日も茶の稽古をした。

食事のほか、食後に陶齋の器を使ってお抹茶を差し上げることになっている。合計4回のうち3回を館長責任で、小生がお点前をすることになった。緩急と呼吸、自然な所作と手順。昔ほど上がらなくなったと思うが良いお点前をしたい。

 

トンボ連日の晴天で庭が乾いてきたので要所に水を撒いた。
庭のアキアカネが盛んに首をかしげて考え事をしている風。

 

栗とスダチ家に帰ると、いつもの方から元気いっぱいの栗とスダチを頂戴した。

ホットサンド 萩、アキアカネ SPレコード シャルメーヌ。 

2013年9月15日(日曜日)

本日9月15日は日曜日、明日の敬老の日に続く連休です。その明日、夜半から朝にかけて台風が来ると報じられています。

さて樹下美術館のカフェでは妻の提案によってトーストに追加してホットサンドをお出しすることになりました。当館内はこじんまりしているうえドアが一つもありません。それでカフェの匂いは全体に行きますので、あまり食事らしいものは用意できませんでした(もちろん手が足りないのもあります)。

本日ホットサンドはお二人から注文があったそうです。小生も昼食に食べました所美味しかったです。館内はかすかに暖かで香ばしい匂いがして、なんとなく幸せな感じがするのを覚えました。

※大変に申し分けありません。ホットサンドのメニューは1ヶ月ほど日曜、祭日だけの対応ということです。どうか宜しくお願い申し上げます

 

ホットサンドホットサンド。秋めいた庭を見ながらどうぞ。

 

はぎ隣接の庭は萩の盛り。

 

あきあかねアキアカネがあちらこちらで羽を休めています。

 

spレコード息子たちが来ていて家で夕食の後、久し振りに蓄音機を開けてでSP盤を鳴らしました。
写真のレコードはシュナーベルのピアノソナタです。

最初にマントヴァーニの「シャルメーヌ」を掛けました。さほど大きくない機械ですが、音はかなり出ます。
上越出身(新井、大潟、塩沢にもいらした)のピアニスト、編曲家・故飯吉馨さんは、クラシックからジャズ、ポピュラーに転向したきっかけは、このレコードを聴いたため、と後に仰っていました。1950年代のことでしょう、ジャンルを超える名盤ではないでしょうか。

次ぎにアルトゥル・シュナーベルが弾くベートーベンのピアノ・ソナタから一枚出して掛けました。SP二枚、若者に感動と驚きが走るのが見えました。

 

YouTubeに同じ音源、機械も同型の「シャルメーヌ」が掲載されていました。小生の盤より良い音がしています。

 

台風はどうなるのでしょう。衰えていること、出来ることなら夕焼けがきれいになることが願われます。

緑一色の庭 身にしみるツクツクボウシ 残った宿題。

2013年8月28日(水曜日)

夏から秋へ、本日当地の気温は30度に届かなかった模様。

いよいよ庭は花少なく、良く言えば緑一色となった。それはそれでいいのか、緑がきれいだと仰るお客様に出会う。

花なき庭と蝉の声さて木々では声をからしてツクツクボウシが鳴いている。

拙句) 花絶えて緑一色樹下の庭

拙歌) 木立にて何をか為さむ空蝉の尽くし尽くしと鳴くぞ哀しき
→ 木立にて何を為すらむ空蝉の尽くし尽くしと鳴くぞ哀しき
(ダメはいくら直しても変わりませんね)

彼らオス蝉は良き妻を得るまで皆して鳴き続ける。あたりのメスを求めてあるいは「尽くす尽くす」と訴えているのでしょうか。

さて子ども達の夏休みが終わる。本日の通りで小学生とおぼしき女の子とお母さんが玄関先の階段に並んで座っていた。お母さんが通りを見ながら絵を描き、子どもがのぞき込んでいる。宿題が残っていたのだろう、微笑ましかった。

秋を迎えて 水鳥 残照。

2013年8月26日(月曜日)

日が短くなり始め夏~秋へ季節は移る。新旧の暦に照らす暇もなく、気象や生き物そして気分・感情まで移ろうのを感じる。

昨日日曜日、4組のゴルフコンペは妙高CCだった。高原のコースでかろうじて100を切り2位のお土産を頂戴した。31もついているハンディキャップのおかげというほかない。

潟川 昨日日曜日夕刻の潟川。水鳥の影に秋を感じる。

さて潟川は上越市の大潟区と、吉川区と頸城区の一部の水田から水を集め、大潟区犀潟の新堀川を経て海に排水されています。
昔は小舟が往き来して稲を運んだと聞きました。筆者の子どもの時も我が子たちともこの川で釣をしました。よくフナが釣れ、ハヤやナマズを釣ったという人もいました。

四ツ屋浜の残照昨夕の大潟区四ツ屋浜の残照。秋の旅情が漂う。

7月始めの日没は19時15分ころだったのですが、今や18時25分ということです。

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