樹下だより
懐かしいフォルクスワーゲン(ビートル)。
午後休診日の本日木曜日、午後の駐車場にフォルクスワーゲンのビートルが止まっていた。
走行中のビートルはたまに目にするが、駐車しているのを見るのは大変久し振りだった。
私が初めて乗った(買った)車が中古のビートル(当時フォルクスワーゲンといえばこれしか無かった)。
昭和44,5年のことで、買った等々力(とどろき)の中古屋さんはよく覚えている。
無給の医局員時代、廃車寸前のグレーのワーゲンが精一杯だった。
信号で停車すると外れたホイールが転がったり、クラッチのバネが切れるアクシデントもあった。
ガタガタ、バタバタと走り、乗り心地無視の車を3年近く乗った。
だが丸い車体に丸いフェンダー、盲腸のようなステップ、あるいはパイプ付きのバンパーなど歴史的詩情は満点だった。
思い返せば当時から自分にはレトロ(不便)を厭わない(あるいは厭えない)何かがあったのだろう。
本日見た車の素っ気ない内装、リアに収まった空冷式エンジン音は昔のままで懐かしかった。
本日樹下美術館8回目の誕生日 It’s So Peaceful in the Country(田舎は本当にピースフル)。
今日6月10日は樹下美術館8回目の誕生日でした。
午前に〝おめでとう〟と電話を下さったのは開館以来のお客様の友人から。
今日まで何も知らずに自己流で美術館などをやってこられたのは、皆様のお陰しかありません。
私は田舎が好きで、あまりほかへ出たことがありません。
そんな自分が出会った齋藤三郎と倉石隆の貴重なコンビネーションと、樹下美術館の立地環境はまさに天からの贈り物でした。
近年、お客様はじめ運営への暖かなご理解も広がり本当に有り難いと思っています。
以下の曲は穏やかな田舎暮らしを歌った「 It’s So Peaceful in the Country」です。
〝名高い都会も素敵だが田舎は穏やかで、理想的な食事のように素晴らしい〟というようなことを歌っています。
ミルドレッド・ベイリー(Mildred Bailey)1941年の 「It’s So Peaceful in the Country」。
今どきの人には歌えない説得力ある歌唱ですね。
1941年は私が生まれる前の年で、太平洋戦争へと突入する時代です。
こちらはジョー・ワイルダー(Joe Wilder)の「It’s So Peaceful in the Country」。
1959年の録音でピアノにハンク・ジョーンズが加わっています。
曲調を理解した良い演奏だと思います。
さて本日は近隣の特養・しおさいの里の出務日でした。
終えて美術館に戻るとカフェに二組4人のお客様が見えていました。
聴いてみます?ということで先月から置いてある蓄音機を掛けることにしました。
始めにマリア・イェリッツァ(Maria Jeritza)の歌でプッチーニのトスカから「歌に生き恋に生き」を
その後ノーマン・ルボフ(Norman Luboff)のコーラスで「Dream」を掛けました。
「ここはみんな素敵」と喜んで頂きました。
蓄音機ご提供のSさん、とても良かったです有り難うございました。
皆様これからもどうか宜しくお願い致します。
蓄音機のリクエストは私が居るときでしたら、ほかのお客様にもお尋ねしてお掛けいたします。
樹下美術館は夏の花咲く庭へ。
はや梅雨模様の空となり、庭は夏の花の競い合いとなりました。
数年前に加えたチビちゃんのガクアジサイも、一人前という趣で咲いています。
歩道沿いにキョウガノコやアスチルベ。 額アジサイ(青)。 シチダンカアジサイ。 |
フウロソウ。 額アジサイ(赤)。 クレマチス(白) |
カフェ正面のカシワバアジサイは開館以前からある夏の女王様的存在です。
今年はいつもより沢山花をつけていて楽しめそうです。
夏~秋向きにブログヘッダーを替えました。夕暮れのほくほく線電車には詩情を感じます。
今年二回目の陶齋の器でお寿司を食べる会が終わった。
昨日は5名様、本日は6名様でお寿司の会の前半が終わった。
本日はご近所のベテランのお母様たちとお友達、あるホテルの女将さんが入って5人の女性軍。
そこに男性がお一人、高田文化協会会長のA氏が加わられた。
最初に出たお寿司のウニ、イクラ、焼き鮎の贅沢巻き。左はバイ貝の旨煮。
寿司の器は陶齋の色絵皿。
A氏のお父様は陶齋と親交された方、また造詣のワインのお話もとても面白かった。
日々畑に勤しむお母さんたちと文化協会の要人が、陶齋の器で楽しく食卓を囲み茶を服する。
何とも心和む昼さがりだった。
樹下美術館の来館者様、お寿司の会の様様、都寿司さん、有り難うございました。
今年一回目の「陶齋の器でお寿司を食べる初夏の会」。
去る5月25日の記事で6月のお寿司の会のうち、6,7日を中止のお詫びを知らせ致しました。
厨房の工事が間に合わない懸念が生じていたからでした。
それが進行が早まり、本日明日と開催出来るようになりました。
本昼、予めご予約頂いていた方々で無事開催され終了いたしました。
寒い雨で始まりましたが、午後から次第に晴れ、食後の抹茶席は空けた明るい小窓から緑の風が入りました。
向こうにウナギの碗物と右手前のじゃがいものスープ。
スープの器は齋藤尚明(二代陶齋)氏の筒型の向こう付け。
お寿司は三回出て、これは二回目。器は齋藤三郎(初代陶齋)の志野風角皿。
食事はほかに三品のお膳ほか平貝の磯部巻き、オコゼとジュンサイの澄まし碗、デザートが出ました。
寒暖の岩手県 どこか不思議な雲。
暑さを感じせる一日だったが、30度までにはならなかった。
本日の気象ベスト10を見てみると最高気温は群馬県館林で32,7℃は納得だった。
少々驚いたことに寒冷が想像される岩手県が4地点で高温10位以内に入っていて、みな30度を超えていた。
さらに驚いたことは最低気温も岩手県で、藪川の3,4℃が1位、北海道の諸地点より寒かったらしい。
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/mdrr/rank_daily/data00.html
この藪川というところは盛岡市のやや山間にある盆地で、しはしばしば本州の最低気温が記録されるという。
放射冷却なら各地で起きるはずだが、不思議な場所だ。
変わった雰囲気の扁平な雲。
一様に濃いところは雲なのか、青空なのかよく分からず、ふちが全体に輝いているのも不思議。
「わらじ雲」「アメーバ雲」と呼んでみたかったが、間もなく消えてしまった。
本州南部沿岸に梅雨前線があるらく、九州は梅雨入りと知らせている。
間もなく夏 お詫びとお知らせです。
かなり気温は上がったが蒸すこともなく朝夕は涼しかった。
五月も最終の週に入り、以前なら月日は早すぎると不平を言っていたと思われる。
しかし何故か最近早く感じられても、あまり不平を言う気が起きなくなった。
不平を言っても仕方が無いというのもありますが、近頃は、
飛行機に乗って自分と地上の一日を見ているような感じがしないでもないのです。
入り陽と反対方向の空です。
雲の形はいつも様々で意外でもあり、楽しみです。
「Byond The Sea」。シャンソンの「La Mer(ラ・メール:=:海)」の英語版です。
シャンソンは海の詩情を歌っていますが、
当英語版は、海の彼方で自分を待っている人がいる、という憧れを歌っています。
〈さてお詫びがあります〉
6月は「陶齋の器でお寿司を食べる初夏の会」を第一週と第四週の土・日に予定し、お知らせして参りました。
しかしこのたび主催者の事情によりまして、日を変え(6月21日、22日)の二日開催に変更させて頂きました。
以上謹んでお詫びしてお知らせ申し上げます。
昨日土曜日のこと 「あかね」で佐渡は十分勝負できる カフェの名椅子「セブンチェアー」。
昨日土曜陽の夕刻は陽も雲も良く、美しく暮れた。
小木-直江津航路の佐渡汽船カーフェリー「あかね」が今年4月から就航している。
カタマラン(双胴船)というかってない斬新な船形は是非とも見たいと思っていた。
時刻を調べてみると18:10分に直江津港に着くという。
昨夕はきれいな夕焼けが期待されたので時間に合わせて家を出た。
直江津港で待つことしばし、時間通りに美しさと迫力をもって姿を現した。
カタマランは速度と安定性に優れている。外観の魅力とあいまって「あかね」には夢がある。
実際に片道60分もの時間短縮を果たしている。
このように思い切った更新は佐渡汽船、ひいては佐渡観光のために大いに期待される。
船旅、農漁村とトキ、清々しい空気と海、哀愁の佐渡おけさと相川音頭、食と継承文化、佐渡は十分北陸と勝負出来る。
さて皆様が樹下美術館のカフェで座られる椅子はデンマークのフリッツハンセン社製「セブンチェアー」です。
「7」の文字を対称性に組み合わせた形の背もたれからその名が付けられました。
名手アルネ・ヤコブセンがデザインし1955年に発表され、以来今なお世界で人気を博している名椅子です。
すでに700万脚が出荷されたそうです。
コピー商品も多くあるようですが、当館は開館時に直営店から17脚を入れました。
外見の美しさもさることながら、安定性と包まれるような安心感から長時間でも疲れません。
さすが名品です。
どうかご来館のおりには、あらためて眺め、そして座ってみて下さい。
陶齋の呉須搔落どくだみ文湯呑(ごすかきおとしどくだみもんゆのみ)。
先日樹下美術館に齋藤三郎(号・陶齋)の湯呑が新たに加わりました。
呉須(酸化コバルトを主成分とした鉱物顔料)による青い器です。
顔料を全体に掛けた青い地を、クギで掻いてどくだみ模様を見せています。
※呉須は染付(そめつけ)と呼ばれる藍色の器の絵付け全般に用いられます。
呉須どくだみ文湯呑
高さ7,4×口幅6,0㎝
この様式は樹下美術館では初めてでした。
湯呑を見て新潟県立近代美術館で何度か見た呉須搔落牡丹文瓶(ごすかきおとしぼたんもんびん)をすぐに思い出しました。
昭和18年、中国への出征前に製作されたとされるこの瓶(びん)の青の美しさは、印象的でした。
陶齋作「呉須搔落牡丹文瓶」
「泥裏珠光 越後の陶齋」 齋藤旬堂著 毎日新聞社 1998年10月5日発行 より。
当作品は現在新潟県立近代美術館に収蔵されています。
このたびの湯呑は青い地のほか、文様を掻き落としているところと線を加えるのも似ていました。
陶齋の呉須は貴重な中国産で、唐呉須と呼ばれるものでした。
力のこもった湯呑の底の署名「齋」。
高田のかなり早い時期、昭和20年代中頃の作品かと思われます。
戦中、死を覚悟した中国への出征。
後に負傷するも命得て復員し、高田で築窯した陶齋が大切な呉須で作っ湯呑にちがいありません。
鮮やかな青、はつらつとした文様、しっかり決まった署名。
小さな作品ですが、再び作陶できる喜びが伝わります。
樹下美術館のカフェに来た蓄音機 往診カバンのライオン。
去る16日のSPレコードコンサートの後、持ち主のS氏は小さなルミエールだけ持ち帰られた。
そして次回のこともあり、大きめ方はカフェに置きましょう、いうことになった。
本日見ると、カフェの畜音機は周囲の本や食器、庭や自然と気持ち良く溶け合っている。
憩っている風のHMV163蓄音機。
英国から日本に渡り恐らく幾人かの持ち主を経て柿崎へ、そして樹下美術館へと旅した。
激動の昭和時代から平成へ、往時の持ち主たちはどんな思いでレコードを掛けたのだろう
午後S氏ご夫婦が見に来られ「ああこここそ相応しい」と仰った。
さて、これはあるご夫婦から頂いた往診カバンのライオンのマスコット。
本日健診で訪れた保育園で、子供達に注目されて幸せそうだった。
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