樹下だより

2月生まれ 健康な首都であれ。 

2014年1月22日(水曜日)

2月になると誕生日が来る。家ではすぐ下の弟も姉も父も2月生まれ、特に父とは誕生日も一緒という2月ぶりだった。

日頃、皆様のカルテで同月生まれの方を見ると、なんとなくシンパシーが沸く。

特に暖房のない時代の生まれでは、お互い湯船の中で震えていただろう、と。

チューリップの花束今年も新潟市のお茶の方からチューリップが届いた。寒空の下、心身温まる。

バレンタイン昼休みに妙高市の孫が寄った。早いバレンタインです、ということだった。
誕生日はともかく、寒さの真っ最中はちょっとしたことで心温まる。

 

夜半に追加です:突然の都知事選挙が始まる。大規模な原発を抱える新潟県民の一人として関心を持たざるをえない。
精神・哲学・姿勢といった目に見えないが深い課題が争点となるとは、さすが東京だと思った。

この機会に、日本が世界一健康な首都を持っている国であることを示してほしい。

小雪の樹下美術館 今年の開館まであと二ヶ月、およその予定。

2014年1月15日(水曜日)

現在10センチほどの雪しかない樹下美術館。休館が申しわけ無い感じがしています。
例年ならひどい吹雪に見舞われる時期ですが、今年はまだ軽々とした風景です。向こう一週間も深刻な予報が見当たりません。

テレビでは各地の大雪を解説していましたが、近隣を見る限りピンときませんでした。月末当たりから本格的な降雪になるのでしょうか。005本日午後の樹下美術館。

006近くの農道から見た尾神岳。

今年の開館予定3月15日(土曜日)まで丁度二ヶ月となりました。現在、展示や行事の予定を決めている所です。

【展示】
齋藤三郎の展示は「鉄絵と色絵」
倉石隆は「少女と婦人」

【催事】
4月中に、堀口すみれ子さんの四回目の講演会。
秋に蓄音機によるSPコンサートの予定。
陶齋の器で食事会は6月と10月に昨年とやや趣向を変えて行いたいと考えております。

催事の詳細につきましては順次お知らせ申し上げます。

明けましておめでとうございます。

2014年1月1日(水曜日)

新たな年となりました。

皆様いかがお過ごすでしょうか。
当地、仕事場の上越市大潟区は今のところ穏やかに明けています。

 

2014年賀状

特別な正月休みも無く通常通りの勤務をされる福祉係の方々には心から敬意とご慰労を申し上げます。

すぎた日頃 虹の彼方に シンプルギフト 開けた国。

2013年12月31日(火曜日)

〝過ぎた日頃は良い日であった〟詩人堀口大學の「すぎた日頃」はこう結ばれています。

堀口すみれ子さんが著書「虹の館」の中で、沢山の詩の中から最後に掲げられました。

 

皆様のおかげで樹下美術館の過ぎた日頃は良かったと思っています。来る年を夢見て今年見た三つの虹を並べました。

6,13ほくほく線6月13日、頸城区のほくほく線。

 

11,28大潟漁港11月28日、大潟区の大潟漁港。

 

12,22上下花去る12月22日、柿崎区の上下浜。

 

大晦日のYou Tubeはスタンダード曲の中からOver The Rainbowです。Simple Giftsという曲と混じり合って演奏されます。
Simple Giftsはオバマ大統領の就任式でヨーヨーマやパールマンらによって編曲演奏されています。敬虔な信仰の教歌から広まった歌のようです。

 


You tubeで人気のPiano Guysによる演奏は新鮮です。
途中で現れるOver The Rainbowの調べが虹のように鮮やかです。

来る年は、人々の能力がより生かされる開けた国となる事を祈っています。

冬将軍 皆様からのお声。

2013年12月28日(土曜日)

予報通りの荒天。当地大潟区は厳しい寒風に見舞われたが雪は降らなかった。
夕刻の外出時、車外気温は3度まで下がっていて、いつ雪になってもおかしくない。

荒天の四ツ屋浜いつもの四ツ屋浜は徹底した荒れ模様、様々なトーンの雲が急だった。
(こんな油絵を描いてみたいと思いました)

さて樹下美術館では館内に何冊かノートを置かせて頂き、お客様から感想、随想をお書き頂いています。
このたびは7月~12月分がまとまり、樹下美術館のホームページ「お声」に掲載させて頂きました。

昨年同期よりも40筆も多くおよそ140の記載をいただきました。
皆様の観点、過ごされ方などが伝わり、またおおむねご好意を頂き有り難く思っています。

ご不満、ご不自由もあったのではと常に点検目配を心がけ、より良い場所を目指して行くつもりです。

丹波黒豆の寒天よせ二番目の弟からもらった「丹波黒豆の寒天寄せ」(鶴屋八幡製)
あまりに美味しいので豆をほじり出しました。

都寿司のばら寿司 穏やかな柿崎海岸 遊べど尽きぬ子ども時代。

2013年12月26日(木曜日)

昨日今年の美術館を終了して本日午前中に撤収作業があった。私は診療所だったので妻たちによって順調に行われた。

昼食は作業を終えたスタッフと近くの都寿司でばら寿司をたべた。やさしく美味しく作ってあり、熱いお茶も有り難かった。

都寿司都寿司の電話 025-354-2185 昼食のずけ丼も美味しい。

午後の定期休診で柿崎海岸をゆっくり歩いた。ペンダント用のシーグラスを探したり写真を撮ったり千鳥を見たりした。

柿崎地上を浄化する海は清潔だ。

その海を放射能で汚す事は 神を汚すに似た行為に感じられる。 海だけは汚さないでと心から願っている。神や自然や人間にどこまでも寛容を求めるのは、甘えに見える。

 

さて、冬とは思われないお天気が続いていてキツネにだまされているようだ。
キツネといえば、その昔子どもの頃、近所の遊び仲間と当地の松林にキノコ採りに行った時のこと。
当時の松林は広大で、私たちは道に迷った。

仲間の一人が、この中に人間に化けたキツネがいると言い出した。
彼は木の枝を拾うと、尻尾を出せ、と言って皆を追いかけ尻を叩いた。
すると誰かが、おまえこそキツネだろう、と彼を追いかけた。
しまいに皆で手に手に棒を持って叩き合い、最後は笑い転げた。

そんな自分がいつしか老人になっている。
だが遊べど尽きぬ子ども時代はどこかで続いている。

本日で樹下美術館は今年の終了 土底浜の冬の草道は動物の背中のようだった。

2013年12月25日(水曜日)

本日お陰様で今年の営業を無事に終えることができました。「こんな良い天気になるなんて」という声があちらこちらから聞こえた好日、切れ目のないお客様でした。

新たな常連さんにも恵まれ、年を追ってわずかずつ増加を続ける来館者様。皆様には心から感謝致しております。

さて今週いっぱいで表向きの診療も終わる。それでこのところ在宅回りも早めに終わります。
本日久し振りの土底浜は屋敷跡の草地へ行きました。
そこから海の眺めが良い小さなこぶへ続く道があります。

以前来た時は緑深い夏草の道でしたが、今日は冬陽が当たるうす茶色の枯れ草の道。
清潔で暖かそうで、大きな動物の背中にいる感覚を覚えました。

 

044この道を上る。

 

068上るとすぐ眼下に冬の海。

 

047東方面を見る。この先は四ツ屋浜、潟町、九戸浜、鵜の浜、雁子浜 、上下浜、三ツ屋浜、直海浜、柿崎へ続く。

 

062西方に陽が沈みかける。もう海には沈まない。
ゆったり波打つ日本海の色が青みがかって、良いコントラストでした。

自分のふるさとには何かしら詩情漂う場所があり幸せに思っています。

間もなく今年の閉館 薄明光線(光芒、天使の階段、天使の梯子)。

2013年12月23日(月曜日)

昨年の12月閉館間近のころは雪や寒さに悩まされました。しかし昨日、本日とも降雪は無く風そう強からず、雨がちでしたがお客様にも恵まれました。

今年の閉館を惜しむ声が聞こえ大変申し分けなく思います。またカフェの常連さんはじめ皆様とのしばらくのお別れは辛いものがあります。

 

冬木立本日、樹下美術館おとなりの冬木立と覗いた青空。

さて気を取り直しましょう。冬の雲は流れが早くその切れ間から時おり光芒が射します。気象用語としては薄明光線と言うらしいのですが、天使の階段とか天使の梯子の呼称もあるようです。

荒天の合間にさっと射す光の束は数少ない冬空の楽しみの1つですね。

天使の梯子本日の柿崎海岸の天使の階段。

天使の階段昨日虹をみた上下浜に現れた明瞭な天使の階段。
普通は帯状ですが線状に現れ、このような光を初めて見ました。
良いことの知らせとして有り難く拝ませてもらいました。

明後日の最終日、お天気には頑張ってもらいたいと願っています。

「Be Witched(魅惑されて)」の ビル・スナイダーとアンドレ・プレヴィン お客様と虹。

2013年12月22日(日曜日)

去る12月20日のブログで映画「愛情物語」を観たことを書かせて頂きました。1956年公開の映画は白血病で亡くなったピアニスト、エディー・デューチンの物語で、劇中の演奏はカーメン・キャバレロが弾いていました。このことで華やかなキャバレロは一躍人気となり以後何度も来日しました。

学生時代、自分は黒人中心のいわゆるモダンジャズを聞いていましたので、ポピュラーなキャバレロに全く興味がありませんでした。しかしピアノが上手だった2つ上の先輩T氏はエディー・デューチンを評価し、当時ジャズプレーヤーだったアンドレ・プレヴィンをとても敬愛していました。この先輩のことは、バップ調の音楽を良しとしていた自分にとって大変印象に残りました。

年を取って気楽な音楽を好むようになるとビル・スナイダーのCDに出会いました。エディー・デューチン系列のプレーヤーで、より装飾的です。しかしキャバレロに比して品があり、「愛情物語」の音楽担当に際し彼の名が上がった、という話もうなずけます。

 

1950年代初頭のアンドレ・プレヴィンとビル・スナイダーの「Be Witched(魅惑されて)」がYou Tubeにありましたのでお借りしました。いずれもモノラルですがスナイダーはひたすらスイートに、プレヴィンは軽いジャズとして弾いています。

 


You Tubeにあったビルスナイダーの「Be witced」。

 

ビルスナイダー5年前アマゾンで求めたビル・スナイダーのCD。

 


You Tubeのアンドレ・ブレヴィンの「Be wiched」。
タバコなどふかしていますが、すでに天才の誉れ高く、後にロンドン交響楽団の桂冠指揮者はじめNHKの主席客演指揮者まで世界を席巻しますね。

 

アンドレブレヴィン上掲の曲が入っている我が家のアンドレプレヴィン1951年の25センチLP(いわゆるトーインチ盤)。
帰郷に当たってお世話になった洋食屋さんからどさっと頂いたレコードの一枚です。
もとの持ち主はアメリカの軍人さんだったと聞きました。

 

当地は一度降った雪が消えています。本日日中は陽も射しました。樹下美術館は久し振りに賑やか。新潟、長岡、五泉の各市からご夫婦のお客様、ご常連さんもみなお見えになりました。皆様有り難うございました。

非常に若いおばあちゃんが家で5人目のお孫さんが生まれたということでお見えになりました。みな女の子さんで名前が食べ物にちなんで可愛い。私も知っていますがとてもチャーミングなお嬢ちゃんたちなのです。本当におめでとうございました。

マリンホテルと虹

それから夕刻、もしやという予感で上下浜に向かいました。しばらくすると案の定海上からホテルにかけて鮮やかな虹が架かりました。いつかここでという思いが叶いました。

あと23日と25日の二日jを残して今年の樹下美術館は終了です。美しい虹を希望の記しとして胸に刻みました。

届いた3Dキャンバス 冬の落日 テレビで「愛情物語」。

2013年12月20日(金曜日)

去る12月16日、カフェで絵を描いた事を掲載しました。その後高田の画材屋さんで小さな立体キャンバス(3Dキャンバスと言うらしい)を沢山注文しました。

ところが数日後の電話で、メーカーがそれを廃版にしたと知らされました。来春の作品展に用意しようと考えていましたのでがっかりでした。

でも諦めるわけには行きません。ネットは?とキーボードを打ちました。すると3枚1組の品が一店、それが7組もあるという店もヒットしました。ネットでは、時に在庫とあったものが確認メールで品切れと連絡されることがあります。案の定最初の店から欠品のメールがすぐに届きました。

しかし7組あるという店は、すぐ送るというメールで安堵。

現在34枚を乾かしては塗りを始めた所。21個の追加は満足としなければなりません。本日品が無事届き、あらためて頑張ろうという気持ちになりました。

届いたキャンバス届いた21個の3Dキャンバス。10×10×3,5㎝のサイズ。

椿の途中 制作中の椿。日本画風ですが油絵で、右脇に蕾を描いています。
大変小さな作品を祈るような気持ちで進めています。

冬の落日在宅回りが早く終了し、四ツ屋浜は穏やかな落日。

今夜、映画「愛情物語」を観ました。戦前の人気ピアニストエディー・デューチンを描いた映画。これを学生時代に渋谷東急ビルの映画館(名画座の方)で観ました。親子でピアノを弾くシーンが印象的でしたが、今夜もまた良かったのです。
当時主演のキム・ノヴァクはスーパースターでしたが、今回ヴィクトリア・ショウという女優さんが非常にエレガントだったことを驚きをもって知りました。

樹下美術館のカフェではエディー・デューチンスタイルであるラウンジピアノ、あるいはスイートピアノと呼ばれるジャンルの音楽が混じります。演奏者は当映画の演奏者であるカーメン・キャバレロが「浜千鳥」を、ほかスタンダード曲をビル・スナイダーが弾いています。

二日続いた映画、正月にまた何か観てみたいなと思いました。

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