樹下だより

堀口すみれ子さんの講演会が近づきました。

2014年3月31日(月曜日)

年度末そしてめまぐるしく変わる気象、さらに増税前夜、、、慌ただしかった3月が終わろうとしています。

そんな中で4月26日(土曜日)に行われます「堀口すみれ子さんの講演会」が近づいてきました。
とてもお忙しいすみれ子さんは樹下美術館で過去三回ご講演をして下さいました。
第一回2010年、父堀口大學の生い立ちと生涯。
二回目2011年、二つの陶印と佐藤春夫と大學の友情。湘南および富士山と大學のこと。
三回目2012年、妙高市ご出身のお母様やご家族のこと、大學とマリー・ローランサンやジャン・コクトーとの交流。

いずれのお話にも上越、そして齋藤三郎(陶齋)の事が織り込まれていたのでした。
毎回美しいお声でお読み頂いた大學の詩はとても心に残ります。

今年は大學の交流の中から作曲家,エッセイスト・團伊玖磨氏との事を中心にお話が予定されています。

すみれ子さん講演会

(大きくしてご覧下さい)

今年はどんなお話と詩が聞けるでしょうか。
まだ席に余裕があります、お気軽にお申し込みください。

團伊玖磨氏のプロフィール
歌曲「花の街」、「夕鶴」ほかオペラ、「慶應義塾式典曲」(作詞:堀口大學)、明仁親王と美智子様の成婚記念「祝典行進曲」、「交響曲第5番」、「交響曲第6番」、「シルクロード」など多くの作曲がある。文筆では「パイプのけむり」「続パイプのけむり」で読売文学賞。日本芸術院会員、文化功労者。

 

Vサインを出していた夕陽 倉石氏の画集表紙。

2014年3月25日(火曜日)

暖かかった日の夕刻、四ツ屋浜に寄ると夕雲を広げた陽が沈もうとしていました。

こちらに向かって大きなVサインを出しているようでもあり、大きな翼を広げる鳥のようでもありました。
短時間でしたが元気をもらったような気持ちになりました。

 

010

さて夕食後、倉石隆氏の画集(図録)の表紙として幾つかの作品を散らすことを考えて色々と並べてみました。

たまたま「朱色のチューブ」をA4原稿全面に広げてみたところぴったり来ました。
3年前に考えていた表紙は固い感じでしたが、これですと自由で画家の本らしく感じられます。

倉石隆氏の表紙案として浮かんだ倉石氏画集の表紙。

 

次第に齋藤、倉石両紙の図録刊行が現実味を帯びてきました。
予定の5月中旬に間に合いますか、と印刷屋さんに聞きましたところ、
今のペースなら大丈夫でしょう、ということ。

4月のチャリティ茶会の席持ち、5月遊心堂さんの作品展、新潟市立美術館の講演、図録発行、6月は毎週のお寿司の会、、、。
何台も馬車を引く老馬の如き図を否めません。
今年は自分の干支の馬年、まず足下だけ見て踏ん張るつもりです。

長野の方のメッセージ ああ分校クラス会。

2014年3月22日(土曜日)

寒さの中、日射しが戻り春めいた感じがした一日、樹下美術館は新潟市や長野県のお客様があった。
長野の方から以下のようなコメントがノートに残されていました。

「カフェを探していてこちらの美術館にたどり着きました。今日はカフェの利用のみで来させてもらいましたが、建物も景色も、カフェの内装も全部素敵で、すごく嬉しい気分です。
好きなカップを選べるのも嬉しいです。コーヒーのおかわりが出来ることも良かったです。芝生が緑色に変わる頃また来たいです。素敵なカフェに出会えて幸せです。有り難うございます」

「こちらこそ有り難うございました、またお持ち致してます」

 

さて今夕潟町小学校分校のクラス会があった。わずか一クラスで1~3年生まで通った分校のクラス会がずっと続いている。

一昨年は11人、昨年12人、、、しかし今年は何と17人の参加だった。
高齢化したクラス会では参加が減り続ける、あるいはもう止めようということも聞くのに増えるとは!

ああ分校クラス会、皆でいつまでも元気で居たいと心から思った。

 

1962年のクラス会1962年(昭和37年)20才で始まった1回目の分校クラス会。


今年のクラス会52年経った今夕。多くの方が転出され、中には亡くなられた方もいる。
会は当地に残っている人だけで毎年行われるようになった。
(早く帰られた方が二人いらっしゃいます)

図録と表彰。

2014年3月21日(金曜日)

ニュースは吹雪を伴うこの時期異常な寒波を知らせ、東北地方の太平洋側は寒さの中、長時間の停電など厳しい状況が続いている模様。

彼岸の中日とは言え、当地も寒風吹きすさぶ寒い一日でした。本日も朝から時間毎の予定表を作って一日を送りましたが、消化できたのは予定の半分。収穫は介護保険の書類を4通書いたこと、ル・レクチェの絵を4枚完成させたこと、陶齋の図録の校正をほぼ終えた事でした。

 

図録齋藤三郎(陶齋)の図録原稿。左が2011年の初稿、右がこのたびの校正原稿。

初稿から3年も経ってしまいましたが今回こそ終了しそうです。表紙、内容とも今日まで延ばし延ばしていたこと、結果として良かったのではと振り返っています。24日に印刷屋さんが陶齋の校正原稿を取りに来て倉石隆初稿を置いて行く予定です。

夕刻郵便小包が届き、中に公衆衛生事業功労者に関して厚生労働大臣表彰状が入っていました。普段表彰などに全くこだわりを有していませんが、開けてみて有り難みと懐かしさを禁じ得ませんでした。

表彰状

同封の名簿を見ました所、新潟県は小生一人。内容として以下が書かれていました。
「永年にわたり、医師会役員として保健・医療・福祉における地域保健活動の中心的役割を担うと共に、上越地域全体における地域医療の向上、小児救急医療体制の構築に貢献した」

平成7年からの医師会役員、とりわけ平成15年から4年間の会長時代は会議に次ぐ会議。帰りに車の場所が分からなくなったり、高田へ向かう高速道路を北陸道へ入ってしまい、司会を代わってもらったことなど色々ありました。

そんな4年間から幾つかのことが生み出されましたが、とりわけ会議の大切さとその突破力を知らされました。行き詰まった状況を開いて頂いた貴重な意見の数々と発言者のお顔は今でも鮮明に浮かびます。
何より助言、協力を惜しまれなかった上越医師会の先生方j、事務局、保健所さん、福祉事業関係者さん、市役所の皆さん、木浦前上越市長。皆様に代わって受け取らせて頂きました。
また忙しい毎日をご理解いただいた患者さん達とスタッフに深く感謝しています。

前に進もうとしただけの四年間、今となってはどの会議もどの出張も懐かしい思い出です。

A3プリンター。

2014年3月18日(火曜日)

何かとお知らせが多いためA3が刷れるプリンターを求めました。A3は高いだろうな、と漠然と考えていましたがキャノンのiX6800シリーズが3万円台で買えました。
随分安くなったことに驚かされます。

当館のお知らせはコート紙の大きなポスターに印刷して大規模に張り出す用事はまずありません。およそワードや一太郎(私はいまだこれが好きなのです)でA4かB5のちらしを作って入館者様にお渡したり、館内や院内に掲示していました。

しかし掲示だけはA3くらいはないと、と思っていましたのでこのたびのプリンターに期待しているところです。

 プリンター手前が新調したプリンター、向こうはエプソンのES8500のA3スキャナー。

エプソンはスキャン専用で2002年前後に、自分の作品を取り込む為に買いました。以来本当にお世話になり今でも使っています。

次第に温まる樹下美術館。

2014年3月16日(日曜日)

日曜日の本日、終日寒く午後から時雨のような雨となった。
それでも昨日より多くお客様が来て下さり、中から15人の方が熱心に展示を見て下さった。

午後1時半に昼食がてら寄ると、知った方初めての方、いずれも嬉しかった。
少しずつ季節は暖まり、樹下美術館も温まるにちがいない。

140316のカフェ

合計8時間は絵を描いた。微細なチリや埃が知らぬ間に画面に付いている。
油絵だと後では取れなくなる。大きな絵なら構わないかもしれない。
しかし10㎝四方ないしハガキ2枚少々の小さな画面のチリはやはり気になる。

それをトゲ抜きで取りながらの作業の終盤は両肩に凝りと痛みを生じ、本日の作業を中止した。

倉石隆の男女 絵画ホールの青空。

2014年3月15日(土曜日)

寒かったが午後から陽も射した日、樹下美術館は今年の初日を迎えました。

初日はいつも静かで、今年も常連さん達とホームページをご覧になった方達だけのお客様でした。
午後は上越タイムスの記者さんが来られ、お茶を飲みながらお話をした後館内を巡りました。

興味をもってご取材いただき感謝しています。
本日は展示中の「倉石隆の男の像&女の像」6点の中から2点を掲載してみました。

みつめる73,0×52,0(1985年)男から「見つめる」(73×52㎝)。
エゴン・シーレ風の荒々しいタッチで描かれています。

夏の午後145,5×112,1(1981年)女から「夏の午後」(145×112㎝)
倉石氏らしいモノトーンの大きな裸婦像。力強い下肢が大変印象的です。
(記者さんもとてもいいと仰ってました)

以上に男女1点ずつを見ました。
かしこまる男性は倉石氏自身のようです。眼や手と全体に緊張とぎこちなさが漂います。
一方女性は力の季節・夏の午後を、強靱かつ伸びやかにくつろいでいます。

他の1点の女性も堂々と胸を張り、もう一点は感情豊かです。しかし他の男性の二点はそれぞれ声もなく沈黙しているのです。
男女、そして生命について倉石氏の洞察は鮮やかです。

皆様の印象はいかがでしょうか。
小ぶりなスペースに大小6点の男女、どうかご覧下さい。

009絵画ホールの天井はこのように半月に切られています。
設計者・大橋秀三さんの見せ所の一つです。午後から明るい青空が覗いていました。

明日から2014年の開館。

2014年3月14日(金曜日)

昨日の温暖から打って変わって本日の寒さ。雪もちらつきました。

ある種あっという間の2ヶ月余の冬期休館が終了し、明日から8年目の開館となります。
寒さが残るなか、雪の無い開館を喜んでおります。
劇的な変化はありませんが、陶芸と絵画の展示に今年なりの工夫を致しました。

倉石隆の絵画は「倉石隆の男と女」と題して油彩7点です。
齋藤三郎の陶磁器は昨年と一部を入れ替え「代表作」を続けます。
陶芸のキャプションを大きく致しましたのでお読みいただければ有り難く存じます。

大きなキャプション

 

 以下夜の館内ですので少々雰囲気が異なっています。絵画展示

 

陶磁器展示

 

手桶花生け今年も器に花を入れました。うっすらと館内に花の生気が漂っています。

カフェもお気軽にお使い下さい。
今年もどうか宜しくお願い致し申し上げます。

カフェにヘレンドの「ウイーンのバラ」

2014年3月13日(木曜日)

今年のカフェにヘレンド社(ハンガリー)の「ウイーンのバラ」(現代)のカップ&ソーサー2客が入ります。

緑のふち取りと小さなバラの爽やかな食器です。今までのカップ同様どうかお楽しみください。

「ウイーンのバラ」はハプスブルグ家だけで使われていたウィーン窯製作の紋様で、美しい妃エ リザベートに愛されてたパターンでした。後にヘレンド社に受け継がれてロング セラーになっていきます。
創立時代のヘレンド社はヘレンド村の小屋のような建物だったということです。しかし後にロンドン万博、ニューヨーク産業博覧会に出品するほどに成長し、世界で愛されるようになりました。


ヘレンドのウィーンのバラヘレンド社(ハンガリー)のカップ&ソーサー「ウイーンのバラ」

 

以下は今年の食器のラインナップです。

14カフェカップ表(大きくしてご覧下さい)

目標があればアゲインストは支えになると考えよう。

2014年3月11日(火曜日)

昨日午後3月15日の開館を前にスタッフが集合してミーティングを行った。
ニケ月のお休みだったのでまだみな少々ぼんやりしている。
これから助走して一気に浮揚することだろう。

今年は展示とカフェで部分的な変化を付けるほか、4月の堀口すみれ子さんの講演会、春秋に陶齋の器で寿司の会が入る。

個人としては、4月にいのちの電話・桜茶会の席主、5月に個展と2冊の図録刊行、新潟市立美術館の講演が待っている。

本業の医療は不断であり、今年は人生後半の大きな山を迎えそうだ。

展示準備作品を出す。

カモメのソアリングミーティングの帰りは海へ出た。強風に向かって次々にカモメが西に飛ぶ。
風速20メートルにもなる中、わずかの羽ばたきで風上へ向かう。

薄いカモメ後ろから見るとこんなに薄いのに、飛翔は驚くほど安定している。
波を通過する上昇気流に突っ込み高く舞上がり、再び下降しスピードを得て波上に突っ込む。

若い時代、ヨットに乗ったが、アゲインスト系の風で艇は安定的に走る。
逆に後方から押される風の場合、スピードは出るが不安定となる。

年取ってアゲインストはきつい。しかし安定的な前進を促す要素であると認識してみよう。

2025年11月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

▲ このページのTOPへ