樹下だより
カフェでゆっくりされるお客様 美味しかった姫リンゴ。
日々寒さが強まっている。11月も半ばに差しかかり、間も
なくアラレの音を聞くのであろう。
本日日曜日は二十数名のお客様だったが、秋を惜しまれる
ように庭を眺め、2時間、3時間とカフェに座られる方が多か
った。
昨夜はお客様から頂いていた姫リンゴを食べた。ちゃんと蜜が入
り、大きなリンゴと遜色なく美味しかった。庭で育ってていらっしゃ
るということ、大変ごちそうさまでした。
倉石隆の「(人生)」 大洞原の大根 お客様から姫リンゴ。
本日午後からポツリポツリと始まり夕刻までしっかり
降り続いた。さらに夜間雷がゴロゴロ鳴ると強い風が
出てきた。
列島にそって長く伸びていた高気圧がプツリと切れ
て、好天だった空がにわかに冬型に変わった、と予
報が伝えていた。
そんな日のお客様はちょうど10人で、4人の方が展
示をご覧になり、9人の方がお茶の飲まれた。
居あわせた男性は東京の方で電車の待ち時間か、
犀潟駅から歩いてこられていた。倉石隆の絵をご一
緒した。
「人生」と「詩人」に長く足を止められた。
とくに「人生」をじっとご覧になり、この絵は晩年の作品
ですか、と尋ねられた。
上京後、貧しく苦労をしていた比較的若いころの作品です。
苦しい自分を揶揄するように描いたと思います。ご本人は
とてもハンサムな人ですが、美しいだけの絵は描きたくない、
と生前仰っていました、とお話しした。
お客様は、晩年に人生をこのように振り返ったのであれば
つらい絵になる、とお考えだったようで、
「なるほど、色々考えさせられる絵ですね」と幾分ほっとした
風に仰った。
以前ここで書いたように大学生になったばかりの若者も、こ
の作品の前で、これが人生か、凄いなと唸っていた。
次第に雨が強くなり、お客様が見終わる頃合いでスタッフが
車で駅までお送りした。
館内のノートに好意的な感想を残されていた。
さて大洞原のお土産の大根は煮物になったが、漬け物も予
定されている。
午前の大根。
昨日お客様から頂いた姫リンゴはそのまま絵のようだった。
お天気が庭の冬仕度をせかせて落ち着かない。
色づく樹下美術館、野のブドウ 来年は塩崎貞夫作品とのコラボ。
本日風も無く爽快に晴れ、日中雲を見ることもなかった。
さて11月となり樹下美術館の庭もそれなりに紅葉の趣に
なってきた。
付近の高速道路沿いにある小道のエビズルはさらに熟した
色になり、ノブドウのターコイズブルーはピークを感じさせる
鮮やかさだった。
さて今年3月9日、新潟市「砂丘館」で故塩崎貞夫氏の
展覧会を観た。
ガブリエル・フォーレのレクイエムに触発されたという鎮
魂は氏の主要なテーマの一つだった。
動かし難い黒を効かせた画面には、かすかな風やざわ
めきが漂っていた。
また描き込まれる花の軽やかさも忘れ難い。
そして来年の樹下美術館は4月中旬からおよそ一ヶ月、
館内に塩崎氏の作品を10数点、展示する予定になった。
齋藤三郎、倉石隆常設展示の当館で他作家との共同展
覧は初めての試みである。
本日、東京から塩崎夫人とお嬢様、そして新潟市「砂丘
館」館長、大倉氏が来館され、イベントの骨子を相談した。
倉石隆の絵画室はそのままにして、陶芸ホールの壁面
と、カフェを使う予定。
小ぶりな樹下美術館全体と倉石、陶齋両氏作品との相
性、調和などスリリングであり、今から楽しみだ。
先の作品展における塩崎作品「女人午睡」 121,8×96,3㎝
構成と詳細など大倉氏の主導に協働できる事は今から楽
しみだ。
お天気と魚と作物、今までは良くなかったが。
昨日に続いて晴れた金曜日、釣りが好きな患者さんが
お二人続いた。
ともに長く熱心に海へ出た方だが、今年はさっぱりだっ
たらしい。
いずれも水温が高いため、魚が居付かないと仰り、そう
いえば今夏ほかの人達も不調を嘆いていた。
お米も駄目という方ばかりで、本日訪ねた農家は例年
が100点なら今年は95点と仰った。
家庭菜園のお年寄り達も上手く行かない、という話ばか
り聞いた。
今週末は台風でぐずつくが、その後しばらくお天気に恵
まれそうだ。
秋冬の魚や野菜が少しでも良くなればと思う。
本日午後美術館の近くは頸城区の畑。
左奥に赤い自転車、いつかこんな風な絵を描いてみたい。
懐かしい明神館 4人で歩いた天国美ヶ原 ハロウィンのカボチャ。
雨降りが多かった10月が数日を残すだけになった。
本日はよく晴れ、雲が好きな自分には一種退屈な空だった。
何かと頂き物をしていて日々恐縮を禁じ得ない。
本日はその中から二点です。
スタッフから出かけた明神館のお土産ドライフルーツケーキ。
切ってみるとNHKのどーもくんに似ている。
平成7年の頃、妻と私の母親はまだ元気で、二人を連れて信
州は松本の東方、美ヶ原に近い秘湯、扉温泉の明神館に泊ま
った。
翌日、私たちとともに老母二人は美ヶ原を懸命に歩き美術館な
ども観た。
標高が2000㍍を超える高地の平原はよく晴れ、思えば皆で天
国をさまよい歩いたような錯覚として思い出される。
本日午後来館された柿崎のお客様が下さったハロウィンのカボ
チャ。カフェのカウンターに飾っています。
ハロウィンといえば娘が子供のころ見ていたスヌーピーの漫画
によく出てきた。
登場人物達が夢中なのを見て不思議なお祭りだなあ、と思って
いた。
それから7,8年ほど経ち平成に入ってしばらくのころ、夜の都心
で奇抜な仮面に帽子、マントなどを羽織った若者の集団とすれち
がった。
すぐには分からなかったが、後年ハロウィンだったのか、と思った。
今やクリスマスやバレンタインを凌駕して盛り上がっているやに見
えるハロウィン。
カボチャのオバケは深まる秋にすっかり馴染み、最早懐かしくも
あり、楽しいシンボルでもある。
来る11月25日(土)は蓄音機でレコードを聴く会。
来る11月25日土曜日に第4回の「蓄音機によるSPレコードを
聴く会」を催します。
晩秋の夕べのひと時を古きよき時代の音楽文化の一端に触れ
てみませんか。
上掲ファイルは大きくしてご覧になれます。
今回もバラエティに富んだレコードをご用意致します。
●樹下美術館の窓口、あるいは以下のお電話にてふる
ってお申し込み下さい。
電話 025-530-4155
新潟市でロンドンフィルと辻井伸行さんの演奏を聴いた。
昨日体育の日の祝日、新潟市でロンドン・フィルハーモニー管弦
楽団とピアニスト辻井伸行さんのコンサートがあり聴きに行った。
ほどよい雲と晴れ間の多かった日中はむし暑かった。
新潟市で万代橋を過ぎるころから、会場へ向かう左車線は著しく
渋滞した。
会場の駐車を諦め、反対の街中に折れて有料駐車駐車場を探
して停め、徒歩で行った。
春に高額で予約したのは前から二列目の真ん中という席で、本
当の所良いやら悪いやら。
とにかく大編成のオーケストラがほぼ180度の広角で広がり、音
との真っ向勝負の雰囲気だった。
向こうに会場のりゅうとぴあが見える。
国立新美術館にどことなく雰囲気が似ている。
フル編成のロンドンフィル、指揮者は07年から主席指揮者を務
めているウラディミール・ユロフスキ氏。
一曲目はニュルンベルクのマイスタージンガー、第1幕への前奏
曲だった。
目の前のオーケストラは鳴りに鳴り、歌いに歌い、圧巻だった。
二度目の辻井氏。2,5㍍くらい直近距離で聞く事が出来た。
ピアノに座った辻井さんは素早く右手で最高音部を確かめ、
中音部に手を構えて演奏に臨んだ。
大音量の一曲目のせいで間近かなのに、ピアノの音が小さ
く感じられる。(ステージより低い場所のせいか?)
協奏曲のオーケストラは音を絞り目にしてソロ奏者と調和
を図るのであろう、間もなくピアノが力強く響きはじめ辻井さ
んは佳境に入っていった。
馴染みの曲を初めて聴くような気持ちにさせる演奏に深く感
銘を受けた。
最後の曲はチャイコフスキー「交響曲第5番」だった。
もの悲しくも美しいテーマが心に響く。
第四楽章ではそのテーマが長調に変り、運命の呪縛を振り
切って高らかに終わった。
辻さんのアンコールはショパン「別れの曲」、オーケストラはチャイ
コフスキー、オペラ「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズだった。
終了後、承諾を得て撮った会場。
赤と黒、そしてベージュの大空間は居るだけで心がインスパイア
される芸術作品。
普段一人の海を楽しい、などと言っているものぐさな自分にとって
往復3時間の運転と2000人の聴衆とフルオーケストラによる二曲
のチャイコフスキー、そして辻井さんの渾身のピアノは強力な心身
洗浄作用を有していた。
隣国の空夢とまぼろし。
隣国のこととはいえ、いや隣国ゆえに朝鮮半島の
事は気になる。
今年1月、トランプ氏の大統領就任の前日だったが、
当日だったか、朝起きがけに夢を見た。
それは、トランプ氏が北に向けた核のボタンを押そう
と手を振り上げた瞬間、間髪を入れずロシアと中国
の大きな矢印が北朝鮮に入って全てが終わってし
まうというものだった。
夢では進入した両国が王朝を抑えたように感じた。
だが三分割など最悪であろう。
さてもう一つ、これは夢ではないが、文在寅氏が大
統領になって一月ほどたったある日、真に単純な
ストーリーがふとまぼろしのように脳裡をよぎった。
ある日突然南北が統一してしまう。
かっては共にした国土と同胞。統一は双方の長い
悲願ではないのだろうか。
二国だけの交渉によって実現した統一の場合、
・他国に介入の権限があるのだろうか。
・キム王朝はどう決着するのだろう。
・核はどうなるのだろう。
たまたま見た夢とまぼろしを書かせて頂きました。
ミサイルの時代とはいえ、地勢は見逃せない因子
ではないかという漠たる思いが夢になったり幻想
になったりしたと思われます。
すぶの素人が柄にも無いことを記載しまして反省
しています。
少し赤字が減ってきている カモメは波が嫌い?
本日で9月が終わる。
今年3月開館以来、樹下美術館は6ヶ月半が過ぎた
が、昨年より500人ほど来館者様が増えた。
お陰様でわずかながら赤字幅が減っているのは嬉しく
とても励みになる。
本日は絵画教室の皆様はじめ賑やかにして頂き有り
難うございました。
好感度のお二人さん、有り難うございました。
了解を頂いて写真を載せました。
さて本日午後も柿崎海岸へ出かけた。
渚で休息するカモメ(ウミネコ)が可笑しかった。
大きな波が来ました。
さて今夕、海上の竜巻を見ました。
写真と記事は明日に致しますが、少々はらはらしました。
ヒョウモンチョウ トンボのねぐらは何処、あのトンボはどうなった。
午前中ある時間まで陽が射し汗ばむような熱気があった。
赤トンボが沢山飛んだため、自転車で来院された人がトン
ボが何羽も顔に当たった、と仰った。
田んぼが近い美術館のトンボを楽しみにしていたのに、昼
が近づくにつれ曇天となり、あっという間に姿が減った。
トンボは少なかったが、ヒョウモンチョウがノコンギクの飛
来していた。
夕刻来院された方が、午前のトンボは何処へ行ったの
でしょう、何処かにねぐらがあるのですかね、と仰った。
私らが子供の時、もっと沢山飛んだ、と仰る人もいた。
たしかに自分の小学生時代の晴れた日など、無数とい
うほど赤トンボが飛ぶ日があった。
学校帰りに二羽のトンボを捕まえ、反対に向けたお尻に
松の葉を刺してつなげ、そーれ飛べなどと言って放りあ
げたことがあった。
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
あのトンボはどうしたのだろう、と今にして問うことが出来
る。
困惑するが、仏教には答があるのだろうか。
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