花鳥・庭・生き物
コムクドリその8 50日の時間 巣の合歓(ネム)が開花した。
5月19日に初めて目にした仕事場の庭のコムクドリ。その日のつがいは巣作りにいそしむ風だった。
オスはおずおずとしていて、メスは初々しかった。夫婦は6月11日(たぶん)に子育てに失敗したあと、巣を変えてヒナを返し、以後現在まで懸命に給餌を続けている。
ところで、この鳥の寿命はどれくらいなのだろう。スズメを1,5年ほどとして、やや大型のコムクドリを3年と仮定してみた。
人間の寿命が83年なら、計算上この鳥の一生(時間)は人間の27,67倍の速さで過ぎていることになる。
最初に見た日から今日でちょうど50日目になる。コムクドリの50日は人の1835日、およそ3,8年に換算された。
本日の写真と5月19日のものと並べてみると、50日は伊達ではなかった。逞しく鍛えられ、容姿に相応の加齢(苦労と成長)の跡が見られた。
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雨風はげしい悪天候も休まず続けられた給餌。拙い観察によると、つがいして一日120~150回もの餌運びを行っていた模様だ。たしかに年もとろう。
いつしか葉が展開し、本日、テッペンで花が咲いていた。
鳥の時間、花の時間、そして私たち。それぞれいそしみ楽しむ時が過ぎて行く。
このところ洞(うろ)で餌をねだるヒナたちの声が一層賑やかに聞こえている。今日でふ化後12日目(たぶん)となり、巣立ちが近づいてるようだ。
うまく独り立ちさせたら親たちにはぜひ一休みしてもらい、この地の夏~秋の自然を存分に楽しんもらいたい。
七月の雨よ静かに降らまほし 我が白百合の花のためなり。
午後から雨が降り出し、次第にしっかり降ってきた。農家の方には降り足りないかもしれないが、庭はほどよい感じがする。
仕事場の二階から見たユリと向こう側に半夏生(はんげしょう)。
数年前のこと、テッポウユリが咲くころから激しい雨が続いた。あまりに降られて色が落ち、花びらの一部がガラスのように透けて見えてきたことがあった。
どうか、そんなに降らないでもらいたい。
始まったテッポウユリ、ガクアジサイはエピローグ。
九州の甚大な水害の一方で、当地の一部農家では水不足を心配されていました。
今年の庭は順調に推移していると思われます。樹下美術館でテッポウユリが咲きはじめました。清らかで涼しいこの花を次第に好きになり、3年前から沢山植えるようになりました。
「紅(くれない)」という名のアジサイ。ルビーのように真っ赤になってくる。
ガクアジサイも様々に植えていますが盛りを過ぎようとしています。彼、彼女らは色を濃く滲ませて花期の終わりを飾る気配です。
コムクドリその7 一夜開けて 無事に給餌は続けられていた。
前回は、雨の昨日のコムクドリを掲載させていただきました。一夜明けて晴れた本日月曜日、無事に給餌は続けられていました。前回の不成功を乗り越えてヒナに巣立ってもらい、外での給餌などを是非見てみたいと思います。
5月下旬に始めて見た頃に比べて、つがいは逞しくなったように見えます。
この鳥を観察し始めて以来、奇妙な事を目にしていました。コムクドリはつがいのほかにオスメス一羽ずついるように見えていたのが、実は5,6羽も出入りしていることが分かりました。
他の鳥たちはつがいを真似るような行動をしたり、争うように巣を覗いたり、時には洞に入ります。当初彼らとつがいの区別が紛らわしく、関係もよく理解出来ませんでした。
ようやく最近、「紛れ無きつがい」を区別できるようになりました。いずれこの先、つがい以外のコムクドリの少々不思議な行動を書かせて頂ければと思います。
コムクドリその6 悪天候の昨日、日曜日、再開された渾身の給餌。
昨日、雨の日曜日、午後からは風も強まり悪天候となった。
●5月下旬に潟町の仕事場の庭で、合歓(ネム)の古木の洞(うろ)を使ってコムクドリが営巣し、抱卵、給餌へと進んでいた。
●ところが6月11日から突然給餌は中止され育成は失敗したようだった。つがいは間もなく交尾をした。
●厳しい夏を前に、一刻も早い子育ての再開が期待された。幸いつがいは同じ樹の別の洞(うろ)Bを使ってヒナを返し、6月27日から現在まで懸命に給餌を行っている。
昨日は風雨強まり気温も下がる悪天候となった。ずぶ濡れのヒナは消耗しているにちがいない。懸命に給餌を続ける親鳥にはある悲壮な印象さえあった。
小生のズーム・望遠レンズは200㎜(Canon EFレンズ EF70-200mm F4L IS USM)なので、焦点を予め合わせて撮っています。ピントはいまいちですが、精一杯です。
以下の時間は画像に記されたものを添えました。写真は良くとれたと思うものを掲載しました。
15:11 オス
さすが夕刻のつがいには疲れのようなものが窺われた。洞は上に向かって斜めに口が開いている。中に雨水が溜まることはないのか、悪天候の一夜を案じながらカメラを下げた。
樹下美術館の梅雨の庭。
樹下美術館の庭は、春の終わりを賑わしたキョウガノコ、シモツケソウ、アスチルベなどから夏の花にバトンタッチをしました。
梅雨どきの今頃は日光の直射も少なく、気温も下がって花持ちが良く庭に力が感じられます。
様々なガクアジサイがいよいよ可憐です。キンシバイが満開となり、トクサ、ヤハズススキ、イトススキがぐんぐん伸びてきました。
![]() カワラナデシコ 濃いの薄いの白など咲いています。 |
ヒメタイサンボク
良い香りをはなっています。
この花は日持ちが短いのです。
カキラン
場所を得て馴染んでいます。
オオヤマレンゲ
まもなく終わりです。
今年は八重咲きが多かったようです。
昨年秋、沢山植えたテッポウ百合も間もなく賑やかに咲くことでしょう。
ところで潟町の仕事場の庭のコムクドリは、本日からウロBで抱卵を始めたようです。美しいメスのけなげな行動が見られました。
おっぱい雲(乳房雲) 台風4号前の奇怪な空。
夕刻まじか(午後3時45分頃から気がついた)からとても変わった雲が出ていた。東南の空低く流れた雲は柔らかな大小の房を連ね、思わずおっぱいと呼んでしまった。
乳房(にゅうぼう)雲と呼ぶらしい。乱れた大気の底(乱層雲などの)で部分的に冷えた所が沈んでこのようになるという。雨はなかった。
同じ空の真上を東に流れる雲。ガスが充満したお腹のレントゲン写真のようだ。
上記の部分がまもなくこのように変化した。脊柱のレントゲン写真か、節足動物の化石を思わせる雲。
普段あれほど爽やかだった青空と雲。しかし夕刻にかけて物語的な様相に一変した。いずれも全体は異様な感じで暗く、こんなに変わった雲は初めてだ。巨大な怪奇的芸術を見せてもらった感じだった。(いずれも仕事場の庭からでした)。
雨のせいかコムクドリの出入りは少なく思われました。しかしオスメスとも寄ったのは昨日のウロBでした。具体的にどのような時期に相当しているのだろうか。
上陸した台風の脚が速いのも気になります。どうか甚大な被害をもたらさないで。
追加です:見た空があまりにネガ的でしたので三番目の写真をいたずらしてみました。色を白黒反転させ、色相、彩度、明度を少しずつ上げてみますと、普通の青空が現れました。本日の空が如何に見慣れたものとは反対の暗いものだったかが、分かる気がしました。
コムクドリその5 二つのウロ 第二のメス? 予測不能な展開。
一日半振りにコムクドリを眺めた。期待されるのは同じカップルによる同じ巣での子育てだ。
しかし、今日は二つのことで少し様子が変化しているように見えた。一つは巣であり、もう一つはメスらしき鳥のこと。
今まで巣と言えばAのウロを見ていた。ところがつがいは盛んにBの枝分かれ部分に止まるようになった。
(大きくすると矢印♂の先にオスがいます)。
樹の裏側に回ってみた。するとBにもウロがあった。
(普段は向こうの家のカーテンが空いている所にカメラを置いて観察しています)。
Bに見られたウロ。長径15-20センチはある。部屋から見るとこの面は見えない。つがいはひょいと裏側に消えることが多く、ここへ出入りしていたと考えられた。営巣はここに決まったのだろうか。
コムクドリのメスと考えられる鳥。15日につがいのメスに付いてきた鳥と同じかもしれない。
もしもメスだとすると子育てヘルパーか?もしや第二婦人ではあるまい?当然ヒナではなかろう。
つがいに排除される気配がなく馴染んでいる様子が不思議だ。
頭部や翼の模様と色が、つがいのメスと比べて少し変わっている。果たして誰だろう、謎の存在だ。
夏が進んでいる。盛夏は脱水や激しい雨など鳥の子育てには不利だろう。果たしてどんな展開になるのか、急げコムクドリ。
お陰様でコンサートのお申込みは定員に達しました。予約を終了させていただきました。
コムクドリその4 メスがもう一羽メスを連れて現れた。何者なのだろう。
鳥のことばかり続いて恐縮を禁じ得ません。もう少しお願い致します。
本日、つがいのそれぞれはネムノキを離れている時間が多く、時々戻る様子でした。オスは今日も第二のオスの排除に余念がないように見えました。
メスも出たり戻ったりしましたが余裕が感じられ、近くのヤマザクラの実をついばむのを見ました。
そして夕刻迫るころ、驚いたことがありました。
メスもウロを見に来る。ここでの営巣の可能性はまだあるらしい。
そして夕暮れ近く、巣を見に来たメスにもう一羽メスが付いてきた。
つがいが互いに巣に関心を示していたことは安心材料でした。しかしメスが二羽連れだって現れたのには驚きました。
オス同士が絶えず争っているのは理解出来ます。しかし気をゆるしている風なメス同士はどんな関係なのでしょうか。
以前、鳥の養育でヘルプをする鳥(メスかオスか忘れました)が現れることがあると、読んだことがあります。子育てに失敗したカップルにヘルパーが付くとしたら非常に有益でしょうが、果たして彼女は何者なのでしょう。オスとの関係はどうなのでしょうか。
樹下美術館の庭は自然な感じで夏の花が盛りになりました。
いよいよアジサイそしてテッポウユリですね。
一回目の芝刈りも全て終わり爽やかです。
コムクドリその3 つがいの行くへは。
コムクドリの観察(プライバシーの侵害)が日課の一つになった。
闖入者の防御に追われ遺伝子の制御と格闘するいたいけない二羽。 育児が不成功に終わったので、おそらく深刻な状況下にあるのではないだろうか。
DNAはつがいであることを含め、全て元に戻せと命令しているかもしれない。しかし二羽はすでにある種絆を有しているように見える。
新たに現れたオスからも、元のオスからも追われると(交尾を迫られる?)とメスは逃げる。しかし佇むのはつがいのオスとだけのようだ。
闖入するムクドリを非難するつがい。 本日昼。
共通の外敵に強まる絆は生き物に共通のことであろう。
第二のオスとは決着が付いたのか。メスは再び身ごもっているかもしれない。
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