樹下だより

お天気と魚と作物、今までは良くなかったが。

2017年10月27日(金曜日)

昨日に続いて晴れた金曜日、釣りが好きな患者さんが
お二人続いた。
ともに長く熱心に海へ出た方だが、今年はさっぱりだっ
たらしい。
いずれも水温が高いため、魚が居付かないと仰り、そう
いえば今夏ほかの人達も不調を嘆いていた。
お米も駄目という方ばかりで、本日訪ねた農家は例年
が100点なら今年は95点と仰った。

家庭菜園のお年寄り達も上手く行かない、という話ばか
り聞いた。
今週末は台風でぐずつくが、その後しばらくお天気に恵
まれそうだ。
秋冬の魚や野菜が少しでも良くなればと思う。

 

1
本日午後美術館の近くは頸城区の畑。
左奥に赤い自転車、いつかこんな風な絵を描いてみたい。

 

2
夕刻の高積雲は大潟区鵜の浜温泉の近くで。

懐かしい明神館 4人で歩いた天国美ヶ原 ハロウィンのカボチャ。

2017年10月26日(木曜日)

雨降りが多かった10月が数日を残すだけになった。
本日はよく晴れ、雲が好きな自分には一種退屈な空だった。

何かと頂き物をしていて日々恐縮を禁じ得ない。
本日はその中から二点です。

 

1
スタッフから出かけた明神館のお土産ドライフルーツケーキ。
切ってみるとNHKのどーもくんに似ている。

平成7年の頃、妻と私の母親はまだ元気で、二人を連れて信
州は松本の東方、美ヶ原に近い秘湯、扉温泉の明神館に泊ま
った。
翌日、私たちとともに老母二人は美ヶ原を懸命に歩き美術館な
ども観た。
標高が2000㍍を超える高地の平原はよく晴れ、思えば皆で天
国をさまよい歩いたような錯覚として思い出される。

 

2
本日午後来館された柿崎のお客様が下さったハロウィンのカボ
チャ。カフェのカウンターに飾っています。

ハロウィンといえば娘が子供のころ見ていたスヌーピーの漫画
によく出てきた。
登場人物達が夢中なのを見て不思議なお祭りだなあ、と思って
いた。
それから7,8年ほど経ち平成に入ってしばらくのころ、夜の都心
で奇抜な仮面に帽子、マントなどを羽織った若者の集団とすれち
がった。
すぐには分からなかったが、後年ハロウィンだったのか、と思った。

今やクリスマスやバレンタインを凌駕して盛り上がっているやに見
えるハロウィン。
カボチャのオバケは深まる秋にすっかり馴染み、最早懐かしくも
あり、楽しいシンボルでもある。

来る11月25日(土)は蓄音機でレコードを聴く会。

2017年10月16日(月曜日)

来る11月25日土曜日に第4回の「蓄音機によるSPレコードを
聴く会」を催します。

晩秋の夕べのひと時を古きよき時代の音楽文化の一端に触れ
てみませんか。

告知ファイル

上掲ファイルは大きくしてご覧になれます。

今回もバラエティに富んだレコードをご用意致します。
樹下美術館の窓口、あるいは以下のお電話にてふる
ってお申し込み下さい。

電話 025-530-4155

 

新潟市でロンドンフィルと辻井伸行さんの演奏を聴いた。

2017年10月10日(火曜日)

昨日体育の日の祝日、新潟市でロンドン・フィルハーモニー管弦
楽団とピアニスト辻井伸行さんのコンサートがあり聴きに行った。

ほどよい雲と晴れ間の多かった日中はむし暑かった。
新潟市で万代橋を過ぎるころから、会場へ向かう左車線は著しく
渋滞した。
会場の駐車を諦め、反対の街中に折れて有料駐車駐車場を探
して停め、徒歩で行った。

春に高額で予約したのは前から二列目の真ん中という席で、本
当の所良いやら悪いやら。
とにかく大編成のオーケストラがほぼ180度の広角で広がり、音
との真っ向勝負の雰囲気だった。

 

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向こうに会場のりゅうとぴあが見える。
国立新美術館にどことなく雰囲気が似ている。

 

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フル編成のロンドンフィル、指揮者は07年から主席指揮者を務
めているウラディミール・ユロフスキ氏。
一曲目はニュルンベルクのマイスタージンガー、第1幕への前奏
曲だった。
目の前のオーケストラは鳴りに鳴り、歌いに歌い、圧巻だった。

 

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二度目の辻井氏。2,5㍍くらい直近距離で聞く事が出来た。
ピアノに座った辻井さんは素早く右手で最高音部を確かめ、
中音部に手を構えて演奏に臨んだ。
大音量の一曲目のせいで間近かなのに、ピアノの音が小さ
く感じられる。(ステージより低い場所のせいか?)
協奏曲のオーケストラは音を絞り目にしてソロ奏者と調和
を図るのであろう、間もなくピアノが力強く響きはじめ辻井さ
んは佳境に入っていった。
馴染みの曲を初めて聴くような気持ちにさせる演奏に深く感
銘を受けた。

最後の曲はチャイコフスキー「交響曲第5番」だった。
もの悲しくも美しいテーマが心に響く。
第四楽章ではそのテーマが長調に変り、運命の呪縛を振り
切って高らかに終わった。

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辻さんのアンコールはショパン「別れの曲」、オーケストラはチャイ
コフスキー、オペラ「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズだった。

 

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演奏後のホワイエにあふれる人。

 

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終了後、承諾を得て撮った会場。
赤と黒、そしてベージュの大空間は居るだけで心がインスパイア
される芸術作品。

普段一人の海を楽しい、などと言っているものぐさな自分にとって
往復3時間の運転と2000人の聴衆とフルオーケストラによる二曲
のチャイコフスキー、そして辻井さんの渾身のピアノは強力な心身
洗浄作用を有していた。

隣国の空夢とまぼろし。

2017年10月8日(日曜日)

隣国のこととはいえ、いや隣国ゆえに朝鮮半島の
事は気になる。

今年1月、トランプ氏の大統領就任の前日だったが、
当日だったか、朝起きがけに夢を見た。

それは、トランプ氏が北に向けた核のボタンを押そう
と手を振り上げた瞬間、間髪を入れずロシアと中国
の大きな矢印が北朝鮮に入って全てが終わってし
まうというものだった。

 

三分割
夢では進入した両国が王朝を抑えたように感じた。
だが三分割など最悪であろう。

さてもう一つ、これは夢ではないが、文在寅氏が大
統領になって一月ほどたったある日、真に単純な
ストーリーがふとまぼろしのように脳裡をよぎった。

 

半島統一
ある日突然南北が統一してしまう。
かっては共にした国土と同胞。統一は双方の長い
悲願ではないのだろうか。

二国だけの交渉によって実現した統一の場合、
・他国に介入の権限があるのだろうか。
・キム王朝はどう決着するのだろう。
・核はどうなるのだろう。

たまたま見た夢とまぼろしを書かせて頂きました。
ミサイルの時代とはいえ、地勢は見逃せない因子
ではないかという漠たる思いが夢になったり幻想
になったりしたと思われます。

すぶの素人が柄にも無いことを記載しまして反省
しています。

少し赤字が減ってきている カモメは波が嫌い?

2017年9月30日(土曜日)

本日で9月が終わる。
今年3月開館以来、樹下美術館は6ヶ月半が過ぎた
が、昨年より500人ほど来館者様が増えた。
お陰様でわずかながら赤字幅が減っているのは嬉しく
とても励みになる。

本日は絵画教室の皆様はじめ賑やかにして頂き有り
難うございました。

1
好感度のお二人さん、有り難うございました。
了解を頂いて写真を載せました。

さて本日午後も柿崎海岸へ出かけた。

渚で休息するカモメ(ウミネコ)が可笑しかった。

 

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大好きな海のそばで日向ぼっこ。

 

大きな波が来ました。

 

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あれれ?あわてて波を避けている。
カモメは波が嫌いなの?

 

4
波の形で日向ぼっこ。

さて今夕、海上の竜巻を見ました。
写真と記事は明日に致しますが、少々はらはらしました。

ヒョウモンチョウ トンボのねぐらは何処、あのトンボはどうなった。

2017年9月27日(水曜日)

午前中ある時間まで陽が射し汗ばむような熱気があった。
赤トンボが沢山飛んだため、自転車で来院された人がトン
ボが何羽も顔に当たった、と仰った。

田んぼが近い美術館のトンボを楽しみにしていたのに、昼
が近づくにつれ曇天となり、あっという間に姿が減った。

トンボは少なかったが、ヒョウモンチョウがノコンギクの飛
来していた。

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生き物は色、紋様美しさのほかバランスの良さに感心する。

 

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まだ賑やかに咲いているムクゲは女子高生のようだ。

夕刻来院された方が、午前のトンボは何処へ行ったの
でしょう、何処かにねぐらがあるのですかね、と仰った。

私らが子供の時、もっと沢山飛んだ、と仰る人もいた。
たしかに自分の小学生時代の晴れた日など、無数とい
うほど赤トンボが飛ぶ日があった。
学校帰りに二羽のトンボを捕まえ、反対に向けたお尻に
松の葉を刺してつなげ、そーれ飛べなどと言って放りあ
げたことがあった。

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

あのトンボはどうしたのだろう、と今にして問うことが出来
る。
困惑するが、仏教には答があるのだろうか。

介護の話 写真  庭を横切ったキジの親子。

2017年9月25日(月曜日)

昨日日曜日のこと、遅い昼食を美術館で摂った。
在宅か施設か、ある方と介護の話をした。
95才の骨折では事態は大きく変わる。
毎日頭がいっぱい、というのは良くわかる。

高齢者の介護では、疾患のほか、本人、家族の反応で予
想しなかった変化と展開をみることがある。
固定概念に囚われず、関係職と相談しながら柔軟な対応
を試みてはなどどお話した。

そうこうするうち、ほかのお客様から写真を撮ってもいいか
と尋ねられた。
東京の友人がこのノートを見ていて、私の写真が欲しいと
仰ったという。
はい、いいです、と言って撮ってもらったが、こんな顔で本
当に申しわけ無い気持ちで一杯だった。

ところで同じ昨日ミョウガを沢山頂いた。

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スタッフとともに分けたミョウガ。
私は子供のころからミョウガが好きで、雨の後、庭の一角に
ある陰気な場所でミョウガを探した。

話変わって本日、キジの親子が庭を横切った。

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向こうもこちらもあわてていて、何とか撮れたのはこの1枚。

一家は一週間ほど前、裏の田んぼに7羽でいた親子であろう。
オス2羽メス6羽の若鳥とメス(親)の一家だ。

若鳥の成長に差があり、大きな子と小さな子が半々ずついる。

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裏へ回ると刈り取りが済んだ田んぼに居た。
左が親で右にやや大きなメスの若鳥。

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草むらで見え隠れしている若鳥はまだ幼く見える。

イナゴやカエル、ヘビやトカゲなどを食べるのだろうが、冬を迎
える小さな子たちの成長が心配される。
どうか春には元気な姿をみせてほしい。

雨上がりは雲の王国 軟らかに成長する樹下美術館。 

2017年9月8日(金曜日)

二日間にわたってしっかり降った後、本日爽やかに陽が射した。
青空を背景に積雲が様々な形になって地上を囲んでいた。

1
↑四ツ屋浜の雲は白くふわふわして、おびただしいオモチャのよう
だった。

2
水田の向こうの山々は吸い込んだ雨を雲に換え、次々大放出。

水田脇の小屋に赤い花が咲いていて、キアゲハが訪ねていた。

3
↑懐かしい花はホウセンカであろう。

4
ベンチで過ごしている男性たちの奥様は館内で作品の鑑賞中。
ピクニックのように3時間以も上ゆっくり過ごされたという。

5
↑陶芸ホールのテーブル&椅子席で四人の方がくつろいでいる。
設置したばかりで、来場された方に座って頂けるか心配したが、
ごく自然に過ごされ一安心。

建設当初、小なりといえども樹下美術館はさほど気軽な場所で
はないように見えていた。
それが十年経って、多くの方に思い思い自由にお過ごし頂く場所
として成長しはじめたように感じる。

お客様二題

2017年9月7日(木曜日)

春雨、梅雨、秋雨、時雨、、、同じ雨も季節で名が異なり、
風情も異なる。

昨日からの雨で急に気温が下がり、袖の長さが気になる。
暑い盛りのある日、北海道某所の最高気温が22度とあり、
この時期こんなに寒いのか、と驚いたことがあった。
それが一ヶ月後の今夜、車の車外温度が22度を示してい
る。
雨の夜も虫は鳴き、庭で花ホトトギスの茎がしゃんとして
立ち上がり、今年も秋が巡ってきた。

そんな空の下、昨日東京からお客様が訪ねてこられた。
そもそもは二年前、偶々指揮者汐澤安彦さんの記事を読
まれて以来、当ブログをご覧になっているという女性だった。

私はお会い出来なかったが、在館していた妻によれば、か
ねて尊敬していた汐澤氏の記事を縁に、ブログを通して当
館と上越市に興味を抱かれてこの度の訪問になったという
こと。
スルテンを食べ、樹下美術館を訪ね、泊まりは鵜の浜温
、翌日は髙田の朝市云々」と詳しく調べて来られた。

館内のノートに好意的なメモを残され、片田舎で小館を営
む者として心から嬉しく思った。
無事ご帰還されましたか、お疲れではなかったでしょうか。
本当に有り難うございました。

 

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今夜の雨の樹下美術館入り口。

そして午後は休診の本日、4時半過ぎに美術館に寄った
所、去るジャコメッティ展のショップ品である「歩く男」がプリ
ントされたTシャツを着たお客様にお会いした。

何度も来館されている方と聞いていたが、お話するのは初
めて。
Tシャツだけで十分な上、美術、音楽とも造詣深く、話は幾
つもの分野を行き交い時間を忘れた。

気がつけば4時間もご一緒していた。
これも秋なればこそ、雨降りなればこそ,樹下美術館なれば
こその良い時間だった。

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