今ごろ柿の若葉 草木へのあこがれ。

2019年7月8日(月曜日)

本日ふと見た柿の苗木に若葉がついていて、それが花の蕾の趣きがあり目を奪われた。

 

 

 

 


いずれも幼い若芽を包むように若い葉が開いている。その様子には幼弱な部分を守ろうとする優しさを感じた。
それにしても今ごろになって若葉が開いてくるとはかなり遅い。春に出芽したはずなのに不思議な話だ。

思い返せば今年5月18日、一帯にひどい熱風が吹きこの苗も激しく煽られた。

 

一日中熱風に晒された5月の苗木。
もしかしたら一旦出た若葉は風によって駄目になり、このたび再度出芽したのか。

 

“柿8年” この苗木が生長して実がつき、それを食べる日は何時だろう。
その頃は、枝の下を人が歩くような具合になっているかもしれない。
※話それますが、奈良には美味しい柿の葉寿司がありますし、柿の若葉は天ぷらに良いと聞きます。数年先、可愛い若葉の天ぷらを一度食べてみたいと思っている所です。

春の強風と言えば、上記した風の日、隣の空き地にある松もひどい目に遭っていた。

熱風でひょろひょろに変形した松の芽。
この先どうなるか心配だった。

 

それが現在以下のように真っ直ぐに若芽を伸ばして持ち直した。

本日の松はとてもたくましい。

生き物の再生や立て直しの仕組みは何万年、何十万年かけて出来上がったものであろう。
彼らの凄いところは、リスクの多い環境の中で、修繕や再生を黙々と一人行っている点であり、私などとても叶わない。
古来進化の先頭にいるという人間は、一応信頼できる自己回復の仕組みを有している。
しかしながら、長年余りに多くを望んだため、急いだこともあり脆弱な部分を残したままの進化という側面がある。
その結果敏感で傷つきやすくなった心身は、維持再生のため他者の協力を必要とする道を選んだ。
そして今日医療に福祉と保健はともかく、政治、経済、流通、保険、教育・文化に情報、娯楽に相談からおしゃべりまで、まことに複雑な仕組みを“社会”として実現させた。

年取った私はそれらが余りに膨大で混み入っているため、何でも一人でゆっくりやる草木を羨ましく思うことがある。
樹下美術館のカフェでぼんやり庭を眺めながらお茶や食事をするのは、あるいは庭仕事に没頭するのは、年に一度花をつけるだけの草木へのあこがれかもしれない。

各所からのお客様 館内で安心のわんちゃん いわし雲 夕焼け電車。

2019年7月6日(土曜日)

清々しいお天気に恵まれた土曜日、皆様にいらして頂き有り難うございました。
三重県、東京都は神楽坂、横浜などから当地へいらした方達がお寄りくださった。
展示、カフェのお茶や食事、庭、それぞれ梅雨の晴れ間の土曜日を楽しんで頂き嬉しかった。

午後美術館に行くと、駐車場に置かれたボックスで犬が悲しげに鳴いていた。
赤ちゃんづれのご夫婦が受けつけにいらして、外の犬を心配しておられた。
ワンちゃんは皆様と一緒の方が安心するのではないでしょうか、どうぞ中に入れてあげて下さい、とお伝えした。
あとでお尋ねすると、館内でご家族と一緒に楽しく過ごしされたとお聞きした。

午後遅くになると空はいわし雲で一杯になった。

 

夕刻の百合といわし雲。
先日釣りの方から頂いたオオバイワシを思い出した。

いわし雲の日などは鮮やかな夕焼けが見られそう。
いつものようにほくほく線の高架橋へ行ってみた。

 

 

二両編成の電車が夕焼けに向かって下っていった。

 

いっとき大空が真っ赤になったが、およそ一時間に1~2本の通過なので、本日も肝心の時に暗くなってしまった。イメージどおりに撮れるのは何百回に一枚という世界のようだ。それでもいつか夢のような夕焼け電車を撮ってみたいと願っている。

秋のイベントのお知らせその2「秋の美術館ジャズはジプシー・スウィング」

2019年7月5日(金曜日)

本日は秋のイベントのお知らせその2です。
樹下美術館では今秋10月5日(土曜日)に初めてジャズの演奏会を行います。
1910年ベルギー生まれのロマあるいはマヌーシュと呼ばれるジプシー出身のギターリスト、ジャンゴ・ラインハルト。
彼は左手の不自由を克服し、ジプシ・ースピリットあふれるスウィング・ジャズを確立しました。

特に1934年にヴァイオリニストのステファン・グラッペリと共に結成した「フランス・ホット・クラブ5重奏団」は好評を博し数々の名演を残しました。鬼才ジャンゴは新たなジャズギターの道を開き、世界に影響を及ぼし、アメリカの大御所たちとも共演を果たし、敬愛されました。
45才で亡くなりますが、ジョン・ルイスによって名曲「ジャンゴ」が捧げられ、後に生涯は映画にもなりました。

 

コンサートの案内DMから

【演奏会の詳細

場所:樹下美術館 〒949-3103新潟県上越市大潟区潟町253番地1
電話025-530-4155
日時:10月5日(土曜日) 午後3時開場 午後3時30分開演
出演バンド:じゃんごっこ(ジャンゴ&ステファントリビュート)
入場料:大人お一人2000円
※参加ご希望の方は予め上記お電話にお申し込みください。
会費は当日の窓口でお願い致します。

 

以下YouTubeの動画からジャンゴ、ステファンらフランスホットクラブ5重奏団の演奏です。

 


ジャンゴの代表曲の一つ「マイナー・スウィング」。1937年。
ステファンのヴァイオリンが熱を帯びると「カム・オン!」などと声を掛けているのはジャンゴ?

 


「J’attendrai(ジャッタンドレ:待ちましょう)」を演奏する実写のフランス・ホット・クラブ。1945年。
ジャンゴに次いでステファンが弾き始めると、カードをしていたメンバー達が加わる。
18才の日、ジプシーの旅芸人一座が乗るワゴン(幌馬車)が出火し、ジャンゴは重症を負う。その時の後遺症で左手第4,5指が不自由なのが分かる。熱意と研究、そして努力によって大道芸だったフランスのジャズを舞台芸術にまで高めたジャンゴの功績は貴い。

秋の午後の美術館で、郷愁とエスプリが漂う、スウィンギーなジャズサウンドをご堪能下さい。
どんな音が鳴るか、最初の1音から楽しみです。

秋のイベントのお知らせその1:講演会「建築と私」 ー樹下美術館の設計者・大橋秀三氏が語るー

2019年7月3日(水曜日)

今年の秋は珍しく催事が三つもあり、忙しくなりそうです。
本日は樹下美術館を設計された建築家・大橋建築設計工房の大橋秀三さんの講演会をご案内致します。

 

 

【講演会】
日時:2019年9月28日(土曜日)
午後2時30分開場 午後3時から講演

場所:樹下美術館 陶芸ホール
参加費:無料
途中休憩をはさみ、後半は不肖館長と対話をさせて頂きたい、と考えています。

ひらめきと美的センスに恵まれた大橋秀三さん。
樹下美術館の建設にあたって、ただお一人氏を思い浮かべ、待ちきれずに設計を依頼しました。全体と細部にユニークで豊かななフォルムを提案され、それらを検討し磨く。完成までの日々は楽しさと驚き、そしてスリル一杯の毎日でした。

数多くの受賞をされ、一途で夢中な才人。
あれから12年、大橋さんの樹下美術館は多くの人に見てもらい、成長を続けています。
9月28日、あらためてお話を伺える日を楽しみにしています。

日曜日午後の庭 壁に止まる雀 夕暮れの雲。

2019年6月30日(日曜日)

例年になく梅雨らしい空が続いていたが、本日午後やや遅く小降りとなり、いっとき陽もさした日曜日。
草花は生き生きと生気を放ち、鳥たちの声が庭にこだまし、幾つかの生き物たちが近くへやって来た。

 

美味しい雨をたっぷり吸った庭。
夏の草、イトススキが涼しげ。

 

これも夏の草、トクサの新芽がぐんぐん伸びてきた。

 

雨に降られたスカシユリが脱色されてガラスのようになっている。

 

やや遠い西の一角で遅いアジザイが鮮やかだった。

 

テッポウユリがカフェの正面で目立っている。

 

これは手前のテッポウユリ。こちらは賑やかなおしゃべりの趣き。

 

 

モミジバフウの実。
この特徴ある実を調べましたら、楓(フウ)に属する木だと分かりました。
イタヤカエデだと思っていましたが、それはロペラのある実を付けるので違ったいました。
フウには何種類かあるようですので、調べてみます。
長くイタヤカエデと言い、申し分けありませんでした。

 

 

樹下美術館は40度西に曲げて作られている。その角に毎年雀が巣を作る。
今年何度目かのヒナたちがチュンチュン、と鳴いている。

 

巣のそばの壁に突然雀が止まった。鳥が壁に止まるとは、驚きの光景。
生き物で変わった行動をするのは、およそ若い個体だ。
以前コムクドリで見た事があったが、巣立ちが迫るとどこからともなく若鳥たちが集まってきた。
彼らは巣を覗くなど、待ちきれないという風で、幼い仲間に興味を示した。
鳴き声によって巣立ちが近いヒナがいることが分かるのだろうか。
それとも同じ巣で今春育った兄姉たちなのか?

 

設計者・大橋秀三氏の考えで、樹下美術館の壁は荒い刷毛目が施されている。
雀は細い細い爪で粗壁の目に止まり、ヒナの鳴き声を聞いている趣き。

 

雀が去るとベニシジミが来て窓ガラスに止まった。

夕刻になると風が出て、雲が良い感じになった。

 

ほくほく線の夕暮れ電車を撮りに行ってみた。

 

 

雲は電車と良い関係にはならなかったが、私の車の見事な背景になった。
車は一年前にプログレからプレミオに変えました。

過日訪れたS氏が、私は雨や雪が好きですね、と仰った。
災害はいやだが、確かにそれが無かったら、毎日カンカンと照る空を見上げながら、あーあ、などと言うほか無いかもしれない。

1メートルの津波警報はもっと丁寧に伝えても良かったのではなかったか。

2019年6月29日(土曜日)

過日マグニチュード6,7の山形沖地震が発生し、新潟・山形県境を中心に被害があった。
この時、直ちに津波警報が出され、200キロ離れた当地でも一部で混乱があったようだ。
揺れは恐ろしいが、東北の震災以来津波の甚大な災害規模は特別なものとして記憶に残っている。
現にこのたび親族からすぐ避難してと、電話も掛かった。

テレビ画面は地震速報とほぼ同時に高さ1メートルの津波警報で出て、以後ずっと続いた。
1メートルとはいえ、恐ろしい津波の威力が実験映像で流されもした。
「海岸に近づくな、注意して」のアナウンスも繰り返された。

ところでこのたび、当地の一部でパニックといえるほど逼迫した混乱が、独居老人でみられたという。
老人にとって「1メートルの津波警報」というと、自分の所にもそのレベルの津波が来る、と受け取るフシがあったようだ。
それだけの海水が押し寄せれば、机、椅子、ベッドはおろか、家まで流され、命の危険さえよぎろう。
パニックに陥った老人が福祉関係者に電話し、すぐに避難先を探して、と繰り返し訴えたのは理解出来る。
実際に何が起こり、どう変化するか、災害の予測は難しく、軽々に大丈夫と断言できない側面もある。
それで必死の連絡を受けた福祉担当者は、平静を失った老人に対して難しい対応に長時間苦労したらしい。

この度の津波警報は、煽るだけ煽った印象を受けたと、その方は仰った。
万一を想定するのは行政の宿命、と理解はできるが、、、とも仰る。
しかし同じ万一でも、津波の知らせにパニックに陥った老人が発作を起こしたり、転倒受傷するなど、副次的なアクシデントを生じかねないのも事実である。

東北大震災以後、度々地震が起きているが、多くの例で津波の心配はないと伝えられた。
だがこのたびは直ちに津波警報が出され、明らかに異常事態であり緊張が走った。
津波(実際は数㎝程度だった模様)警報のアナウンスには、何らかの効果はあったにしても、パニックレベルの過剰な反応を生んだのも事実である。
このようなことから「1メートルの津波」の報じ方は思わぬ混乱に配慮し、現実的かつより丁寧な知らせ方の工夫が求められるべきではないか、と思った。
如何だろうか。

雨中の白い花、緑のカエル。

2019年6月28日(金曜日)

昨年の晩秋、来年賑やかに咲いて、と言って鉄砲百合の球根を沢山植えた。
それから日が過ぎ、月が経ち、その百合が今雨の中で咲いている。
今年クリスマスローズが、チューリップが、スズランが、アヤメが既に去った。
でも超特急の花たちはこの庭で少しだけ速度を落とし、しばし慰めてくれる。

 

雨中さっそうと香る鉄砲百合。
3,4カ所で咲いています。

 

雨を背負った庭の女王様カシワバアジサイが、重いと言って下を向いている。
雨をふるい落としてやると、多少は持ち上がってくる。

 

 

夏つばきはすぐに散る.。
注意していないと「今年は咲かなかった」、ということになりかねない。

 

そのナツツバキの落花。
重ならぬよう誰かが置いたものか、上手く散らばっている。
こちらに広く散っているのは、弱めの西風が吹いたせい?

 

 

そしてヒメヒオウギズイセンの葉におびただしい数のアマガエル。
春、田んぼで孵化した個体が成長し一斉にやってきたものか。
樹下美術館はアマガエルも利用する多目的施設。

新潟市方面から「おとプラ倶楽部」の皆様。

2019年6月27日(木曜日)

樹下美術館は2017年5月、新潟日報の「おとなプラス」で詳しく取り上げられた。
ライターの掘川愛理さんが2回訪問され、成り立ちから建築物、展示作家、展示物、ロケーションおよび庭、カフェ、食器、来館者さんの感想に至るまで、実に詳細に取材され、大変好意的にお書き頂いた。芸術に造形深いライターさんらしく、タブロイド判3面にわたり写真と共に見所が述べられ、以後遠方を含め来館者さんが着実に増えた。

本日午前、おとなプラスの読者さんの集まり「おとプラ倶楽部」の方々46名様が大型バスで来館された。前島密記念館など上越地方の小規模な文化施設を巡るバス行「上越の小さな美術館・記念館めぐり」で寄って下さった。団体さんなので入館料はお一人150円にさせていただいた。

 美味しいと言って頂いた各ホールに用意した冷茶。

是非館長の話を、ということで胃カメラを済ませ10時に駆けつけた。
作家と作品の要点を説明させて頂くと、興味を持ってお聞きくださり、張り合いを感じた。

 

 

 

 

熱心に鑑賞され、グッズや絵はがきをお買い上げ頂いた。
2011年2~3月、新潟市知足美術館で小生の植物画「花の命展」があった。
観ましたよ、という方がおられ嬉しく思った。

 

小さな樹下美術館に大型バスはモンスターのようだ。

“今度はゆっくり来ます”のお言葉が有り難かった。

 

以下は昨日夕刻のほくほく線の上り電車。珍しく迫力ある夕焼け雲にお目に掛かったが、雲と電車の構図が上手く取れなかった。
自然現象と動く対象の時間や位置など、写真はなかなか思うようには行かない。

 

小島優(あつし)さんのウインザーチェアー 食写。

2019年6月25日(火曜日)

柏崎市谷根にあるgallery tanne (ギャラリータンネ)で、兵庫県は丹波で椅子を制作されている小島優さんのウインザー・チェア展が催されている。
ダム湖に沿って上がる谷根はちょっとした憧れの地であり、これまで2回出かけたものの、日暮れと降雪でいずれも引き返したいきさつがある。

現在開催中の椅子展で一脚お求めなったという方が帰りに当館に寄られた。
見せて貰ったところとても良い。
手作りの一品なので熱意、センスと丁寧さ、良心など工芸ならではの味わいが滲みかつ漂う。

以下樹下美術館の絵画室、陶芸室でそれぞれ撮ってみました。

 

 

良いもの同士はお互いを引き立て合う。

普段良いものに触れ、倹約を試み貯金をして、自分なりの宝として愛せる品を探してみる。
張り合いと自分磨きの終わりのない楽しい世界が広がるにちがいない。

同じ柏崎のギャラリーcoil4で開催中の山田洋次さんの陶芸・スリップ・ウエアも観たいと思っているが、中々時間が取れない。

 

このところ話題の足しに食べ物を良く載せている。
時に食べ物は写されるのを待っているように見えるので、撮ってみようなどと言っては、ついつい妻の料理にカメラを向ける。

 

過日のオオバイワシが昨日野菜をからめた薩摩揚げとなった。

 

本日、小ぶりなサバがスッキリした塩味の澄まし(船場汁)に。
具が少なめですが、老人向きであり、味が滲みた大根が美味しかった。

 

今年最後のタケノコです、と言ってご近所から頂いたもの。

ところで先週末の女子ゴルフツアーで新潟県出身、20才の高橋彩華選手が大活躍した。
その前の石井理緒選手といい、我が雪国の若いプレヤーがビッグネームを相手に優勝争いをするのは、本当に凄い事だ。

7月18日(木曜日)から齋藤三郎・齋藤尚明、両氏の親子展。

2019年6月24日(月曜日)

今年夏の主要な催事、「齋藤三郎・齋藤尚明親子展」が近づいて来まし
た。
この度は親子ご両人ともども白磁をメインにした展示です。
お盆を挟んだ7月18日から8月27日までの40日。
両氏の芸術への情熱を思い、親子の愛情漂う会場を想像しています。

また会期中の毎土曜日午後、両陶齋のお道具を入れた薄茶点前のお茶席
を予定していますので、どうかお楽しみ下さい。

皆様にお知らせすべく現在下記のような書面で告知作業を進めている所です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・記・・・・・・・・・・・・・・・・・・   
齋藤三郎・齋藤尚明親子陶芸展
-受け継がれる格調-

このたび樹下美術館では故齋藤三郎氏(初代陶齋)と齋藤尚明氏(二代陶齋)
の親子陶芸展を以下のように催します。夏の日に清々しい白磁メインの会場
で、父子の魂が一つになる幸福な展示をご高覧頂きたく、謹んでご案内申し上
げます。

日時:令和元年7月18日(木曜日)~8月27日(火曜日)
午前10時~午後5時
会場:樹下美術館 949-3103上越市頸城区城野腰451番地
電話025-530-4155 入場料お一人様300円

※会期中、毎土曜日午後のお茶席
7月20日、27日。8月3日、10日、17日、24日の各土曜日、樹下美術館茶室
にて午後1時からと2時半からの2回、薄茶点前のお茶席を設けます。主に両陶
齋のお道具を用い、1席5~7名様で、会費はお一人様1200円です。ご希望の
方は出来れば予めお電話でお申し込み下さい。会費は当日樹下美術館の窓口で
お願いいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 一昨日樹下美術館にお見えになった齋藤尚明、二代陶齋氏はとてもお元気でした。

 

梅雨の施肥 魅力的なブリジット・バルドー。

2019年6月21日(金曜日)

日中晴れて暑かった本日、夜になって雨になった。数日来、花が終わった草木にお礼肥をやった。芍薬、ヒュウガミズキ、クリスマスローズ、ミヤコワスレ、クレマチス、ツツジ、ヤマボウシ、幼木のモミジなど70~80株の草木に施肥した。
草むらに入り汗をかき、クモの巣にからまれ、蚊に刺されたが、来年の手助けが出来て満足だった。

 

 

 こんな風に、向こうまでぐるりと一周させて固形肥料を入れて土を被せる。

そして今夕の雨は、くべた肥料を馴染ませるのに良いタイミングになっている。

 

今夜珍しくテレビ映画を観た。ブリジット・バルドーとジャンヌ・モローが出ていたので最期まで観た。
「ビバ・マリア」は1965年制作映画ということ、私の学生時代に相当していた。気鋭だったはずのルイ・マル監督作品は、一見深刻なシーンで始まり、途中から荒唐無稽なコメディーに変わった。ストーリーに面食らったが、世界からBB(ベベ)と呼ばれて愛されたバルドーは、やはり魅力的だった。

 

 

 

 

 

メキシコで革命を成功させた後、本国のフランスに帰国、メキシコ風の衣装で再び旅芸人一座の舞台に立つところで終わる。
若かりし日、時に映画を観に行った。モノクロ映画で見るけだるそうなジャンヌ・モローが良いと思っていた。

40才になろうというときに映画界を引退、以後、動物愛護活動に献身したと聞いているバルドー。
「贅沢ほど嫌いなものは無い」、「知的な老婦人が最も素敵」、「Me Tooはおかしい」などいうような語録を多く残しているという。

樹下美術館は多目的施設? 大潟町小学校の保健委員会と中庭の水田!

2019年6月20日(木曜日)

清々しい青空の日の昼、樹下美術館の駐車場は満車だった。
お一人様からグループの方まで展示鑑賞やカフェのお茶に食事、あるいは庭を楽しまれた。さらに陶芸ホールでは10人の写真愛好家のグループがテーブルを囲んで会議をされた。先日も5名の方が同窓会の打ち合わせで二度に亘ってホールのテーブルをお使いになった。

 

 

庭の水盤にヒヨドリが水浴びに来ていた。
日射しが強くなり、スズメやムクドリなども次々にやって来ては浴びる。

 

カフェから見上げると軒下にスズメ。
この左角に巣がある。つがいは今年最期のヒナを育てているようだ。

かよう来館者様から鳥たちまで、小さな樹下美術館をさまざまに使って頂き、ちょっとした多目的施設の趣きとなり、ありがたいと感謝している次第。

 

本日午後、大潟町小学校で学校保健委員会があった。
養護教員による健診や調査の報告と評価、行政保健師と栄養士による解説と質疑などが行われ、最期に不肖小生のしめくくりで進行した。
食事、特に朝食の意義がメインテーマ。近時、これには下垂体副腎系ホルモンやインスリンの動向なども加味されて話が進み、今昔の感がある。

私のまとめの番になった。
昨年も同じような事を話したように思うが、生活習慣の課題は個別の善し悪しのほか、すべて根本は幸福な人生のためのものであり、その意義を考えることは大切ではないか、と述べた。そのため目的に沿った自己コントロールが出来るよう、根気よくトライして成長してもらいたい、というようなことを話したつもりだった。

 

 

校庭に作られた池にシオカラトンボ、ムギワラトンボの雌雄数組が飛び、メスは盛んに産卵していた。

 

驚いた事に、この小学校の中庭は今春から水田に一変した。春の健診で訪れた時には重機が入り、生徒たちは手掘りで田を作っていた。、

 


水田は水の管理が主要な課題にちがいない。水はシートで確保されたようだが、新鮮さを維持しながら巡回するよう工夫されているのだろう。
時間によって日陰に入る部分はやむを得ない。しかし周囲の白壁とガラス窓の反射によって一定の緩和が期待できる。
居ながらにして四季折々の生育観察と田仕事が出来るのは大きい。又こども時代から日照、気温、風雨など自然現象に親しめ、素晴らしい取り組みだと感心した。

この学校は私の母校。6年生の担任の発案だという水田の中庭は、何とも頼もしい試みだと思った。
見たところ稲は順調に生育しているように見える。
病虫害を回避して秋には無事収穫が出来るよう心から祈っている。

頂き物と食卓。 

2019年6月19日(水曜日)

梅雨は野菜の季節の始まりでもある。
今年はジャガイモの花が咲かない、とは畑をしている方達からよく聞いた話。それが一人二人ならまだしも、大概の人がそうです、と仰る。実を大きくするため例年なら花を摘む所だが、今年はしなくて済んでいる、とも聞いた。
但しジャガイモは花が咲かなくても、土の中にちゃんと実がなるらしいのだが、咲かない年はサイズが小さい傾向があり、心配だという。収穫が近づき果たして今年の成果はどうだろう。

ところで今タマネギの収穫が盛ん。ご近所、知り合い、さらに患者さんたちからも頂く。
以下は玄関に置かれたタマネギはじめ野菜の数々。

 

 

まるで商っているような眺め。スタッフとも分け合うが、妻はいくらあっても困らない、と言う。

そんな訳で食事の野菜は豊富。ほかに釣りの方や宮城の弟などから肉や魚が届き、みな食卓に上る。

 

 

 

 

 

釣りの方から届いた浜のアジ。形はやや小さいがキスも良く釣れているという。

 

南三陸の弟からはサクラマス。見返りは当地の地酒の所望だった。

 

元患者さんから頂いたオオバイワシのつみれ汁。

思い込みもあるが、妻は料理がうまい方ではないかと思う。
頂きものは精一杯利用し、味よくさっと作る。
だが時に、今日は店のラーメンでも食べようか、というと、嬉しい、とも言う。

旺盛な帰化植物の野草 地震があった。

2019年6月18日(火曜日)

近時、空き地、広場、運動公園など比較的広い場所が色鮮やかな花で埋め尽くされている光景を目にする。
樹下美術館の付近でも赤、黄色、白などの花が大小の群落を作り美しい眺めを呈している。

これらの旺盛な花は主に外来植物が帰化したもののようである。

 

樹下美術館隣の空き地の花はブタナ(一昨日全て刈っています)。
1930年代に日本に入ったとされ、西洋では豚の餌として用いられたという。
非常に旺盛で、近隣各所の広い草地などを一面黄色に染める景観もある。

 

ブタナの茎と葉の様子。葉は地面円を描くように低く拡がっている。

 

 

ブタナに混じってワルナスビが咲いている。鋭いトゲが茎と葉の裏表についていて触るのは危険。
ここには先日まで帰化植物であるマンテマの赤い花が混じっていた。
四季折々、野草は入れ替わり、花を咲かせる。

そのまた隣の空き地で初めて見た「マツバウンラン」。
切って鑑賞用に出来そうな姿をしている。

 

地表を中心に糸状の葉が見える。
来年は勢いを増して広がりそうだ。

 

樹下美術館から少し離れた所の紅白の眺め。赤い花はムシトリナデシコ。
原産地はヨーロッパで、世界中に拡がっているという。

上掲の写真に混じる白い花はソバかと思ったが、以下の写真のようにワルナスビだった。

 

ここのワルナスビは上のものより色が薄く、遠目に白く見える。
10数年前に初めて見た時は珍しい花だなと思ったが、今では群落をつくるほどになっている。

 

赤い花「ムシトリナデシコ」の近影。
江戸時代に鑑賞用として入って来たという。

ブタナ、マツバウンランとも主な葉が地表部分にあり、草刈りをしても根や茎および葉が残るため、処理にはならない。ワルナスビはトゲのほか地下茎での繁殖もあり、手が付けにくい。今後これらはさらに拡大が想像される。
ほかに黄色いコスモス様の花で有名な「オオキンケイギク」は当地でも盛んに咲き、我が世を謳歌している。
多くは欧米などから鑑賞用として入ったものだが、貨物などに付着して国内に持ち込まれたものもあるらしい。

 

ところで今夜ノートを書き始めて間もなく携帯がブーブーと激しく鳴り、「大地震警報です」が繰り返された。
「オオジシン」と形容された知らせで緊張が走った。
避難しやすいようにドアの鍵を開けた。妻は青い顔をして揺れていると言ったが、動いていた私はさほど強い揺れを感じなかった。
揺れはすぐに収まった。テレビから山形県南部と新潟県北部が揺れの中心であることが報じられた。私どもの所はその一帯から150~200キロは離れていて、震度は3レベルだった。

直ちに到達するという1メートルの津波の速報が実際にはどのような影響があったか、判然としない。
いずれにしてもスマホの速報後15~20秒して揺れが来た。これなら予めの速報として実効性があると思った。
中心地の被害は定かではありませんが、幸い当地域ではまず被害が無い模様であり、ほっとしている次第です。

熊本のように続いて起こった余震と思われた揺れが実は本震だった、ということもあり用心したいと思います。
また夜間の災害は、一夜明けると予想以上の被害がみられることがあり、これも用心です。
お電話やメールなどで色々ご心配頂きました。

折角の日曜日がさんざんなお天気。

2019年6月16日(日曜日)

本日は糸魚川カントリークラブでゴルフの予定で、楽しみにしていた。
しかし天気予報は週末にかけて強い低気圧が通過し、当地は日曜日が最悪になることを報じていた。
少しでも予報が外れて、と淡い期待を抱いていた。だが近時予報はピッタリ当たる。
昨夕から雲行きが怪しくなり、今朝早く、すでに大荒れの様相。ゴルフどころではなく、泣く泣く幹事とゴルフ場に欠席の連絡をした。ゴルフ場ではキャンセル料を取らずに対応してくれ、一方幹事さんも大変だったはず。

過日のノートに6月は最も良い季節で、自分は一番好き、と書いたばかりでこの荒天。ある気象予報士によれば6月にしては大変珍しい低気圧の通過という記事があった。それがゴルフの日に向かってやってくるとは。

昨日夕刻の妙高山方面。風の中、悪天を知らせる感じの悪い雲が掛かっていた。

 

さて、そんな荒天の本日昼どき、美術館に行くと常連さんほか、お客様がちゃんといらっしゃって少々驚いた。
午前中には楽器を持参した方がおられ、来館されていた若い女性のお客さん達を前に演奏し、好評を博したと聞いた。

 

白い花びらはヤマボウシが散らしたものだった。

 

早いもので、もう紫陽花の季節になった。紅(くれない)アジサイが白から赤に変わってきた。
この可憐な花をどうかご覧下さい。

午後、美術館近くで風に煽られる草地の様子。

夜10時、まだ未練があるのか風雨は去りがたい様子で吹き付けている。

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