樹下だより

いつしか拙生の作品展も迫りました。

2014年4月19日(土曜日)

色々と忙しい春。今月26日は樹下美術館で堀口すみれ子さんの講演会が行われます。
そして恥ずかしながら5月15日から20日までの6日間は拙生の作品展です。

作品展は2000年の時のものも含めて非売品の水彩画およそ50点および
昨年来描いてきた小さな油彩およそ70点を展示販売の予定です。

 

14個展案内ハガキ本文

 

     -杉田玄 花の肖像展Ⅱ-
主催:会場:アートサロン遊心堂ギャラリー
日時:平成26年5月15(木)~-20日(火)
10時-18時(最終日終了午後17時)
※在廊日:15日木曜日13:30~17:00頃ほか
後援:新潟日報社・株式会社上越タイムス社・上越よみうり・FMJ エフエム上越・公益社団法人上越市有線放送電話協会・高田文化協会・上越美術協会
遊心堂:上越市本町4-1-6 定休日・毎週水曜日
電話025(526)4887

以下はほぼ完成した展示予定の油彩です。

椿の蕾油彩:椿(西王母)の蕾(各SMサイズ 15,8×22,7㎝キャンバス)。
額を付けて6点出品いたします。

ガラステーブルの洋梨油彩:ガラステーブルの洋梨(SMサイズキャンバス)。
額を付けて8点出品致します。

辛夷と椿油彩:辛夷および椿(10×10×3,5㎝キャンバス)
額無しで小さな架け具が付きます。椿30点、辛夷22点と沢山描きました。

精一杯描いたつもりですが、はたしてどうなるものか少々心配です。

寒かったが良い日曜日だった。

2014年4月6日(日曜日)

3~4℃の寒風の日中、午前はみぞれも混じりました。妻が美術館の当番で昼食は例によってカフェのホットサンドを食べてコーヒー。
手前味噌になりますが何度食べてもこの昼食は美味しいのです。

間もなく熱心に展示をご覧になっていた親子さんがカフェに下りてこられた。
お客様ケーキやカップに可愛いの連発でしたが、一番可愛かったのは皆様。節ブログを見たと仰った。
後からお聞きすると館内の2ヶ所のノートにコメントも残されたということ。有り難うございました、またいらしてください。

そして日中の多くの時間を絵に費やした。テーブル

 

椿と辛夷ようやく椿と辛夷の極小油彩(10×10×3,5㎝の3Dキャンバス)が仕上がってきた。
描いている間にイラスト風になりました。
5月の作品展に向けて、これが合計50数ヶの予定なので大変です。

さよなら夕陽さよなら夕陽、四ツ屋浜に寄った。

釜

夕食は犀潟の大雅飯店で美味しい五目ソバと餃子を食べて、その後13日(日曜日)の「いのちの電話チャリティー茶会」のためにお点前の稽古をした。
有沢製作所の4畳半台目という小間の炉点前は少し複雑。後日また練習をしなければならない。

夕刻やや寒さ和らぎ7℃まで上がりました。
悪天候の日に10数人のお客様、樹下美術館では嬉しいのです。
明日は晴れという予報ですね。

ラ・ペントラッチャ 落椿。

2014年4月4日(金曜日)

一日中荒れ模様の金曜日。春は突然の嵐が多い(最近一年中これに悩まされるようでもあります)。海辺のとても古い椿が落花していました.(落椿は見所でもありますが)。

今年退官された心理学の教授が東京からワインを持参された。それを身内4人で比較的近くの新鮮で美味しいラ・ペントラッチャの夕食で開けた。
店の白も美味しく、下戸ながら食事と話が良くて精一杯飲んでしまう。

落椿長く親しんでいる上下浜の椿。ヤブツバキ系で色濃く、大きさ程よく、形が美しい。
樹径が30㎝を越える古い椿。もしかしたら江戸時代からあるのでしょうか。

 

ラ・ペントラッチャラ・ペントラッチャの店内の一角。イタリアワイン「カゼッタ」の金文字が雰囲気を作る。

いのちの電話茶会が今月13日に、堀口すみれ子さんの講演会が4月26日に、小生の拙個展が来月15日からと迫った。こんな時の本業はより丁寧を心がけることが大切だ。.

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う。

堀口すみれ子さんの講演会が近づきました。

2014年3月31日(月曜日)

年度末そしてめまぐるしく変わる気象、さらに増税前夜、、、慌ただしかった3月が終わろうとしています。

そんな中で4月26日(土曜日)に行われます「堀口すみれ子さんの講演会」が近づいてきました。
とてもお忙しいすみれ子さんは樹下美術館で過去三回ご講演をして下さいました。
第一回2010年、父堀口大學の生い立ちと生涯。
二回目2011年、二つの陶印と佐藤春夫と大學の友情。湘南および富士山と大學のこと。
三回目2012年、妙高市ご出身のお母様やご家族のこと、大學とマリー・ローランサンやジャン・コクトーとの交流。

いずれのお話にも上越、そして齋藤三郎(陶齋)の事が織り込まれていたのでした。
毎回美しいお声でお読み頂いた大學の詩はとても心に残ります。

今年は大學の交流の中から作曲家,エッセイスト・團伊玖磨氏との事を中心にお話が予定されています。

すみれ子さん講演会

(大きくしてご覧下さい)

今年はどんなお話と詩が聞けるでしょうか。
まだ席に余裕があります、お気軽にお申し込みください。

團伊玖磨氏のプロフィール
歌曲「花の街」、「夕鶴」ほかオペラ、「慶應義塾式典曲」(作詞:堀口大學)、明仁親王と美智子様の成婚記念「祝典行進曲」、「交響曲第5番」、「交響曲第6番」、「シルクロード」など多くの作曲がある。文筆では「パイプのけむり」「続パイプのけむり」で読売文学賞。日本芸術院会員、文化功労者。

 

Vサインを出していた夕陽 倉石氏の画集表紙。

2014年3月25日(火曜日)

暖かかった日の夕刻、四ツ屋浜に寄ると夕雲を広げた陽が沈もうとしていました。

こちらに向かって大きなVサインを出しているようでもあり、大きな翼を広げる鳥のようでもありました。
短時間でしたが元気をもらったような気持ちになりました。

 

010

さて夕食後、倉石隆氏の画集(図録)の表紙として幾つかの作品を散らすことを考えて色々と並べてみました。

たまたま「朱色のチューブ」をA4原稿全面に広げてみたところぴったり来ました。
3年前に考えていた表紙は固い感じでしたが、これですと自由で画家の本らしく感じられます。

倉石隆氏の表紙案として浮かんだ倉石氏画集の表紙。

 

次第に齋藤、倉石両紙の図録刊行が現実味を帯びてきました。
予定の5月中旬に間に合いますか、と印刷屋さんに聞きましたところ、
今のペースなら大丈夫でしょう、ということ。

4月のチャリティ茶会の席持ち、5月遊心堂さんの作品展、新潟市立美術館の講演、図録発行、6月は毎週のお寿司の会、、、。
何台も馬車を引く老馬の如き図を否めません。
今年は自分の干支の馬年、まず足下だけ見て踏ん張るつもりです。

長野の方のメッセージ ああ分校クラス会。

2014年3月22日(土曜日)

寒さの中、日射しが戻り春めいた感じがした一日、樹下美術館は新潟市や長野県のお客様があった。
長野の方から以下のようなコメントがノートに残されていました。

「カフェを探していてこちらの美術館にたどり着きました。今日はカフェの利用のみで来させてもらいましたが、建物も景色も、カフェの内装も全部素敵で、すごく嬉しい気分です。
好きなカップを選べるのも嬉しいです。コーヒーのおかわりが出来ることも良かったです。芝生が緑色に変わる頃また来たいです。素敵なカフェに出会えて幸せです。有り難うございます」

「こちらこそ有り難うございました、またお持ち致してます」

 

さて今夕潟町小学校分校のクラス会があった。わずか一クラスで1~3年生まで通った分校のクラス会がずっと続いている。

一昨年は11人、昨年12人、、、しかし今年は何と17人の参加だった。
高齢化したクラス会では参加が減り続ける、あるいはもう止めようということも聞くのに増えるとは!

ああ分校クラス会、皆でいつまでも元気で居たいと心から思った。

 

1962年のクラス会1962年(昭和37年)20才で始まった1回目の分校クラス会。


今年のクラス会52年経った今夕。多くの方が転出され、中には亡くなられた方もいる。
会は当地に残っている人だけで毎年行われるようになった。
(早く帰られた方が二人いらっしゃいます)

図録と表彰。

2014年3月21日(金曜日)

ニュースは吹雪を伴うこの時期異常な寒波を知らせ、東北地方の太平洋側は寒さの中、長時間の停電など厳しい状況が続いている模様。

彼岸の中日とは言え、当地も寒風吹きすさぶ寒い一日でした。本日も朝から時間毎の予定表を作って一日を送りましたが、消化できたのは予定の半分。収穫は介護保険の書類を4通書いたこと、ル・レクチェの絵を4枚完成させたこと、陶齋の図録の校正をほぼ終えた事でした。

 

図録齋藤三郎(陶齋)の図録原稿。左が2011年の初稿、右がこのたびの校正原稿。

初稿から3年も経ってしまいましたが今回こそ終了しそうです。表紙、内容とも今日まで延ばし延ばしていたこと、結果として良かったのではと振り返っています。24日に印刷屋さんが陶齋の校正原稿を取りに来て倉石隆初稿を置いて行く予定です。

夕刻郵便小包が届き、中に公衆衛生事業功労者に関して厚生労働大臣表彰状が入っていました。普段表彰などに全くこだわりを有していませんが、開けてみて有り難みと懐かしさを禁じ得ませんでした。

表彰状

同封の名簿を見ました所、新潟県は小生一人。内容として以下が書かれていました。
「永年にわたり、医師会役員として保健・医療・福祉における地域保健活動の中心的役割を担うと共に、上越地域全体における地域医療の向上、小児救急医療体制の構築に貢献した」

平成7年からの医師会役員、とりわけ平成15年から4年間の会長時代は会議に次ぐ会議。帰りに車の場所が分からなくなったり、高田へ向かう高速道路を北陸道へ入ってしまい、司会を代わってもらったことなど色々ありました。

そんな4年間から幾つかのことが生み出されましたが、とりわけ会議の大切さとその突破力を知らされました。行き詰まった状況を開いて頂いた貴重な意見の数々と発言者のお顔は今でも鮮明に浮かびます。
何より助言、協力を惜しまれなかった上越医師会の先生方j、事務局、保健所さん、福祉事業関係者さん、市役所の皆さん、木浦前上越市長。皆様に代わって受け取らせて頂きました。
また忙しい毎日をご理解いただいた患者さん達とスタッフに深く感謝しています。

前に進もうとしただけの四年間、今となってはどの会議もどの出張も懐かしい思い出です。

A3プリンター。

2014年3月18日(火曜日)

何かとお知らせが多いためA3が刷れるプリンターを求めました。A3は高いだろうな、と漠然と考えていましたがキャノンのiX6800シリーズが3万円台で買えました。
随分安くなったことに驚かされます。

当館のお知らせはコート紙の大きなポスターに印刷して大規模に張り出す用事はまずありません。およそワードや一太郎(私はいまだこれが好きなのです)でA4かB5のちらしを作って入館者様にお渡したり、館内や院内に掲示していました。

しかし掲示だけはA3くらいはないと、と思っていましたのでこのたびのプリンターに期待しているところです。

 プリンター手前が新調したプリンター、向こうはエプソンのES8500のA3スキャナー。

エプソンはスキャン専用で2002年前後に、自分の作品を取り込む為に買いました。以来本当にお世話になり今でも使っています。

次第に温まる樹下美術館。

2014年3月16日(日曜日)

日曜日の本日、終日寒く午後から時雨のような雨となった。
それでも昨日より多くお客様が来て下さり、中から15人の方が熱心に展示を見て下さった。

午後1時半に昼食がてら寄ると、知った方初めての方、いずれも嬉しかった。
少しずつ季節は暖まり、樹下美術館も温まるにちがいない。

140316のカフェ

合計8時間は絵を描いた。微細なチリや埃が知らぬ間に画面に付いている。
油絵だと後では取れなくなる。大きな絵なら構わないかもしれない。
しかし10㎝四方ないしハガキ2枚少々の小さな画面のチリはやはり気になる。

それをトゲ抜きで取りながらの作業の終盤は両肩に凝りと痛みを生じ、本日の作業を中止した。

倉石隆の男女 絵画ホールの青空。

2014年3月15日(土曜日)

寒かったが午後から陽も射した日、樹下美術館は今年の初日を迎えました。

初日はいつも静かで、今年も常連さん達とホームページをご覧になった方達だけのお客様でした。
午後は上越タイムスの記者さんが来られ、お茶を飲みながらお話をした後館内を巡りました。

興味をもってご取材いただき感謝しています。
本日は展示中の「倉石隆の男の像&女の像」6点の中から2点を掲載してみました。

みつめる73,0×52,0(1985年)男から「見つめる」(73×52㎝)。
エゴン・シーレ風の荒々しいタッチで描かれています。

夏の午後145,5×112,1(1981年)女から「夏の午後」(145×112㎝)
倉石氏らしいモノトーンの大きな裸婦像。力強い下肢が大変印象的です。
(記者さんもとてもいいと仰ってました)

以上に男女1点ずつを見ました。
かしこまる男性は倉石氏自身のようです。眼や手と全体に緊張とぎこちなさが漂います。
一方女性は力の季節・夏の午後を、強靱かつ伸びやかにくつろいでいます。

他の1点の女性も堂々と胸を張り、もう一点は感情豊かです。しかし他の男性の二点はそれぞれ声もなく沈黙しているのです。
男女、そして生命について倉石氏の洞察は鮮やかです。

皆様の印象はいかがでしょうか。
小ぶりなスペースに大小6点の男女、どうかご覧下さい。

009絵画ホールの天井はこのように半月に切られています。
設計者・大橋秀三さんの見せ所の一つです。午後から明るい青空が覗いていました。

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