昨日小生のギャラリートーク。
上越市の小林古径記念美術館で7月15日~10月9日の期間で好評開催中の「生誕110年 齋藤三郎展」。昨日午後恥ずかしながら「齋藤三郎の文様と署名」の題で話をさせてもらった。
用意した資料の文様集は収蔵作品の草木や果実の写真34種92枚の小さな写真および大雑把な時代ごとに見られる器の署名20個を載せたもの計3枚。それに戦前の若き日の奇抜ともとれる署名と戦後髙田時代の見慣れた署名の隔たりと繋がりを示す資料を一枚加えた。
文様(模様)の話題は三郎のモチーフへの関心と優れた観察とデザイン力を作品写真とともに見ていった。
一方署名は作品鑑賞に大切な要素で、真贋は勿論、好きな作家ほど作品内容と共に制作年代を知りたくなる。当然のように三郎の署名も時代とともに変化が見られ、私なりの解釈を述べてみた。
当然ながら文様よりも遙かに難しい話題であり理解可能な実証も必要だった。
まず当館に青磁と白磁2つの鉢があり、それぞれに牡丹と椿が陰刻されている。両者の器の署名は珍しく楷書に近い書体で丸い縁取りもまた陰刻されていた。色絵の多い作品とはやや異なる様式と署名は魅力的だが肝心の制作年代が分からずじまいだった。
かくしてしばらくの間、樹下美術館の齋藤作品には、以下二つの謎が存在していたことになった。
①齋藤三郎の戦前(昭和12年~15年)と戦後(昭和23年初窯以後)で署名に大きな異なりがある。両者の隔たりはどう繋がるだろうか?
②これとは別に、丸や楕円の枠に囲まれ陰刻された楷書風の署名はどの時代のものなのか?
小なりと言えども美術館と名乗る以上収蔵品の制作年代や署名について大きな不明があるようでは話にならない。
しかし双方の謎は、あるお茶人から拝領した香合と新潟県立近代美術館が収蔵する「呉須搔落牡丹文瓶」の署名によって私なりに一応の決着を見るに到った。
以上の主旨で1時間余の話、本日は遅くなりました。続きは後日にさせて下さい。
ところで講演(トーク)は午後2時開始で、3,40分前に会場に着いた。場内に20脚ほど椅子が用意されていてこれで十分と想像し、時間があるので齋藤三郎展をひとまわりした。
戻って仕度を始めると人が増えはじめ、スタッフが次々に椅子を足した。それが足して足しても増え、最後には館内の椅子を総動員するまでになり、私自身とても驚いた。
「海風」というビジネスネーム。
今年2月から木曜日を休診日にさせてもらっている。だが春から色々と企画展が連続し、8月中ばまで準備や告知、報告などで休みといえども忙しかった。それが本日は休日らしい日になった。
午前中パガニーニの伝記などを読んだり今になって吉村妃鞠のYouTubeを観たりして過ごした。午後は朝昼兼用食を美術館に持参し、田んぼの見えるベンチで食べた。
8月以後、連日危険で災害的な暑さが続いたのが昨日の雨が上がると本日は30度を下回る涼しさになった。久し振りにベンチで風に吹かれ田を眺め本を読み食事した。
カフェではA氏が昭和時代にヨットを一緒にしたB氏と連客されていた。久し振りのB氏は定年になりましたと言った。
かって氏ら若く元気なクルーとともに佐渡や能登のレースなどに参加した日が昨日のように思い出される。そして「早いですね」と二人の口が揃った。
カフェの後、篠崎展を観るというので案内した。月明かりの美しい色彩と独特の雲と海が描かれる幾つかの絵、そして絵本「青いナムジル」の馬頭琴の挿絵などを一緒に観て回った。
自分なりのことだが、篠崎正喜さんの作品の話をするのは楽しい。ほぼ半分を観終えて「海風」の前に来ると、B氏はあっ、と小さな声を出し、「俺と同じ名前だ」と言った。
「俺も会社で海風という名前だった」と仰る。
B氏が海風?あまりに唐突で何のことだか分からなかった。
聞けば会社は社長の方針で、社内では本名を使わず各自好きな名を名乗ることになっていたという。それで氏はヨットに乗り海に親しんでいたので「海風(かいふう)涼(すずし)」にしたんだと話した。
社長が先進の人で、会社では個人のしがらみを捨て新たに社風のもとで歩もうとの意図から皆がそうしていたという。
ビジネスネームというものがあるらしいと耳にしたことはあるが、エンジンや機械に詳しいB氏の会社がそうで、当人は「海風涼」だったとは。
本当にびっくりして国家公務員だったA氏と私は目を丸くして、もともと目の丸いB氏をまじまじと見た。
ああ海が好きでヨットを愛したB氏らしい素敵な名前だ、そして何て良い会社なのだろうと思った。
本日はその後ゴルフの練習に行きました。
●10月12日(木曜日)15時から篠崎正喜さんの「生成AIと美術」のギャラリートークを致します。35席ほどの予定で、入場は無料です。
美術の最も新しく切実なテーマではないでしょうか。お暇をみておいで下されば有り難く思います。
篠崎正喜さんの「追想」と細部。
現在好評開催中の篠崎正喜展。
氏の作品は大変カラフルで、しかもその色彩は外見される色の成分が明暗とともに緻密に構成されているよに観察されます。一種の点描でしょうか、10月12日来館されますが、その折にぜひお聞きしてみたいことの一つです。
さらに作品の細部にはテーマを補完するように小さな場面が描かれます。照明などの関係でよく見ないと分からないことがありますので、前回の「海辺の街」や「六月の花嫁」同様大きくして掲げてみました。
今回は作品「追想」です。
鮮やかな夕暮れの「追想」
かっての恋人が在りし日の自分たちを思い出しているロマンティックな作品。爽やかな夕べの海辺で、美しい女性がの周囲に以下の様な場面が描かれています。
野外の小さなバーカウンターに一人の男性が座っている。
そのそばの丸テーブルにも似た男性が一人飲んでいる。隣の猫が可愛い。ダンスをするのはかっての自分たちのようだ。夕暮れの良い時刻、テーブルの灯りがとてもきれいだ。
「追想」は鮮やかな女性とは対照的に少々切な気な男性がそっと描かれている。私は男なので、むしろ男性が「追想」として女性との事を想い出している作品として写りますが、皆さんは如何でしょうか。
月が上り始めた戸外の情景をどうしてこんなに鮮やかに描けるのでしょう。
●10月12日(木曜日)15時から篠崎正喜さんの「生成AIと美術」のギャラリートークを致します。35席ほどの予定で、入場は無料です。
美術の最も新しく切実なテーマではないでしょうか。お暇をみておいで下されば有り難く思います。
本日髙田で髙田文化協会60周年記念の講演会と祝賀会。
本日午後、髙田仲町「宇喜世」に於いて髙田文化協会60周年記念にちなみ式典と上越市ゆかりの文化人堀口すみれ子さんの講演会「父・堀口大學とわたし」がありました。
すみれ子さんはエッセイストで料理研究家。戦前線後の約6年間を妙高市、上越市で疎開生活を営まれた文化勲章受章の大詩人、堀口大學のご長女で、幼少を当地で過ごされました。
澄んだ品格あるお声で身内ならではの父の実像と祖父母におよぶご家族のエピソードを話されました。大學先生に関してはメキシコからダボスのサナトリウムなど世界を駆け巡った旅と病のこと、画期的な「月下の一群」の出版や当地への疎開。さらに最後の富士を望む湘南における死まで、父の詩の朗読を交えながらまさに話中の「ビスタビジョン」の如く、起伏に富むダイナミックな内容に感動しました。
講演が終わると、不肖私はこともあろうにすみれ子さんへの花束贈呈でした。恥ずかしくも光栄とばかり必至に敢行しました。
何度お会いしても
チャーミングな堀口すみれ子さん。
休憩の後、祝賀会では二胡ととチェロの涼やかな演奏、祝いの謡曲、それぞれお立場に相応しい要人の挨拶、渡辺隆前上越教育大学学長がご自身の貴重な視点による髙田文化史が語られ、2日間に亘る記念行事一日目が終わりました。
堀口すみれ子様、求心力ある緻密なお話、本当に有り難うございました。お疲れになったことと思います。またお目に掛かりたく思います。
主催された皆さまの下準備、本日の司会進行のお二人様、本当にお疲れ様でした。また普段お目に掛かれない方々にお会い出来て幸運でした。参加させて頂き深く感謝しています。
エラ・フィッツジェラルドとカテリーナ・バレンテ。
過日のこと“帰りのラジオがエラ・フィッツジェラルドをやっていたけど凄いね”と妻が言った。ジャズのことなどめったに口にしないのに珍しい事だった。
確かにエラが凄いのは○○賞をいくつも取っていると言うこともあろうが、とにかく歌が凄かった。
往時ジャズ歌手は沢山いてそれぞれ極めて個性的だった。若いころは色々聴くき比べては、この人は奇抜で面白いとか、新しいとかはたまた暗さが良いと言って悦に入っていた
それが年とともに次第にオーソドックスが良くなり、歌唱の深さ、あるいは輝かしさなどに耳を傾けるようになった。その結果かって個性的ともてはやされた人の歌は耳障りとなり遠ざけられるようになってしまった。こんなことは私だけのことか、一般論なのか全く分からない。
だがかような事でエラ・フィッツジェラルドの終始一貫した王道の歩み、多彩で広い音域、さらに絶対的な音感とリズムなどから、とにかく安心して気楽に聴くようになった。
以下彼女の人気曲の一つ「How High the Moon」です。
1959年の録音。
アドリブといえども周到にリハーサルされたジャストな音程のスキャットが素晴らしい。終わりの方に「煙が目にしみる」を挿入し、エンターテナーとして全力でサービスをしている。
一方でポピュラーといってもカンツォーネ、シャンソン、ボサノバ・ラテンまで歌ったカテリーナ・バレンテはイタリア出身でアメリカのエラよりも若いが、やはり凄まじい。
カテリーナ・バレンテの
「MOTO PERPETUO」(1971年録画)
すでに何曲か歌った後でパガニーニの常動曲「(MOTO PERPETUO」)をスキャットで歌っている。MOTO PERPETUOはイタリア語の表記。
協奏曲の「MOTO PERPETUO」
こちらの方がテンポが少し緩やか。
エラもカテリーナもそれぞれの分野の歌姫として世界を駆け巡り圧倒的な人気を博した。エラは亡くなったがカテリーナは90才を越えて健在だという。
楽しい「6月の花嫁」の細部。
今日は去る8月25日に続き、開催中の篠崎正喜展から作品の細部を見てみたいと思います。取り上げるのは「6月の花嫁」です。
特注した木製の皿にキャンバスを貼り樹脂絵の具でコーティングしてから描かているようです。
「6月の花嫁」
当館で撮影、黒バックでトリミング。時刻は篠崎氏得意の月が上る時間の設定です。オレンジ色の花嫁衣装の美しい女性は電車が往き来する郊外の森の駅近くで描かれている。
花嫁の右側奥で、飲み物が置かれたピアノにうっとり顔のライオンが座り、ピアノの上で猫がバイオリンを弾いています。
続けて皿の縁をぐるりと眺めてみました。花にまじって動物と野菜、果物が描かれています。
今日は描かれた四種類の動物を眺めてみました。
ウサギが作者お得意のガラス玉を持っています。青がとてもきれいです。
愛らしいりすです。手にしているのはドングリでしょうか、ガラス玉でしょうか。
9時の位置に小鳥。
さてそのほかに動物と動物の間には様々な花と共にリンゴ、トウモロコシ、カボチャそして柿が描かれています。
六月の花嫁を動物や野菜、果物などが豊かな森と共に祝福している作品です。
不肖私も6月が一番好きな月です。安定した空、溌剌とした緑、作物が育ち花々は喜ぶ、、、。樹下美術館の開館を6月にしたのもそのようなことからでした。
2007年6月10日、開館式の様子。
当時の木浦正幸上越市長の顔が見えます。
2007年6月10日はとても良いお天気でした。
●10月12日15時から篠崎正喜さんの「生成AIと美術」のギャラリートークを致します。35席ほどの予定で、入場は無料です。
庭の水盤と鳥。
異常な高温の今夏、昨日午後こんにゃく座を観た夕刻近くの南の空が俄にかき曇った。
向かって中央から右の部分(南西方向)で稲妻が光り降水雲も見えた。まるで前線通過の様相であり、この後一帯に一時間ほどの夕立がやってきた。しかしそれもつかの間、上がるとたちどころにむっとする暑さに戻った。
樹下美術館の庭に水盤がある。暑さを凌ぐように鳥たちが水浴びをしに来る。以下最近目にした水盤の様子です。
スズメは沢山来たが水浴びをしなかった。もう少ししたら浴びると思う。
野鳥の水浴びはとても慌ただしく行われ、浴びた後はあどけない表情になるのが面白い。水浴びは無防備な時間なので警戒しながら行っているように思われる。
昨日の雨を忘れたように本日再び暑くなった。次回篠崎作品「6月の花嫁」で作品の細部を観てみたい。
こんにゃく座のお二人による舞台。
本日午後、オペラシアターこんにゃく座に所属する北野雄一郎さんと泉篤史さんお二人の舞台を観に行った。演目前半は「うたのステージ」、後半は二人オペラ「楽屋殺人事件」だった。ちなみに40人近い団員がいる同座は1971年に創立されている。
役者さん泉篤史さんは上越市出身で公演は凱旋公演と称されていた。暑い日だったが吹き抜けのある荘重な旧第四銀行の髙田まちかど交流館はしっかり冷房されていた。
公演用にしつらわれたステージのすぐ前に座った。ピアノ一台と若いプロの歌役者さんの公演。上演前の挨拶で良く響く声と自然で魅力的な振る舞いから、今日は来て良かったとすぐ思った
プログラム前半は「空気のうた」から始まり「Fragmentsー特攻隊戦死者の手記による」まで8曲。それぞれ詩が良く、すべて大変生き生きと歌われた。当然ながらマイク無し、そのうえ一座では言葉の明瞭さが特に強調されているという。
普段良いお声に感心していた泉さんのお父さんとのふとしたご縁。お目当ての篤史さんの安定した音程と自在な声量は素晴らしかった。最初の「空気のうた」があたかも空気と同化するよう歌われ、最後のFragmentsが迫力の起伏をもって歌われると妻は涙ぐんでいた。
後半の「楽屋殺人事件」は劇中劇のまた劇という多次元構成。エスプリとオチが効いた面白い舞台だった。イスなどわずかな道具を動かしながら演じられる小さな舞台だけに、お二人の動きと表情は文字通り劇的でさずがだと思った。
伴奏は榊原紀保子さんのピアノ一台。演奏は終始流麗かつ迫真のもので、歌と演劇付きの演奏会と言っても過言でなく堪能させてもらった。
皆さまの根気よい真剣なトレーニングの積み重ねを思わずにはいられませんでした。
良い時間を本当に有り難うございました。
篠崎正喜さんの「海辺の街」。
10月17日まで好評開催中の篠崎正喜展。氏の作品には独特な鮮やかさ、こまやかさ、そしてある種旅情と平和な時間が描かれる。
本日は作品「海辺の街」からそれらについて私なりに観てみたいと思う。
南欧あるいはイスラムまた中近東?など、とりとめ無い雰囲気の街が一塊(ひとかたまり)になって描かれている。二つの島があり一艘の船が浮かぶ濃い色の海の水平線を、真っ白な雲が囲み大気は澄んでいる。そこは形を変えた作者のふる里かもしれない。
手前の大通りを見ると色々な人が様々に描かれ、ゆっくりした時間が流れている。以下作品の細部にカメラを向け拡大し、一瞥しただけでは見逃しそうな作者のこだわりと描かれた生活の一端に目を遣ってみた。
最も左でトラックの荷の積み降ろし。
建物の通用口と思われる場所のトラック。明るい緑色のトラックと黄色の幌が軽やか。手前のカップルの長い影が人の息づかいを浮かび上がらせている。
トラックの荷はこのバザールのためのものらしい。しっかり付けられた影が人物たちに存在と生命を与えている。
手前にレトロで良い色の車が二台走っている。建物の入り口の右に犬が、左に女性が果物?を売っている。さらにその左にヤギのような犬を連れた男性が角をまがろうとしている。
お洒落な半円の前壁の建物の左にウィンドウがあり、張り出されたポスターを男が立って見ている。建物は映画館であろう、小さな窓は切符を売る窓口か。建物入り口にもぎりの女性がいる。路上の自転車は子供のようだ。小さな町の心意気ある映画館に作者の思い出があふれている。
一種広場のような通りは車椅子を押す人影が見え、思い思いに人々が行き交う。影の長さから午後の遅い時間であろう。
混雑した建物の屋上のあちらこちらにガラスの半球があしらわれている。美しいガラス球(玉)は作者お得意のモチーフで、様々な場所で不意に登場する。街並にはお城のような建物も見える。
描かれるガラスは並々ならぬ研究の賜物ではないだろうか。色彩や厚みの違いも美しく描き分けられる。
以上ざっと見てきたがまだ何かが隠されているような気もする。そう思わせるのが街というもの、あるいはその営みではないだろうか。
小さな映画館やお寺のあるゆっくり時間が過ぎる澄んだ大気の街。行ってみたくなるような平和な「海辺の街」を紹介してみました。
この先他の作品の細部もまた観てみたいと思います。細部は篠崎作品の特徴で観る楽しみの一つです。
※写真2枚目と3枚目は前日の積み残しで翌日追加致しました。
●10月12日15時から篠崎正喜さんの「生成AIと美術」のギャラリートークを致します。35席ほどの予定です。
8月26日髙田まちかど交流館のオペラ「楽屋殺人事件」公演。
間近になってしまったが8月26日今週土曜日14時から、上越市髙田まちかど交流館でこんにゃく座から二人が来られ「楽屋殺人事件」の公演がある。
その一人泉篤史さんはきれいな声で表情豊か、ルックスも良い。ピアノの演奏とともに眼前で演じられる歌と劇がどんなものか興味があるので楽しみにしたい。
上越市出身の泉さん
北城高校、新潟大学卒業
日頃おばあちゃんの事で泉さんのお父さんとお会いする。そのたびにお父さんの声がとても良いのに感心していた。
先日ひょんなことから、悴です、と仰り、少しもじもじしながら篤史さんの公演チラシを見せて頂いた。良いお声のお父さん、その悴さんが歌の道に進まれている。やはりと、いささか驚きを交えつつとても頼もしく思った。
音楽や演劇がお好きな皆さま、宜しければ26日(土)の髙田まちかど交流館へ足をお運びになっては如何でしょうか。
●チケット2500円(全館自由席)
●お申し込み
・オペラシアターこんにゃく座 電話044ー930ー1720
・プレイガイド:: 上越文化会館
集まれば最年長。
台風7号は当地に数時間雨を降らせて北へと去った。去って三日目の本日赤倉で同業者のゴルフがあった。高齢なので一番前のティーから打つのだが52、49で7位賞をもらった。今年はこの辺が普通で毎年下手になっていくのがよく分かる。
本日は4組のコンペ参加者中、私が最年長だった。ゴルフに限らず人が集まると最年長という機会が増える。5,6年前までは上から二番三番程度で何一つ気にすることも無かったが、今日最年長であることはおよそ集まる前から気がつき、あまりいい気持がしない。
そんな自分もかつて仕事やゴルフで「若手」と呼ばれていた時代があった。そう遠い話ではなく、たかだか3,40年前の事だ。それが文字通り「いつしか」最年長の立場になっている。早いか遅いか聞かれればやはり「早い」である。
若手と呼ばれていた頃同業のゴルフ会の幹事を二年間やった。今ほぼ4組の参加者だが当時は6~8組、多いときには10組集まった。40人である。
その時年配の先生方には気を使った。特に最高齢の数人の方々の参加の可否は気になり、一人でも多く参加されると安心し喜んだ。
いまコンペはなるべく休まず参加しているが、皆さんは私をどう思っているのだろう。プレイ中や表彰式などで特に気を使われている風もなく、何と言うべきか、それが有り難いと感じている次第です。
赤倉の日陰と風は涼しく、午後のいっとき雷が鳴りパラパラと雨が降った。
帰宅後の夕刻芝生に撒水した、終わって関田山脈に大きな積乱雲が湧くのを見た。
台風一過後も変わり無く暑さが続く模様。
二つのポスター 熱心な親子さん コーナーの工夫 大洞原の野菜 夕食。
本日は篠崎正喜展に展示中のポスター2点のご紹介からです。
篠崎氏が手がけた劇団美術の中から劇団四季公演「ガンバの大冒険」から1点、劇団七曜日(コント赤信号渡辺正行主宰)ポスター原画の2点の掲載です。
「ガンバの大冒険」ポスター原画。
劇団七曜日公演ポスター
いずれも着目意図を熟慮したうえそれに沿ったデザインと色彩配分が行われ美しく仕上げられています。
さて次は過日触れました展示場内三カ所のコーナーの工夫の実際です。
真ん中の台を斜めに。
一般に四角い会場の展示ではその隅(コーナー)は狭く、両脇の壁に挟まれやや暗く空疎な場所の印象があり、常に使いずらさがありました。この度はそこへ斜めに展示台を設置しました所、作品は中央を向き、1点に立ったままで両脇を入れて3作品を同時に観ることが出来るような効果も生まれました。
奥まった場所柄、一種特別な場所のイメージもあり、良い試みではなかったかと自画自賛している次第です。
昼に寄ると3人のグループと4人のグループの親子さんがお見えでした。
一点一点良く観て写真を撮ったり、とても熱心な三人姉妹さんでした。宿題だったのかもしれません。
もと大洞原に関係された方から頂いたトウモロコシとトマト。スタッフも頂戴しました。高原の夏野菜は素晴らしいです。
篠崎正喜展ポスター 篠崎氏のギャラリートーク「生成AIと美術」。久し振りの雨。
本日から「篠崎正喜展」が始まりました。楽しく美しく、不思議な世界を旅するような作品は絵画への関心の有無に関係なく一人でも多くの人に観て頂きたいと思っています。
●篠崎氏はAIの現実や展望に造詣深く、10月12日(木曜日)午後3時から美術館陶芸ホールで「生成AIと美術」と題したギャラリートークを行います。入場無料、35席ほどのご参加を予定しています。お申し込みは美術館窓口か美術館へのお電話でどうぞ。
本日の作品紹介は東芝EMIのCDカバーになった原画作品と学研の書物「えいごクリスマスのうた サンタにあえるクリスマスえほん)CDつきえほん)の際絵です。
「パッヘルベルのカノン」CDカバー
(枠内画面26×35㎝)
氏はこのほか多くのCDカバーを描きました。
学習研究社「えいごのクリスマスのうた」
挿絵原画(枠内画面28×48㎝)。
次回は多くのポスター原画から当館収蔵の二作品を掲載させてください。
本日午後雨が降りました。ザーザーと、撒水ホースからでは無く、空からあまねく降る雨はとても変わった現象に思われました。
沢山の雨粒を乗せた雑草。
篠崎正喜展の準備 コーナーが生きてきた。
約2か月に亘る私の写真と絵画展が昨日で終了した。写真は初めて絵画は4度目。わけてもは二度目の挑戦である油彩で苦労したのに比べ写真展は新鮮で自分自身が楽しめた。
おりしも「らんまん」の放映で牧野富太郎翁が取り上げられていることもあり、かって描いた植物画細密画への反応へ良さが印象にのこった。
売り絵のほうは「春の畑」が2点とも買われ、小さな5面体の椿と辛夷は8点、SMサイズの「西王母椿」は5点、「秋の畑」は3点求めて頂いた。いずれも皆さまの厚いご好意の賜物と感謝でいっぱいです。
お盆休みを終えた本日、拙絵画展の撤収と、明日からの「篠崎正喜展」の展示替えをした。展示に際しある工夫した結果作品数は26点となり、陶芸ホールは篠崎作品でいっぱいになり、見応えある雰囲気が生まれたのではないかと思っている。
以下は展示作業中の一コマです。
照明の調整前の段階です。
午前午後とも仕事がありましたため小一時間ほど作業を手伝いました。このたびも作品は陶芸作品の展示ボックス(台)に立てる方法で展示しました。
するとたまたま気がついたのですが、これまで使いずらかった四角いホールの隅(コーナー)に斜めに台を置いて展示してみたところ、作品が中心部に向いてとても良い場所、ある意味特別な場所ではないかと思われる事が分かりました。
本日は遅くなりましたので、明日、かってない鮮やかさに変わった場内の様子を掲載させてください。
篠崎正喜作品、南国の海辺の二作品 暑かった高田の午後。
本日は前回に続いて来たる篠崎正喜展の作品紹介です。今日の暑さにちなんで夏らしい作品を載せてみました。
作品の額はフォトスケープで付けました。
「のいばら」〔枠内画面20×26㎝)。
「海風」(35×49㎝)。
宮崎県の海辺の町ご出身の篠崎氏。いずれも南国の人らしい鮮やかな色彩と海風が吹き抜けるのを感じさせる絵です。
以下「海風」の細部です。具体的にどうされているのか私にも分かりませんが、何らかのスクラッチ技法を用いられるようです.。遙かな背景、色構成、絶妙な陰影とグラデーション、そして可愛い動物にはひたすら脱帽です。
2010年12月樹下美術館のカフェで
ご自分の作品「午睡」の前の篠崎氏。
さて本日は柏崎からのお茶人お二人と木村茶道美術館のお話を沢山して勉強になった。
その後、髙田本町は遊心堂さんへ出向き大きな皿立てを一個求めました。リーズナブルなものがあって助かりました。但し降りた髙田の暑かったこと。40度に迫る気温のうえ、地面の照り返し、熱風が重なり悩まされました。
- 仏像、社寺、二十三夜塔、庚申塔
- 樹下だより
- 齋藤三郎(陶齋)
- 倉石隆
- 小山作之助・夏は来ぬ
- 聴老(お年寄り&昔の話)
- 医療・保健・福祉・新型コロナウイルス
- 花鳥・庭・生き物
- 空・海・気象
- 頸城野点景
- ほくほく線電車&乗り物
- 社会・政治・環境
- 明け暮れ 我が家 お出かけ
- 文化・美術・音楽・本・映画・スポーツ・テレビ
- 食・飲・茶・器
- 拙(歌、句、文)
- こども
- 館長の作品。
- 「小3の凄まじい体罰」をお読みいただいて。
- 上越市八千浦中学校の皆さま。
- 小3の凄まじい体罰 その3 終章。
- 小3の凄まじい体罰 その2。
- 小3の凄まじい体罰 その1。
- 小学校に上がるまでジャンケンを知らなかったAちゃん。
- 台風直後の上野駅から大潟町へタクシーに乗る その2。
- 今朝方の雷雨 その昔、台風後の上野駅から大潟町へタクシーに乗る。
- 厳しい残暑のなか頸城野の稲刈り。
- ほくほく線のポストカードで。
- 気に入って頂いたほくほく線電車の写真。
- 今年初めての赤倉CC 仕事上の最年長になっている。
- 今年前半の「お声」から 刈り入れ前の田んぼの雀。
- 週末の上京 小5の築地と叔母の周辺そして「横浜事件」。
- 昭和100年、太平洋戦争80年の声無き声を思って。
- お盆14日は柏崎市の木村茶道美術館へ。
- 来たる10月25日(土)は小島正芳先生の講演会「佐渡島の金山と良寛の母の愛」。
- お盆休みに入って。
- お礼のランチ会。
- 明日夕方は満月。
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